山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

6月は朴葉寿司

2012-06-16 | 植物利用
葉で包むお寿司、
笹寿司、柿の葉寿司、めはり寿司、
いろいろある。どれもそれぞれ持ち味がある。
でも、朴葉寿司最高!

笹寿司や柿の葉寿司が、包んだ後、押し寿司の型に入れてしっかり押してかっちりさせてあるのに対して、朴葉寿司は押し方がゆるい。
中には全然押さない人もあるみたい。

寿司飯を朴の葉で包んで2つ折りだけしたもの
もう一折してぐるりと巻いた感じにして上下の両端も折ってぴっちり閉じたものなど
包み方もいろいろあるけど
私はこの2つ折りのものが好き。
押しが程よくゆるいからご飯がやわらかい。

2つ折した先っぽに、朴葉の葉柄を3cmぐらい切ったものを挿して
留める場合もある。

軽く押す場合には、飯切り(寿司飯を混ぜるとき使う浅くて大きな桶)や箱に入れて
半日ほど、ごく軽く重石をする。

昔は田植え上がりのごちそうだったらしい朴葉寿司。
今はわが地方(岐阜県東濃)ではコンビニでも売っています。

昨日加子母の粥川先生にお聞きしたお話では、昔は川で捕まえた5cmぐらいの小魚を焼いてから干して保存し、それを朴葉寿司の具にしたそうです。
先生の掟によると、葉っぱの先側(写真では右半分)のほうにご飯を乗せて、元側(葉柄側)をぺたんとかぶせる形で折ること。そうするとお箸がなくても食べられる。

この写真は粥川先生の奥様が作ってくれたもの。
めっっっっっちゃくちゃおいしかった!


今年は結局自分で作る暇がなかった。
5月後半からやたら忙しくなってしまって。
作ろうと思えば1時間でできるんですけどね。
とても残念。


朴の葉があれば簡単にできるから
全国的にもっともっと作ったらいいのにと思います。



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ちょっと小粋な郵便局

2012-06-12 | 山里


美濃市片知、山里の簡易郵便局。


こんなポストから、誰かに手紙を出してみたい。

こんなポストから出された手紙を、受け取ってみたい。







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紙にも、槙のお風呂

2012-06-12 | 植物利用

高野槙のお風呂は最高だといわれる。
それは古事記の時代から。

紙を漉くための桶も
高野槙でできていた。


背後の山から採った材らしい。


美濃市片知で。




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梅にうっとり

2012-06-12 | 植物

花もきれいだけど、実もきれい。
その色と、整った形。
だから梅が愛されるのだろうか。

この丸さと、筋の入っている、バランス。
うっとりと、見とれてしまう。




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曲がった材を求めて

2012-06-12 | 植物利用
美濃市片知。

軒下にこういうカーブを使ったデザインにした家は見たことがあるけれど
それを自然の曲がった材でやっている家は、初めて見た。
すごく驚きました!



よくもまあ、これだけ同じようにカーブした木を探せたものだと思う。

すごい……。


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美濃市片知 石と水の村

2012-06-12 | 山里
岐阜県美濃市の片知という集落に行く機会を得た。

ここは石積みで築かれた村。
石積みが築かれた、というより、石積みで築かれた。

村中石積みでできている。

そして山の水がパイプで縦横無尽に引かれている。

この水でかつて紙すきをしていた。
それが有名な美濃和紙である。

背後の山で、楮を蒸し皮を煮るための燃料を取り、水を得た。


石積みだけではなく庭に大きな石を抱えた家もある。
そこにはお不動さんが祀ってある。
大きな石のあるところはパワースポットだという。



 


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かぶれる

2012-06-12 | めぐる季節と自然
2、3年ぶりに、チャドクガの被害。
今年は多く発生していると思う。

日曜日の朝、地域の一斉清掃があった。
普通は道路の草刈りと側溝の掃除だけなんだけど
この日は特別に、住宅地の裏山の林縁の雑木の伐採があった。

私はそこに全然住んでいないのだけど、その町内会にかろうじて入っているというだけで
その作業に加わらなければならない。
毎回どうも釈然としないのだけど、田舎ではそんなことは言ってはいけないどころか
本来考えてもいけない。

というのは余談として……

朝、頭が痛くて精神もだるくて、よほど一斉清掃を休もうかと思ったぐらいなのに
どうにか出て行くと結局なんだかんだ仕事してしまう。
で、伐った木を運んだり短く切ったりと、のこぎりとナタを動員して
せっせせっせとやっていたのだけど

その後、妙に腕がかゆくなり、
数時間後シャワーを浴びた後、腕がぼこぼこに凸状になっているのに気づいた。


あ~~~あ、やられちゃった……。

ひどくならない人は、結構平気らしい。
でも私はとっても腫れる。

私は化粧品や里芋でかぶれたりしない代わりに
蚊やブヨやチャドクガには、とても弱いのだ。

3日ぐらいかゆいのが続くだろう。でも、何十箇所も腫れるけれど、
蚊と比べるときれいに治る。しばらくガマン。
今後もチャドクガには気をつけよう。


ところで、うちは伝統的山里の集落ではなく、40年前にできた住宅地で、山里の家を相続できなかった次男三男が家を建てて住んでいるところ。
雑木を短く切ったり枝を落としたりするのに、ナタを持ってきた人が一人もいなかったことに驚いた(正確にいうと1人いた。それは私)。
伝統的山里の人だったら絶対にナタを使うところを、のこぎりギコギコやって切っていた。

雑木の中には実のついたナツハゼが結構あって、あ~もったいな~い、と言いたいが黙っている。ナツハゼはツツジ科で、山のブルーベリー、紫色の甘酸っぱい実を9月につける。
大きなヒサカキもあったので、きっとそれにチャドクガがついていたのだろう。
実家のヒサカキにも大発生していた。


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蕗のパスタ

2012-06-06 | 植物利用
5月から6月にかけては本当に忙しいものだと思う。
ワラビやミツバに始まり 5月終わりになればラッキョウに加えフキも採りごろ。
朴葉寿司。 6月に入ると梅。
ハーブがたくさんあればラベンダーの収穫なども出てくるだろう。
どくだみ茶もある。
それにマーマレード作りがある。

あれもこれもやりたいけど、全部はできないとあきらめている。
この時期は庭の草も生い茂って手入れが全く追いつかない。
仕事をしているとなかなかできないものだ。
どうも仕事にとりかかるとほかのことに手が出せなくなってしまう。


フキはすでにポキッと手では折れなくなっている。
柿の木の下にたくさん生えているけど、今年も採りそこなったまま 時期が過ぎそう……と思っていた。
でも全部加工しようと思うと大変だけど ちょっとだけなら気も楽。

友だちがゴハン食べに来てくれるということで、
前から作ってみたかったフキのパスタを作る。
10本ぐらい鎌で採って皮をむく。
お店で売っているフキよりはアクが強いからと
ゆでてから水で長時間さらしたら、苦味がすっかり抜けてしまって
腑抜けな味になってしまった。がっくり……

フキはやっぱり少し苦味が残らないと面白くない。
旬のヤリイカと一緒に和えたのだけど、メリハリのないパスタだった。

反省しました。
もう一度作ってリベンジしたい。



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スイカズラ匂う棚田

2012-06-04 | 植物
あちこちからスイカズラの香りがしてくる。
6月の匂い。
歩いているとどこからともなく。
心地いい。

季節の匂いがある。
それはいろいろな植物やもしかするとほかのものの匂いが交じり合ってできている。
香水がいろいろな花や動物の香りをブレンドしているように。
この時期の匂いがある。

急に恵那の棚田に行くことになった。
行ったらスイカズラがたくさん咲いて匂っていたので
ずっとその横に立っていた。






自然の中で、美しいものをじっとながめていることもあるし
鳥や水の音をじっと聴いていることもある。
こんなふうに、匂いを感じてしばらくじっとしているのも、貴重な時間。

スイカズラは花色が黄色から白に変わって、交じり合って咲くので金銀花という名もある。


近くではテイカカズラも咲いていた。これもまた違う甘い匂いがする。
テイカカズラの端正でかつやわらかさというか色っぽさのある花も大好き。
ハワイとかタヒチとか、南の島の雰囲気がある。





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色美しいニンニクとレタス

2012-06-03 | たべもの・台所

先日近所の人にいただいたニンニク、皮が紫色でとてもきれい。

ニンニクは買ってきてもすぐには全部使い切れない。
で、そのままとっておくと、いざ使いたいとき、なぜか「抜け殻」になっている。
がっくり……
ビニール袋にぴっちり入れて冷蔵庫に入れておくとかなり大丈夫だけど。

なので、オリーブオイルに漬けている。
私がニンニクを必要とする料理は、パスタが一番。
あとは、中華風か、アジア風、たとえばカレー、ナシゴレンなどなど。どれも同時に油を必要とする。

それがなくなったので新しくまた作った。
透明な黄色と紫色のハーモニーを見ているとうっとりする。




隣の人にいただいた葉レタスは例によって窓辺に生ける。窓辺のかいわれ大根
青々して、ピカピカして、光の中に夏の気配が流れてくる。



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河原撫子

2012-06-03 | 植物
寒い日。
夕立みたいに強い雨が降ってきた。ますます寒くなって、マフラーをしている。
おまけに、ちょっと恥ずかしくて言いにくいが、ストーブつけたりしている、とほほ。
最近ずっと、雲の上に大きな氷の塊が停滞しているような気がする。

昨日近所の園芸店でカワラナデシコの苗が手に入った。

カワラナデシコは、梅雨時の白い日が似合う。
ちょっと厚めの雲に覆われた日の午前。
やわらかい光の中で、花の色も葉の色も映える。
今日はそんな朝だった。
庭のいろいろな植物の中のカワラナデシコ。

山麓の草地の中にカワラナデシコはある。
生い茂るほかの草の中にある。
決して土むき出しの地面の上にひょこっと生えていたりしない。
茎が細くて、ほかの草にもたれかかってかろうじて光を浴びて咲いている。
そんなやさしげな風情がいい。

植物を愛でるとき、葉の色はとても大事だ。
カワラナデシコの葉は黄色味が少ない。青み系の緑。

曇った日に映えるのはヤマオダマキもホタルブクロも同じ。クリーム色のきれいさは
直射日光では分からない。
どちらもこれからの季節の花。
山麓に見に行きたい。


でも、カワラナデシコは昔、真夏に渥美の海水浴場に行く途中の、かんかん照りの道端にもたくさん咲いていた。
山里のカワラナデシコと同じ花とは思えない。



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はつなつの夏みかん

2012-06-02 | たべもの・台所
はつなつ、という言葉が好きだ。

初夏。5月頃のことを指すと思う。短歌でよく使われる言葉。特に、俵万智さんの短歌で。
俵万智さんは、佐々木道綱の門下生で、佐々木道綱は佐々木信綱の息子(孫?)だ。
で、佐々木信綱は「夏は来ぬ」の作詞者だ。

俵万智さんの短歌はフレッシュで、切るとシュパッと果汁が出てきそうな感じがする。


で、渥美の親戚でもらった夏みかん。多分、本当は夏みかんじゃなくて甘夏。
親戚の人は、何ミカンかよくわらかないと言っていた。
この時期、食べるとわりと甘くて、そのまま食べられる。

このみかんがボタボタ木から落ちる時期は2月ごろなのだけど
今まで保管しておくとだんだん甘くなる。
段ボール箱に入れて物置に入れておいたら、全く変わりなく元気だった。
30個ぐらいある……

やっとマーマレード作りに手をつけることができたけれど
去年とは味が違うらしくて、去年と同じような味にはできなくて、苦労している。
皮のえぐみが強いのだ。

でも、考えてみれば、自然の産物なのだから、その年の気候や木の体調で味が違うのは当たり前のこと。
大手メーカーが大量生産しようと思ったら均質でなければ難しいから
自然にいろいろなものを添加する方向に行くことは、やってみるとよく分かる。
できるだけ「自然そのままの素材」は少なくして、ペクチンだとかゲルだとかを
いっぱい混ぜたほうが、コストが安いだけでなくて、安定したものが簡単に出来る。

しかし、安いマーマレードをじっとみると、ゲル状の甘い物体の中にみかんの皮がところどころに浮いてるって感じですね。ミカンも入ってる蜜と言ったほうがいい。


夏みかん1個あたり砂糖は70グラムぐらい。この分量も去年はもっと多かった。
夏みかん3個で、180ccぐらいのジャム瓶5個できる。

今まで、房を1つずつにばらして、内側(半月形のまっすぐなほう)に切れ目を入れて実を出していた。
そうじゃなくて、背のほう(半月形の丸いほう)にスパッと切り込みを入れてパカッと割ると、種も取りやすいし、なにより房を1個ずつバラす手間がないから、すごく早くできる。
房をバラすのに時間がかかるのだ。

こんなこと普通の人にとっては当たり前だろうか……?


でも、マーマレード作りで一番手間隙かかるのは、実は、瓶詰めの工程なのである。
瓶に詰めないでタッパーにまとめてがばっと入れて冷凍するなら簡単なのですけどね。
瓶に詰めることが私的にはポイントなので、そこはおさえてます。




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ホトトギス到来!

2012-06-01 | めぐる季節と自然
ホトトギスがやって来ました!
東の空を啼きながら渡っていきました。

夏は来ぬ。
今日もまぶしい日差しです。

思わず「夏は来ぬ」の歌を聴きました。
いい歌です。
なんだかんだいっても、私はこの歌が大好きです

作詞佐々木信綱とは知らなかった。
信綱先生失礼しました。

U-tube
夏は来ぬ ~ふるさとの四季より~ピアノ伴奏
夏は来ぬ 西六郷少年少女合唱団





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