熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

雲間から

2010-02-09 20:40:05 | 文章
2月9日(火)、朝は晴れ。

ただ今、山の向こうの雲間から陽が昇りました。
午後からは雨との予報。

朝から、秋にKさんからリクエストいただいていた「守幸」の彫り。
写真は、何日か前字母紙を張る前に撮影した「御蔵島ツゲの杢」の木地。彫り上がりは数日後になります。

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本日、ある方から「淇洲の字母」について問い合わせをいただきました。
小生の字母紙は、昭和53年ころに淇洲翁ご子息の竹内六朗さんから直接頂戴したものです。

元々の「淇洲書」は、明治時代、淇洲翁が10代のころに書いた書き駒です。
それを関根名人が七段当時に貰い受けて、勝ちまくったところから、何時しか周りでは「錦旗の駒」と呼ぶようになりました。これは有名な話。
名声が高まった竹内家では、後年になって、「淇洲書」の盛り上げ駒が作られました。
正確な組数はわかりませんが、その1組が木村名人にも渡されました。
昭和60年ごろ、木村名人宅にお邪魔して10組ほどの愛蔵駒を拝見させていただいた時、「一番大切にしている」とおっしゃったのが、この「淇洲書」の盛り上げ駒でした。

小生が六朗さんから頂戴した字母紙は薄葉紙に版木刷りされ、竹内家で実際に使われたものです。木村名人愛用の「淇洲書の駒」に使われた字母紙。恐らく同じものではなかったか。そのように思っています。
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駒の写真集

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