熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

自然は立派やね

2010-02-15 01:48:43 | 文章
2月15日(日)、雨。

昨晩は20時過ぎに床に入り、録画していたNHK将棋を見ながら、いつの間にか眠っておりました。
夜中、ふと聞き覚えのある声で目が覚めると、録画していた将棋はとっくに終わり、どこかで聞いた声で目と耳を凝らすと「アーカイブス」という番組でした。
画面は福井県にある永平寺の情景。話題はここで繰り返される「禅」。聞き覚えのある声の主は、その中で女子アナの質問に応える米長さんの声。話題は「将棋と禅」について。

ところで表題は、「アーカイブス」で聞いた宮崎老師104歳の時の言葉。
「毎年繰り返えす自然は、花が咲く時期も鳥がやってくる時期はほとんど同じ・・。
欲徳無く自然は繰り返す。自然は立派やねーー」。これが印象に残りました。

これを書きたくなって、只今、書いています。
老師はそれから2年後に亡くなったそうです。

ーーーー
今日も寒い雨になりました。外気温は5℃ほどでしょうか。
雨が降るとその分湿度が高いので、久しぶりに「漆書き」をすることに。

駒は「源兵衛清安」。
先月に埋め終わって、半月ほどそのまま放置していたものを、先週に彫り埋めに研ぎ上げていたものです。
漆は、前回の2年前に輪島で購入した日本産「黒呂漆」と「木地呂」漆を混合して使いました。
ずっと安い(日本産の1/5くらい)の中国産は、下地の錆び用にはとにかく、盛り上げには品質で安心できる日本産に拘っています。
表の文字、一組分を書き上げました。結果は、明日です。

ところで、今年の「かにツアー」でも、日本産「黒呂漆」を一本買いました。
折りから日光東照宮の補修作業で、上質な日本産漆が大量に使われて、特に上澄みの上質なところが日光に集中して、一般市場には「いいものは少ない」といわれています。

品質が劣っているのであれば、普通なら「パスする」ところでしょうが、使い方が違います。他人の言うことを丸呑みにするのは間違うもとです。
桶の下のほうに沈殿した漆。刷毛塗りにはイマイチでも、盛り上げには反って「良い」かも知れません。
そのあたりは実際に使ってみて、自分で確かめて見ようと言うことです。

結果は、近々分かります。
50グラムが6300円。何せ、2割ほど高くなっていました。

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駒の写真集

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