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熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

カーリング

2010-02-18 20:22:38 | 文章
2月18日(木)、快晴。

夜中に、テレビの音で目が覚めました。
画面はオリムピック。カナダとのカーリング。
3-4。「ワーワー」はその声援です。
進行は緩やか。
しかし、観戦する内に完全に目が覚めてしまいました。
カーリングは「氷上のチェス」と言われているようですが、観ている者にとっても脳を刺激します。

4時53分。日本が敗れました。
東京では幸だそうです。今日はちょっと疲れてしまいました。
もう一度寝ます。

ーーーー
明るい太陽。今は快晴。暖かくなりそう。

ーーーー
と思いきや、寒風。
午前中は、部屋の中で仕事でした。

昨日、駒箱の奥山さんから箱いっぱいの「作業用手袋」が届きました。
先日、小生の指先が黒くなったブログを見て、「いいものがある。使ったら・・」と言う電話があり、それが届きました。
ビニールかゴム製で、使い捨ての手袋で、1箱に100枚入っています。
これなら、漆の作業をしても指先が汚れない。
と言うわけで、次はこの手袋を使ってみようと思います。
有難うございました。

ーーーー
王将戦は久保先生の3勝目。すごいです。
次は白浜、3月10日ですか。
小生、前日9日は福井なので、白浜には難しいかもネ。
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仕事場の風景

2010-02-17 07:07:12 | 文章
2月16日(水)、曇り。

雲がでていますが、晴れそう。

本日は、仕事場の風景。
手前は「木地揃え」中。整理整頓が終わっておりません。
向こう側の棚上は、セットを終えて、床は通れるところだけは確保しています。
右手、一段高くなっている畳敷きで「彫り」や「漆仕事」。
掛け額は、大山名人の「福寿龍鳳」。亡くなる3年ほど前に、泊りがけの将棋会で書いていただきました。

障子右手に黒塗りの机。ここに座って仕事をします。
ライティングは机の前面南側の窓。これに机上の蛍光スタンドを併用しています。
冬場の昼は、窓から太陽が差し込んで暖か。太陽が眩しくすぎるときは、障子で調整しています。
右側の窓からも自然光が差し込んで、手元を明るくしています。
写真正面は、駒の写真パネル。
水無瀬神宮とか将棋博物館の駒など、いずれも25~30年前に、カメラマンの川中君(小学校の同級生)に撮ってもらったもの。全部で20枚以上。
左の机の上は、只今物置状態。簡単な手紙はここで書きます。

その内、反対側も撮影することにします。

ーーーー

あさって金曜日は、17時に大阪のNHKラジオへ。
その前に、久しぶりに将棋会館へ寄るつもりでいます。

ーーーー
朝8時の気温は2℃。また冬に逆戻りです。
それでも、外で木地整形の作業をしていると、太陽が顔を出してポカポカ。
昼近くになって、右手人差し指の先が「チリチリ」と痛みが走るので良く見ると、爪の内側にくっついているはずの皮の間が剥がれかけて血が滲んでいました。
こんなときは2~3日、指先に力が掛かる作業をしなければ元通り治るのでしょうが、そうも行かず、指先にビニールテープを丁寧に巻いて作業続行しました。

その「木地」ですが、28日の「関西駒の会・展示会」に間に合わせるつもりでいます。

では、また。



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気になる言葉

2010-02-16 18:29:43 | 文章
2月16日(火)、曇り。

今にも雨が降りそうな雲です。

テレビやラジオ、あるいは新聞で「温暖効果」と言う言葉をよく耳にします。
ちょっと気になりっています。
本来「効果」と言う言葉は、印象として望ましいことに対する言葉では無いでしょうか。
であれば、正しくは「温暖化影響」と、言うべきではないかと思うのです。

そして今朝のテレビの中でのインタビュー。
ある大阪の自治体で、介護保険料を何億円だったか多く徴収しすぎていたことに対する関係者の言葉。「これからは、市民の信頼を勝ち取りたい・・」。
これにはアングリ。
信頼は勝ち取るものでは無いと思うのですが、いかがでしょうか。

「勝ち取りたい」。これは昔、労働組合でよく使った挑発的な言葉です。
言葉は大切ですね。
今日は、駒づくりと関係がありませんが、「気になる言葉」でした。

ーーーー
今日の仕事は午後から。
午前中は、訪問者と打ち合わせです。
来客があるときは仕事場に広げたものを整理整頓します。
時々訪問者があると、ものぐさ者にとって整理整頓の良いきっかけになります。
ウエルカムです。

午後からはもう一件、訪問がありました。
先日の展示会に貸し出した「水無瀬の巻物(写しです)」や駒の返却です。
借りたものは早く返したいとのことで、こちらも「ウエルカム」でした。



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自然は立派やね

2010-02-15 01:48:43 | 文章
2月15日(日)、雨。

昨晩は20時過ぎに床に入り、録画していたNHK将棋を見ながら、いつの間にか眠っておりました。
夜中、ふと聞き覚えのある声で目が覚めると、録画していた将棋はとっくに終わり、どこかで聞いた声で目と耳を凝らすと「アーカイブス」という番組でした。
画面は福井県にある永平寺の情景。話題はここで繰り返される「禅」。聞き覚えのある声の主は、その中で女子アナの質問に応える米長さんの声。話題は「将棋と禅」について。

ところで表題は、「アーカイブス」で聞いた宮崎老師104歳の時の言葉。
「毎年繰り返えす自然は、花が咲く時期も鳥がやってくる時期はほとんど同じ・・。
欲徳無く自然は繰り返す。自然は立派やねーー」。これが印象に残りました。

これを書きたくなって、只今、書いています。
老師はそれから2年後に亡くなったそうです。

ーーーー
今日も寒い雨になりました。外気温は5℃ほどでしょうか。
雨が降るとその分湿度が高いので、久しぶりに「漆書き」をすることに。

駒は「源兵衛清安」。
先月に埋め終わって、半月ほどそのまま放置していたものを、先週に彫り埋めに研ぎ上げていたものです。
漆は、前回の2年前に輪島で購入した日本産「黒呂漆」と「木地呂」漆を混合して使いました。
ずっと安い(日本産の1/5くらい)の中国産は、下地の錆び用にはとにかく、盛り上げには品質で安心できる日本産に拘っています。
表の文字、一組分を書き上げました。結果は、明日です。

ところで、今年の「かにツアー」でも、日本産「黒呂漆」を一本買いました。
折りから日光東照宮の補修作業で、上質な日本産漆が大量に使われて、特に上澄みの上質なところが日光に集中して、一般市場には「いいものは少ない」といわれています。

品質が劣っているのであれば、普通なら「パスする」ところでしょうが、使い方が違います。他人の言うことを丸呑みにするのは間違うもとです。
桶の下のほうに沈殿した漆。刷毛塗りにはイマイチでも、盛り上げには反って「良い」かも知れません。
そのあたりは実際に使ってみて、自分で確かめて見ようと言うことです。

結果は、近々分かります。
50グラムが6300円。何せ、2割ほど高くなっていました。

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居食い

2010-02-14 07:30:27 | 文章
2月14日(日)、快晴。

只今、起床。今日は暖かそう。
東の窓から太陽が差し込んでいます。
その光があたる場所。冬の盛りの時期よりやや南になり、朝の太陽の位置が北に変化したことを感じます。

今日は陰暦の「お正月」。中国では「春節」と言うそうです。

一旦、目が覚めたのは2時間ほど前。
テレビでは「時事放談」そして「オリッムピック」。
やや少ししてチャンネルを廻す(リモコンのボタンですが)と「カワハギつり」でした。
海中にもカメラがあって、魚が食いつく様子に、つい引き込まれました。
カワハギは、静止したりバックしたり出来るんですね。
静止して、針につけられた餌のアサリだけ食って、肝心の針には中々引っかからない。
静止して食っているので、それを「居食い」と言うんだそうです。

「居食い」は、将棋にもありますね。
中将棋の「獅子」は、居ながらに相手の駒を捕獲ることが出来ます。
その働きの「居食い」は、てっきり将棋用語かと思っていましたが、海の中にも「居食い」の達人が居るとは驚きでした。

では。
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日吉館

2010-02-13 07:26:58 | 文章
2月13日(土)、曇り。

昨日の外気温は5~6℃。
太陽も出ず寒かったですが、ほぼ1日中、木地の整形。
さすがに足の筋肉は縮こまって、あまり無茶をしてもいけないなと思いつつ、あたりが暗くなる少し前に仕事を終えて19度の室に入って、ホッとしました。

今日のタイトルは「日吉館」。
かっては奈良の国立博物館近くにあり、戦前戦後を通じて古都を探訪する人々や文人墨客の定宿として有名でありました。
平成6年に取り壊されましたが、その「日吉館」を切り盛りする老婦人の姿を取り上げた昔の「新日本紀行」を、今朝のNHKテレビでやっていて、そのころの昭和は、時間がゆっくりと流れておりました。
それがなんとなく懐かしく思えます。
で、何の脈絡もありませんが、今日は「日吉館」としました。

ーーーーー
今日も暖かくはありません。最高気温は7℃ほどでしょうか。
それでも木地の整形を続けました。何人かの方にお送りして見ていただくためです。
切りがついたところで、「象牙」の整形を挟みました。
「象牙」は、その内に取り掛かろうと思っている2組目の「水無瀬駒写し」を作る準備です。

2月末にお納めする「チェスト」の内、2~3台ですが小生が拭き漆したものが加わります。どなたへ行くかは、近々、当方より連絡してご了解を得るつもり。
出来栄えは上々です。ご安心いただきますよう。
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8時30分からは

2010-02-12 04:57:35 | 文章
2月12日(金)、どうやら曇。


只今夜明け前に目が覚めて、それほど寒くも無いと布団から抜け出しパソコンに向かっています。

昨日は世間では休日でしたが、当方は相変わらずの仕事三昧(?)。
(?)を付けたのは「三昧」と言ってよいかどうかですが、とにかく仕事でした。
仕事中は「NHKラジオ」を聞くとは無しに聞いて、午前中は村上さんの「ラジオビタミン」、祝日特集でした。

アナウンサーの村上信夫さんは、名人戦、竜王戦の将棋中継でおなじみの方も多いと思うのですが、2年前から月曜から金曜日まで毎日このレギュラー番組に出ずっぱりになって以来、将棋中継では全くお目にかかりません。
最後にお目にかかったのは、3年前の竜王戦でした。
会場の伊勢神宮会館でばったり。お互いに「この間は、どうも・・」は、1時間の全国放送「わくわくラジオ」に出さしていただいた半年前のお礼の言葉でした。

村上さんは、きっと将棋中継に出たいとウズウズなんでしょうが、口には出しません。
昨日は「谷川さんが羽生さんを破って、17世名人位を襲った」話をされるなど、時々は中学生のころからの将棋ファンだったことを口にされます。



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いつの間にか

2010-02-11 18:56:46 | 文章
2月11日(木)、朝から雨。

いつの間にか「ウン十何回目かの誕生日」が過ぎておよそ2週間が経ちます。
その当日、本人は一瞬思い出しましたが、取り立てて言うほどのことも無いので、すぐに忘れてしまいました。
本人も忘れているくらいですから、家族ももちろん忘れているようです。
若い現代人と違って、この年代の者は、大方そんなものでしょう。

「トヨタのリコール問題」。
小生はプリウスに乗ったことはないので詳しくはありませんが、一連の「記者会見」や「対応の仕方」を見聞きしていると、何か社内全体で「安全第一の心」と「ユーザーへの真摯な態度」が薄いと感じました。
具体的には「なぜタイムラグをこれまでの0.40秒のところを0.46秒に設定したのか」。今回の問題はここなのですが、説明はありません。
「安全」よりもっと重視すること(例えば燃費性能重視)があったと言うことなのでしょうか。

ソレニシテモ、「ユーザーの感覚の問題・・」とか、「これからも安全に第一に努めます・・」との記者会見には、問題を言葉で糊塗しようとするような違和感を感じます。
「危機対応」への拙さが目立ったこの一週間でした。

ーーーーー
朝から雨が降ったり止んだり。昼前から本格的な雨。
昼前、外気温は5℃でしたが、湿度65%と漆にはちょうどいいので、「彫り」にキリをつけて、昼前から「チェスト」2台プラス1台合計3台の拭き漆をしました。
拭き漆した「チェスト」は、そのまま戸外に放置して、夕方、乾き具合をチェックすると、
ほとんど乾いた状態になっていて、一晩、そのままで乾かすことにしました。

写真は、小生の黒い指。
先ほど風呂に入って出たところを自分で撮影しました。
拭き漆は軍手で作業したのですが、親指と人差し指の先が黒く染まってしまいました。
当分は、黒いままです。

ーーーーー
先ほど「オークションに出ている駒箱は、熊澤さんの駒箱ですか」と、お尋ねの電話がありました。
確かめてみると、そのとおり、懐かしい駒箱でした。
「駒づくりを楽しむ会」を始めてまもなくの昭和53年頃から60年にかけて、「会」で頒布していたものです。
値段は、確か4500円。30年前の価格です。
設計は小生。木目や細かな細工にも注意して某所で作らせて、材料は「一位(イチイ)」。別名「アスナロ」とか「オンコウ」とも言います。
一回の発注量は、大きなダンボールに満杯の50個ほど。それを2年おきくらいに4~5回作らせていましたので、全部で200くらいは作ったでしょうか。

普通「一位」は、年代が経つと茶色がどんどん濃くなってゆきます。
オークションの写真を見ると、色はあまり変化していないので、外箱に入ったまま光が当たらない状態で保管されていたようです。

「一位」で思い出したことがあります。
昔の衣冠束帯の正装時に、左手で持つ「笏(しゃく)」と言う道具があります。
木材で作った長さが2尺足らずの平たい板状のものですが、この「イチイ」で作られた笏は、位が「一位」の人だけしか許されなかったところから、「一位」と呼ばれるようになったと聞いています。

あるとき、灘蓮照九段が「一位の笏が欲しい」とのことで、同じところで2本作ってもらって差し上げました。
灘先生は、確か、どなたかに「渡したい」と言っておられて、2本のうち1本をその方用に、あとの1本は灘先生自身の手元にとの配慮でした。
それから、もう30年が経ちました。

では、また。
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外気温10度C

2010-02-10 20:05:18 | 文章
2月10日(水)、雲多し。

ただ今、7時過ぎの外気温は10℃。
昨日の8時は6度、10時は16度でした。
今日はどのくらいまで気温が上がるのでしょうか。

ーーーーー
天気は曇りから雨。
暖かかった気温は昼ころがピーク。夕方から寒くなりました。
仕事は「彫り」。

写真の左は、「伊達家博物館図録」。
伊達家と言っても仙台ではありません。分家の四国・宇和島です。
「図録本」は、尾崎さんから近頃行った宇和島のお土産としていただきました。

ご覧のページには将棋盤のほか、碁盤と双六盤も。いずれも秋田の佐竹家「佳姫」の婚礼調度です。
小生はこれを見て30年前のことを思い出しました。

昭和54年のあるとき、江戸時代の駒があると言うことで、奨励会出身のMさんの案内で訪れました。カメラマンの川中君も一緒。
どうせ行くならと「」の企画取材をかねて、写真右はそのときの「」の表紙です。
そのことを思いだして、横に並べて撮影しました。
表紙を見ると田中寅彦先生が、四段とあります。
将棋盤と駒は、江戸時代後期19世紀のもの。駒はやや小型の書き駒、「安清」です。

ソレニシテモ、この時代は「安清」が多い。
彦根の井伊家・加賀家老の本多家も「安清」です。
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雲間から

2010-02-09 20:40:05 | 文章
2月9日(火)、朝は晴れ。

ただ今、山の向こうの雲間から陽が昇りました。
午後からは雨との予報。

朝から、秋にKさんからリクエストいただいていた「守幸」の彫り。
写真は、何日か前字母紙を張る前に撮影した「御蔵島ツゲの杢」の木地。彫り上がりは数日後になります。

ーーーーー
本日、ある方から「淇洲の字母」について問い合わせをいただきました。
小生の字母紙は、昭和53年ころに淇洲翁ご子息の竹内六朗さんから直接頂戴したものです。

元々の「淇洲書」は、明治時代、淇洲翁が10代のころに書いた書き駒です。
それを関根名人が七段当時に貰い受けて、勝ちまくったところから、何時しか周りでは「錦旗の駒」と呼ぶようになりました。これは有名な話。
名声が高まった竹内家では、後年になって、「淇洲書」の盛り上げ駒が作られました。
正確な組数はわかりませんが、その1組が木村名人にも渡されました。
昭和60年ごろ、木村名人宅にお邪魔して10組ほどの愛蔵駒を拝見させていただいた時、「一番大切にしている」とおっしゃったのが、この「淇洲書」の盛り上げ駒でした。

小生が六朗さんから頂戴した字母紙は薄葉紙に版木刷りされ、竹内家で実際に使われたものです。木村名人愛用の「淇洲書の駒」に使われた字母紙。恐らく同じものではなかったか。そのように思っています。
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駒の写真集

リンク先はこちら」 http://blog.goo.ne.jp/photo/11726