<闘病記 2/手術当日>
朝、8:45分に手術室へむかう。9:00からの本番に向かい各部屋の前で
患者6人ほどが椅子に掛けてその時を待つ。
重苦しい恐怖とあきらめと、MAXになり張り詰める。
まだ、気持ちの中が他の世界の出来事のようで、見納めになるかもしれ
ない風景を目だけで見回す。呼ばれて手術室へはいる。
すぐ寝台へ寝かされ酸素マスクをつけられるその後の記憶は全くない。
気が付いたのはCPUの中で意識は朦朧としていた。呼ばれて来たらしい
嫁さんが手をにぎってくれたまま眠りに落ちたらしい。
結局、CPUに2泊して一般病棟へ。寝台でなく車椅子で病室へ帰った人は
初めてとビックリされる。それからが大変、術後の患者は最初のタンを
出すのに七転八倒の苦しみを味わう。私もその洗礼を受ける。
幸いタバコを吸わないので比較的軽やかにクリアー。
色々試しているうちに有る事に気づいた。タオルを畳んで片手ににぎり
しめているといろんなことに力を入れやすく、眠る時安心感が増す。
魔法のタオル!
かくして術後2週間足らずで退院許可が出た。現在家でリハビリ中。