<届かない手紙/蝉>
お変わりないですか。
桜の季節が早くも木陰の恋しい
季節となっています
夏の暑さに弱いあなたは
きっと日傘の陰に顔を隠して
まだらなアスファルトの木陰を
拾い歩きしている事でしょう
もう心の疲れは薄れましたか
あなたの心を癒す
草も、虫も、雲も、風も
毎日を元気に送っています
お陽さまも、お月さまも、お星さまも
あの日と変わらず見守っています
早く元のあなたに
戻ってください
早くあなたの声を
聞かせてください
この手紙の言葉は
じょうろに入れた水と一緒に
朝顔にかけましょう
朝顔が「おはよう」といったら
あなたは元気なんだと思いましょう。
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