行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ニオイタチツボスミレとタチツボスミレ

2023-05-05 20:00:45 | 花,植物
3月末日、
公園の林床にニオイタチツボスミレが咲き始めていました。


ニオイタチツボスミレ。
日当たりのよい草地や明るい乾いた林下に生えます。
花は濃い紅紫色で花弁は丸くてしっかり、存在感のある菫です。


花期は4-5月、
春、まだ地上茎が伸び出す前に、根出葉の間から花茎を伸ばし、
横向きから俯き気味に花をつけます。


広く分布はしていますが、
タチツボスミレより数はかなり少なく、
その凛とした存在感に鮮やかな濃い紫色の花、
見つけるレンズを向けたくなります。 


葉の様子などタチツボスミレに似ますが、
花色はより濃く鮮やか、花弁が丸くふっくらしており、
花弁間の隙間が少ないのがニオイタチツボスミレです。
また花弁の基部が白く花全体としては中心が白く抜けているように感じられます。


ニオイタチツボスミレの横にアカネスミレが花をつけていました。
青紫色の花色が多いアカネスミレですが、
この個体、花色は濃紅紫色、そして、花弁に丸みがあり、
ニオイタチツボと見間違いそうです。
しかし、側弁の基部に毛が密集しており、葉も長細い。
アカネスミレです。


タチツボスミレ。
日本全国で最もよく見られるスミレ、
スミレの最普通種です。


タチツボスミレ、
丸い葉と立ち上がる茎が特徴、
花色は薄紫がほとんどです。


アカフタチツボスミレ(赤斑立壷菫)も写していました。
葉脈に沿って赤い斑が入るタチツボスミレの品種の一つです。
特に珍しいものではないとのことですが、
普段はスルーしてしまうタチツボスミレの中にもこんなものがあるようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする