行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヒメウズ、セリバヒエンソウ

2023-05-18 20:00:06 | 花,植物
4月初旬の野道に写したヒメウズ(姫烏頭)と
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)を掲載、
両者ともキンポウゲ科の草本です。


散歩道にヒメウズ(姫烏頭)の小さな花を見つけました。
キンポウゲ科に属する多年草、
人家周辺から山間部の畑地や道端などに広く見られます。


鳥頭(ウズ)とはトリカブトのこと、
葉がトリカブトに似ていて、小さいところから姫烏頭の名があるようです。
しかし、トリカブトの仲間ではなく 、オダマキの仲間になります。
ややうつむいて咲く花はオダマキによく似ます。


花期は3-5月、長さ5~6mmの小さな白い花がうつむいて咲きます。
花弁に見えるのは実は萼片で、楕円形で五枚あります。
本当の花弁は萼片内側にやや黄色みを帯び、筒状に並びます。
長さは2.5mmほど。


草丈は10~30cm、
根出葉は1回3出複葉、小葉はそれぞれ2、3裂しています。
花茎の途中には根出葉に似た茎葉が見られます。
茎葉の基部は茎を抱き、
上に行くにしたがって小さく、幅狭く、葉柄が短くなります。


花茎の先端に若い果実ができている個体がありました。
果実は豆果のように見えますが、袋果です。


この草もキンポウゲ科ということで並べて見ました。
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)、ヒエンソウ属の越年草です。
芹のような葉、燕が飛んでるような形の花から名がつけられています。


中国原産の越年草、
園芸植物として栽培されていたものが逸出、
東京を中心に増殖しています。
明るい林縁の道ばたなどによく花を見ます。


葉は細かく切れ込み、柔らかく、花も淡紫色で形も可愛らしい。
どこか、貴重な山野草のようでもあります。
コメント
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