行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ネキトンボ、ウスバキトンボ、ショウジョウトンボ

2015-08-08 20:00:19 | 動物
昨日に続いて猛暑に見つけたトンボ、
赤トンボを3種載せます。


8月初日、池の草にとまった真っ赤なトンボ、
翅の付け根がきれいな褐色、
根黄(ネキ)トンホのオスです。


なかなか見る機会のないアカトンボ、
草の葉にとまっている間に、
ゆっくり動いて違う角度から撮って見ました。
この角度からの方が翅の美しさ、
腹部の黒条がよくわかります。


やはり8月初日、
木の枝にヤンマのようなとまり方していたトンボ、
薄羽黄(ウスバキ)トンボのようです。


個体数も多く、田んぼの上や公園など、
都市部でもよく見られるのですが
ほとんどの個体が飛び続けていて、
とまるっている姿を見ることの少ないトンボです。
その分だけ体を軽量にしているようで、
頭の中はほぼ空洞に見えます。
トンホ科ウスバキトンボ属、
いわゆるアカトンボ(アカネ属)ではありません。


おなじみの真っ赤なトンボ
ショウジョウトンボのオスです。
トンボ科ショウジョウトンボ属、
このトンボもこんなに赤くても
いわゆるアカトンボ(アカネ属)ではないのです。
それにしても、もう少し自然な場所にとまっていればよかったのですが。


ショウジョウトンボのメスと思って撮りましたが
腹部と尻尾をよく見るとオスです。
ショウジョウトンボも若いオスとメスは同じような体色なのです。

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ヤブヤンマとコシアキトンボ

2015-08-07 20:00:56 | 昆虫
8月に入り、一週間、毎日が猛暑日
今年は歴史的な暑さの夏になりそうです。


稲城城山公園、図書館へ行く道沿いに造られた
池というには小さ過ぎる水溜りです。
7月下旬の休日の夕刻、
ここで、川崎から来たというトンボ好きの夫妻に出会いました。
「昨年、ここでクロスジギンヤンマとヤブヤンマが撮れたので
朝からずっと張っているが、今年はダメです」と残念そうに帰って行きました。


8月初旬の猛暑日の昼過ぎ、
ひょっとしたらと思い、
図書館の帰りにその池を覗いて見ると
ヤブヤンマが産卵に来ていました。
このトンボ、水の中ではなく、
岸辺の土の中に産卵します。


昨年は付近にオスも見ましたが
今年はメスだけです。
このメス、翅が褐色、複眼も片方がへこんでいます。
かなりの成熟個体です。


上よりは少し大きな池、
コシアキトンボがいました。
大概は池の上を飛びまわっているのですが
暑さのせいか、日蔭の草にじっととまっていました。


こちらは山の木にとまったコシアキトンボ、
黒い胴体の腹部が白く、
腰が空いているように見えるのでこの名がつけられたそうです。








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タマムシの交尾

2015-08-06 20:00:09 | 昆虫
一般にはタマムシと呼ばれるヤマトタマムシ、
緑と赤の縦縞、金属光沢の美しい翅のゆえ、
古来から珍重されている甲虫です。
法隆寺の宝物「玉虫厨子」が
この虫の翅で装飾されたのはよく知られてた話です。


8月初めの丘陵の山道、
タマムシが数匹、翅を虹色に輝かせながら
木の周囲を飛びまわっていました。
眼で追いかけていると木の葉にとまりました。
そこを写して見まると2匹が重なっています。
オスがメスを探して、その上にとまったのです。


少し角度を変えて写して見ると
しっかりと交尾しています。


交尾は短い時間、
すぐにオスは飛び立ち、次のメスを探しに行くようです。
タマムシの一番の食草はエノキ、
葉をみるとこの木もエノキ、
ここは食餌にタマムシが集まる場所のようです。


7月中旬の自宅近くの公園、
虹色に翅を輝かせてタマムシが
地上の古い竹の上に下りてきました。


しかし、さらに近づこうとすると、
再び翅を輝かせ樹上に飛び立って行きました。
甲虫類にしては、かなり警戒心が強いタマムシです。


タマムシは8月ごろ、
桜、クヌギ、コナラなどの古木に卵を産み、
その卵は3週間ほどで幼虫となり、
幼虫として2~3年過ごした後、
6~7月に成虫として発生します。
成虫の寿命は盛夏の2ヶ月ほどと
幼虫の期間に比べるとかなり短いのです。
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真夏のユウガギク

2015-08-05 20:00:02 | 花と虫
暑い日が続きます。
エアコンがないとどうにもならない
日本の夏になってしまいました。
どの家からもそのエアコンが熱交換をした熱い空気を外に放出し、
コンクリートで固められた街中は蒸し風呂のようです。


土と草が残る丘陵の山道、
緑が暑さを吸収してくれるのか
街中とはだいぶ体感温度が違います。
そんな山道にユウガギクが早くも咲いていました(7/31)。


野菊の一つに数えられるユウガギク、
当然秋にも見られますが
7月下旬にも見られる花のようです。


木陰の下でしばらく休んでいると
その少ない真夏の花に虫たちがやってきます。
翅に少し傷みがありますがヤマトシジミです。


モンシロチョウと区別が難しいのですが
スジクロシロチョウ夏型のようです。
春型は翅に名の由来の黒いすじがはっきり出るので
モンシロチョウとの区別は容易なのですが
夏型は見違います。


セセリチョウもいました。
イチモンジセセリのようです。


これもイチモンジセセリ、
イチモンジセセリの中でも翅の小さな個体、
大きな眼がより目立ちます。
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ヒグラシ

2015-08-04 20:00:07 | 昆虫
東京の猛暑日、今日で5日連続になるとのこと、
本当に暑い夏になりました。

そんな暑さを避けて、林間に入ると、
昼なお暗く感じる林の中のあちらこちらから、
ヒグラシが静かな鳴き声をあげています。
哀愁を帯びたその鳴き声、
騒がしい他の蝉とは違い、涼しさも感じます。
その美しい輪唱にしばらくを聞きほれていました。


夕立ちの後、
濡れた幹で鳴くヒグラシ♂。


ヒグラシ♀。
雄に比べると胴体が短いことがわかります。
薄暗い場所にいることの多いヒグラシ、
ISO6400まで感度をあげてもシャッタースピードは1/100秒、、
手持ちの望遠マクロではぎりぎりです。


これもヒグラシ♀
少し明るい場所にとまっていました。


そのヒグラシより一回り小さく、
翅が半透明、ニイニイゼミです。
今年は6月20日ごろ、
ずいぶん早く初鳴きを聞いたように思います。


桜の樹にとまっているのをよく見るニイニイゼミ、
保護色にしているのでしょうか、
桜の樹肌と同じような体色です。


ミンミンゼミ。
体色はよく似ていますが
ヒグラシより太め、一回り大きく見えます。


「ミーンミンミンミン」と
夏の青空がよく似あうミンミンゼミです。
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盛夏の青い果実

2015-08-01 20:00:42 | 動物
7月下旬、
盛夏、万緑の中に見つけた青い果実たちです。


モチノキ科モチノキ属ソヨゴ。
サクランボのように柄の長い果実、
秋には紅くなります。


ミズキ科ハナミズキ。
庭木や公園樹として広く使われ、
桜の終わったころ美しい花を咲かせていました。


モクレン科モクレン属コブシ。
3月に白い花を咲かせていました。
この変な形の果実、
熟すると裂け赤い種子が現れます。


ニシキギ科ニシキギ。
まだ平たくて青い果実、
だんだんと膨らみを増して秋には熟し、
中から赤い種子が現れます。


アケビ科ムベ。
実は秋に紫色に熟しますが
アケビとは違い、裂けません。
暖地の山野に自生し、
フェンスに絡ませるなど庭木としても利用されています。


エゴノキ科エゴノキ。
5月、たくさんの下向きに咲いた白い花が
ほぼすべて果実になったようです。
この実も熟すると裂け、中から種子が現れます。


ニシキギ科マユミ。
下から見ると四角形にも見える果実です。
秋には濃いピンク色になり、
その果実が割れると中から赤い種が4つ現れます。
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