五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

こぴっと

2014年05月09日 | 日々のつれづれに
NHKの朝の連続小説「花子とアン」、山梨を舞台にしたドラマということもあって、毎朝欠かさず観ています。
「てっ」とか「くりょう」など、いわゆる甲州弁がふんだんに使われていて、とても親しく感じられます。

ただ、地元の人間からしてみると若干ではありますが違和感を感じてしまう使い方もないわけではありません。
そういう言葉の中で、今年の流行語にもなりそうな「こぴっと」という言葉について取り上げてみたいと思います。

決して批判しているわけではなく、ただただ感じたままを記しておこうと思います。
もちろん、物語の舞台となった明治・大正から昭和初期にかけての「こぴっと」の用法は、今の使い方とは異なっていると思いますので、これから書くことは学術的な価値は皆無ですけど...。


東京育ちの家内は「山梨に来て聞いたことが無い」と言います。
私は「よく聞くけど、自分では使ったことが無い」と返します。

私の住む地域ではそんな感じの「使われよう」です。

何故か?

この言葉、「こぴっとしろし!」「こぴっとやれし!」という使い方をされることでもわかる通り、いわゆる命令形で使われることの多いことば(副詞というのかな?)です。

意味は「しっかりと」「ちゃんと」「しゃっきりと」みたいな感じでしょうか。
雰囲気は多めの叱責と少しばかりの激励を混ぜたような場合に使われる、けっこうキツめの言葉なのです。
ちなみに「しろし」「やれし」は標準語では命令形「やれ」の強調したカタチになります。

ですから、親しい友人間、目上から目下へ使われることが多いので、家内が普段聞いたことが無いのもうなづけます。
逆に私の同級生の飲み会などでは、ひんぱんに出てきます。

ドラマの中では、「こぴっと頑張ります」とか「こぴっと勉強してください」などという使われ方をしていますが、そういう使い方はしないなあ。

(何度も言いますが)あくまでも私たちの地域では、今の時代では、という話ですが。
こういうドラマのおかげで「こぴっと」は全国に広まり、使われ方も次第に変わっていくのかもしれませんね。


(美輪明宏さん風に)ごきげんよう。
コメント
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