五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

BMW V12

2016年01月19日 | ミニカー
1999年のル・マン24時間レースは、前年まで参加していたポルシェが不参加となり、メルセデスとトヨタの一騎打ちになるかと思われていた年なのですが、結果としてはBMW V12というプロトタイプカーが優勝を飾ることになりました。

この年のミニカーはこれまでにも何回かご紹介しました。
惜しくも優勝を逃したトヨタ、この年初めて参加したアウディ、クラージュとのコラボ参加のニッサン。
そして今回、満を持して(?)BMWの登場です。

BMW自体はエンジン・サプライヤーとして1995年のマクラーレンF1-GTRで優勝を飾っていますが、自前のマシンを作るのは1998年が初めてのようです。
といっても、F1で有名なウィリアムズとの協業でした。

前年の1998年に初めてル・マンに登場したBMW V12は6リッターV12型エンジンを積んでいましたが、クルマとしての熟成がまだまだだったのか、予選は6位と12位だったものの、決勝レースでは数時間走ったところで2台ともリタイヤしています。
原因は2台とも駆動輪の振動によるもの、ということで、24時間を走り切る力自体が無かったのかもしれません。


翌1999年はレースカーとしての熟成を重ね、再びル・マンに登場しました。
新しいエンジンの2台のマシンは予選3位と6位。
スポンサーはデル・コンピュータです。



決勝レースでは、首位を走るトヨタが脱落した後、1位と2位を独占し、最終的には15号車がチェッカー・フラッグを受けました。
ドライバーの一人、フランス人のヤニック・ダルマスは、1992年プジョーで、1994年ダウアー・ポルシェで、1995年マクラーレンF1-GTRで、そしてこの年に自身4回目のル・マン総合優勝を果たしています。



モデルはJADI製。
香港のメーカーらしいですが詳しいことは良くわかりません。
持っているのもこれ一台だけです。


さて、実は1999年には、もう2台BMW V12がプライベート参加しています。
そのうちの1台が、下記の19号車。


こちらは、チーム郷という日本チームが日本人ドライバーの運転で参戦しているのです。
ドライバーは、加藤寛規、ヒロ松下、中谷明彦の3名。
予選は15位、決勝レースはギアボックスのトラブルで残念ながらリタイヤしています。
スポンサーは、パナソニック。



このクルマ、前年のル・マンに参加してリタイヤに終わったクルマなのです。
残念ながら二年連続でリタイヤしたことになります。

モデルはミニチャンプス製。
スケールは1/43。

BMWはこの年をもってル・マンからは撤退(という表現がいいのかどうか)し、F1に参戦することになります。


2017年、BMWは再びル・マンに、それも最高カテゴリーのLMP1に参戦するという情報があります。
もしそれが実現すると、再びトヨタやアウディ、ポルシェなどとの戦いを見せてくれることになりそうなので、大いに期待したいと思います。
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