松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

腹を据えて目標をめざそう

2005-04-06 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
長年の疑問を恐る恐るアップしてみたところ、
さっそくpantayaさんからTBもらいました。謝謝!
肩については基本的には
似たようなイメージだったのでホッとしてます。

ところで彼女は肩を上げないための改善策として
脇腹を意識して使っているようですが、
私も最近このあたりを意識しています。
私の場合はシッポからのアプローチです。
ところで、シッポはあくまでも補助的イメージで、
要求されている姿勢状態を常に維持できるようになれれば
問題ないのです(シッポを追求しているわけではありませんので)。
その足がかりになりそうなのが
お腹まわりの筋肉層らしいということなんです。
どうもここがうまくリラックスして動きが自由になると、
上体のバランスもよくなっていることに気がついたんです。

確かにこのあたりは非常によく働いているところです。
歩行中もせっせと活動しています。
また、じっと座っているときも
けっこう酷使していますね。
そこで姿勢のチェックポイントとして
首などの他に下腹部を時々触ることを追加しました。
こうすると背中と腰の緊張具合がわかるからです。
お腹に手が触ることで腰や背中がゆるむので、
その様子で「休みどき」をはかっています。
姿勢を支える筋肉が疲れて猫背になってからでは
遅すぎるので。

お腹まわりの筋肉といえば、
まず腹筋や背筋を思い浮かべますが、
意外に使っていないのが体側(ウワサの腹横筋?)
だと思うのです。
ここはかなり硬い人が多い。
ストレッチでも体側を伸ばせずに
背骨ごと傾けてしまう人が多いです。
私はここをストレッチしていると、
背骨がポキポキと音をたてるようになりました。
脊椎と脊椎の間がひとつずつ伸びるイメージを
意識しているだけですが、
ゆっくり続けていると徐々にゆるんで
伸び出してくる感じがしてきます。
前後左右に伸ばしているとなかなか気持ちいいです。

pantayaさんのご指摘通り、下に置いてある物を
持ち上げたりするときに、
瞬発力を使うようにして持ち上げる感じとは
確かに違うイメージになりますね。
お腹回りを意識をして動くと、姿勢を崩さずに
体を起こせます(人間釣瓶?滑車?のような感じかな)。
そのために腰椎など部分的に負荷が集中してかかることも
防いでくれるようです(首や肩を緊張させないと
もっと良いです)。
別の言い方をすれば、
このやり方で持ち上げられなければひとりではやらない。
他人に協力を仰ぐなり道具を使うということですね。

基本はとにかく不要な力を取り除くことに
つきるのだろうと思います。
そのためにはひとつの動きにも
体全部を使うくらいの意識を持つ。
そうすることで日頃から使い過ぎている(頼りすぎている)
筋肉や使っていない筋肉などが、
だんだんわかってくるのだと思います。
つまり得意な動きと苦手な動きの背景も
わかってくるということです。
その意味でもpantayaさんのこのコメントは
参考になると思います。