松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

久しぶりの站トウ功

2005-10-10 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
水曜日の専科クラスは
現在キャンペーン対象クラスでもあり
練習時間に少し余裕があるせいか、
久々に站トウ功を行っている。

陳式の型を利用して行うのだが、
前回よりもさらに細かく意識を働かせて
協調させることに集中するように要求される。
站トウ功は外見こそじっとしているのだけれど、
内部はほんとに忙しい。
気がつくと呼吸が浅くなっていることも。
站トウ功をもっと丁寧に練習したら随分違うだろうな
と思うのだけれど、実行がともなわない。

今回の型は起勢と白鶴亮翅、斜形。
いつもながら基本意識が足りない。
ついつい甘くなる。
例えば背中側には緊張感、
腹側はゆるみの感じを保ちながら
円を意識する。
肩から後方側の腕にかけても
ゆったりとした円み(適度な張り出し感)の
イメージがあったりと、
関節にさえ緊張が走らなければ
自然に近い構えができるのだと思うのだが、
これがいまだになかなかうまくいかない。
それと自分の全体のイメージが
つかみきれていないのだろうと思う。
バランス的にも盲点がある感じ。

重心のありかについてもまだ甘い。
虚実をはっきりさせているつもりでも
重心の在処がいまひとつという気がする。
例えば白鶴亮翅の場合、後方の足側に
重心がかかるのだけれど、
掛け方をいままでと少し変えてみた。
これまでの掛け方だと
骨盤や股関節が緊張するような気がしたのだ。
重心が右側に寄り過ぎるというのかな?
ほんの少しだけ戻してみた。
自分ではバランス的には無理がなくなったような
気がしているのだけれど、
もしかすると体型のクセがあるために
本来あるべき姿勢を
苦しく感じていた可能性も捨てきれないので、
結論はまだ出せない。
鏡も使ったりして確認中。
ほんの少しのことなのだけれど
体感的にはそれなりの差があるかのように
感じたりするのもおもしろい。
動かないのに動きが変わってくるのもおもしろい。
站トウ功って不思議な練習法だと思う。