松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

感覚記憶の脳年齢に挑戦

2006-04-20 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
先月半ばくらいから動作を教わる際に
意識的に行っていることがある。
といってもそんな大げさなことではない。
自分に合った練習方法を見つけることも
放松に近づくことだろうと思って
くり返している小さな試行錯誤のひとつ。
まさに性懲りもなく…(笑

何しろ教室きっての緊張体質ゆえ、
人一倍くふうが要るわけで。
拙いながらも何年か続けてくれば
自分の体なり心なりに少しはわかってくるわれで。
それなりに傾向がわかってくれば
自然に対応策も考えついたりすることは
なにも特別なことではない。
それに思いついたと言っても…ほんとになんてことはない。
ただ先生の動きと解説をよく見てよく聞くだけなのだ。

状況に合わせるということを
徹底していったら、そういうことになってしまった。
別に弁解するわけではないのだけれど
本気でやってみると
思いのほか高度なことのようにも思えてきてしまうのも
なんだかな~(笑

自分の中にその動作を写しとることができたと思ったら
イメージング、そして練習する。
先生に動きを修正してもらったときには、
動きと感覚に生じる違いを受け取るようにこころがける。
先生はどこが違ってどこを修正すればいいのか、
意識すべき点を伝えるために
言葉も同時に使って説明してくださるが、
このとき言葉に注意を傾けすぎないように、
実際に体で感じている感覚に集中するようにする。

最近、先生に動きを直していただく度に
「わからない」と言っているのは、
実はこの感覚の違いがつかめないという意味。
つまりそうすることでイメージを修正していく。
修正動作はそれでなくても意識的に動くので
緊張してしまう。
だからなるべく頭からの指令ではなく
体に動いてもらうような感覚にしたいからだ。
もちろんこれは先生が直接自分の体に働きかける指導の場合で、
口頭指導の場合はしっかりと聴くのは当然。

教室ではどうしても時間が限られるので、
動きの感覚を覚えて持ち帰り、
あとは自分で確認練習することになる。
練習時間がとりにくい状況のときも
何とかこの感覚だけでもチェックしておこうと
心がけている。
いわば感覚記憶に関する脳年齢に挑戦?みたいなものかも。