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北岳リベンジ成功 夜叉神~池山尾根~北岳ピストン

2018-01-05 19:49:40 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2018年1月3日(水)~5日(金)

天気:3日晴れ 4日快晴 5日くもり

山行者:単独ですが4日森林限界から単独男性と山頂往復ご一緒しました。

CT:
3日 自宅0:00⇒岐阜羽島IC⇒韮崎IC⇒夜叉神ゲートP5:20/5:36…鷲住山入口6:43…

野呂川隧道(県道)8:32…池山尾根登山口9:00…小屋12:23…2440m付近14:00(テント泊)

4日 テント6:22…ボーコン沢ノ頭7:37…八本歯ノ頭8:39…北岳山頂10:36…ボーコン沢ノ頭12:35…テント13:26(テント泊)

5日 テント6:04…小屋6:43…池山尾根登山口8:26…野呂川隧道9:04…鷲住山入口10:50…

夜叉神ゲートP12:10/12:30⇒韮崎IC⇒岐阜羽島IC⇒自宅17:05

≪3日≫
0時を回った頃自宅を出発、夜叉神ゲート駐車場には5時過ぎに到着。

目的の山は北岳か鳳凰三山か知らないがすでに10数台が駐車、あとから2台やってくる。

真っ暗の中ヘッドライトを点け出発。道に雪がうっすら、少し吹雪いている。

辺りが明るくなってくる頃には吹雪は止み青空が広がる。

1時間強の歩きで鷲住山入口に到着、登山道へ入っていく。

いきなりの痩せ尾根、短いが身が引き締まる思い。

どこが山頂なのかよく解らないまま下降開始、野呂川へと下っていく。

上部は結構急坂。薄ら雪だが地面は凍っており滑る。

適当なところでアイゼン装着し下る。

中間は緩やか、最後は九十九折りだがやや急になる。

発電所の上流に掛かる吊橋を渡り対岸へ。

アイゼン装着したまま渡ったら途中で引っ掛かって少しの間身動きが出来ず焦る。

対岸へ渡り県道へやや登る。

これもまた短いが断崖絶壁の九十九折り。

心が少し折れそうになった。

県道へ出てアイゼンを外し少しばかりの歩きで池山尾根登山口に到着。

5年前を思い出しちょっと感傷に浸った。

雪はうっすらで殆ど夏道が出ているが地面は凍結しておりここで再びアイゼン装着した。

雪は思ったより少なく殆どがビブラム底のラッセル、吹き溜まりでも膝丈すらなかった。

小屋を越え5年前にテントを張った標高2440m辺りまで頑張って歩いた。

ここも驚くほど雪は少なく吹きだまっている所で30~50cm程、

テントを張った箇所は10cmも積もって無く竹ペグを持ってきたが

埋設出来ず結局張り縄を周りの木の枝に括りつけて固定した。

設営後は昼寝をし、その後雪をかき集めて水作り、600ml程作った。

水は下界から2.8L持ち上げた。800mlは魔法瓶、1Lが2つプラティパス水筒。

プラティパス水筒は凍ると思ったので就寝前にコッヘルに入れてバーナーで加熱。

プラティパス水筒に戻しシュラフに入れ湯たんぽ代わりにした。

これが思いのほか暖かく幸せな気分になった。

翌朝プラティパスの水を再加熱し山頂に持って行かない分はシュラフの中へ。

下山後シュラフから取り出したら凍ってはおらず、

冷たい程でもなく下界でいう常温といった感じだった。

雪山でテント定着なら使えるテクニックかもしれない。

魔法瓶を幾つも持つ必要がない。

日が落ち5時頃には就寝、風が強くなかなか寝付けなかったが気が付いたら熟睡、

夜中に2度起きたが、いつも山で寝れない割にはぐっすりと寝た方だと思う。

≪4日≫
5時にスマホに起こされ食事を済まし6時半前には出発。

少し上に張っていた登山者に前日登った状況を聞き先に進む。

森林限界を過ぎたあたりで単独男性に出会った。

折角なので一緒に行きましょうってことで同行することに。

トップを交代しながら進む。

砂払は殆ど積雪無し、その先も吹き溜まりみたいなところは

膝丈ラッセルだったがそれも長くは続かず苦労はしなかった。

八本歯ノ頭からはいよいよ核心部へ入っていく。

最初先行したが、一番難儀と思われた箇所はなかなか足が進まず、

先に同行者が下降することに。

安全確認しつつロープを使い確実に下っていく同行者。

最初怖気づいていた僕だったがそれを見て決心して下っていく。

上から見るとヤバい感じだが取り付いてみると

意外と掴むところあり足も置けて安全に下れた。

その先もほんの少しだがリッジやトラバース等あり緊張したがなんとか通過できた。

コルからは雪に埋もれた木の階段を登る。

その先は殆ど夏道が出ており安心して歩行できた。

吊り尾根分岐から先は尾根通しで。

一部緩い雪壁を登ったがアイゼン効きよく安心して登って行けた。

チョイチョイで念願の山頂に到着。

同行者と握手をし登頂を喜び合った。

写真を沢山撮り、景色を堪能したら長居はせず下ることにした。

下りはほぼ夏道通しで。

一部緩い雪壁をトラバースした以外は夏道通しだった。

分岐を過ぎ稜線の東側へ下って行くと風は弱まった。

核心部の登りはまたもや同行者に先行してもらったが

一度通っただけあって登りの時よりは気持ち楽に通過できた。

ボーコン沢ノ頭を過ぎ森林限界で同行者とお別れ。

最後に固い握手をし再会できることを願った。

僕はさらに40分程下り自分のテントに到着。

ひと休憩した後テントに入り着替えて水作り。

今日は1L程作った。

15時位に同行した男性がテント撤収し下って来て最後の挨拶に来てくれた。

ホント嬉しい。

彼は翌日の行程を短縮するため御池小屋付近までテントを下げるらしい。

僕はというと疲れてしまってそんな気にはなれなかった。

日が落ちたら就寝。

この夜は風が殆ど無かったが熟睡できず前日より何度か目が覚めた。

≪5日≫
今日は下山するのみ。朝の気温は前日までと違って暖かい気がした。

テント設営時は手が痛くて痛くて仕方がなかったのに

撤収時は薄手袋で指が痛くならない程だった。

6時過ぎに出発、40分程で御池小屋。

前日会った男性のテントは見当たらなかった。

さらに2時間弱で登山口に到着した。

下の方は雪が解けていてアイゼン無しでも大丈夫そうだった。

登山口付近で単独男性、登山口で3人男性パーティと出会った。

鷲住山は下部と山頂付近がクラスト気味、

他は雪無しであったが念のためアイゼン装着した。

鷲住山を越え再び道路に出た時はやれやれ難所はもう無いぞという気持ちでホッとした。

少し歩いたところで東京から3度目の挑戦という男性二人組に出会った。

長い長い夜叉神トンネルを抜けすこしで夜叉神ゲートに到着。

もう歩かなくて嬉しい気持ちと念願叶ったことに嬉しい気持ちになった。

今回の登山の要所は八本歯ノ頭からの下降だった。

予想外の単独男性との出会いが無事通過できたことに繋がったと思う。

もし一人だったらまた引き返していたかもしれない。

それとコンディション。予想外の積雪の少なさ、天候、強くなかった風も味方になった。

どれも僕に味方してくれそれが結果として登頂に繋がった。

単独で出掛けたが自分一人の力では登頂に至らなかったような気がする。

今回はとてもいい経験になった。

この経験をもとにし計画を練り直し、いつか冬期白峰三山縦走を成功させたいと願った。


(富士山をバックに日の出)


(農鳥岳、間ノ岳のモルゲンロート)


(ボーコン沢ノ頭付近から北岳望む)


(核心部を下る同行者)


(念願の北岳山頂にて)


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2 コメント

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Unknown (HERO)
2018-01-11 09:25:22
あけましておめでとうございます(^_^)v
凄いですね(^_^)v
南アルプスって遠いイメージで行ったことないですけど
北岳は一度は登ってみたいですね
もちろん夏ですけどw
1人で冬山というだけでびびって僕には無理ですけど
今年も無事な登山を続けてください(^_^)v
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Unknown (UMA)
2018-01-11 19:03:59
あけましておめでとございます。
まさか自分が登れるとは思ってもいませんでした。
南アルプス…確かにアプローチ長すぎます。
でも北アルプスにはない濃い緑と奥深さが好きなんです。
冬は風強いですが北や中央より晴れ多く雪少なく登りやすい方です。
夏の北岳いいですよ!ぜひ登ってみてください。
ビビりなくせに危ないとこ行きたがるので気をつけます(^^ゞ
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