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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

静かな雨・・♪

2005-05-06 17:01:36 | 定年後の思い
東京の郊外は、早朝よりどんよりとした曇り空だった。

散髪屋(理髪店)に行き、さっぱりした後、川沿いの遊歩道を歩く。
世間では昨日までで、ゴルーデン・ウィークの休暇も一段落したようで、
人気(ひとけ)が少なかった。

そのうち、雨が降ってきた・・。

家に帰り、庭先を見詰めていたら、樹木が雨を受けて、若葉の枝は重そう受け止めていた。
雨の中、静寂なひとときである。

♪静かな雨 並木の雨

と何気なしに唄った・・。

そばにいた家内が、
『カァーン!』と笑いながら言った。
『NHKの《のど自慢》だって、もう少し、唄わせるょ・・』と私は言った《笑》

♪あなたを待つ 胸に降る
 流れる唄 懐かし唄
 夢をささやく あのメロディー

『カァーン!』と家内は又言った。

♪いつの日にか また逢いみん
 溢れくるわ 涙

♪静かな雨 並木の雨
 痛む心に しのび泣く

私は最後まで唄った。


家内は人前で唄うのが駄目であるが、台所で鼻歌を唄っている時がある。

家内の父は、人前で唄うのが大好きな人だった。

私達の結婚前後の時、この父から、一曲いきましょう、と唄うのを半強制的させられた。

私はB型であるから、乗れば留まることがなかったので、この父から可愛がられた《笑》

家内の父がこのような人だったので、家内は昭和24年生まれであるが、
戦前の歌まで知っていた《笑》


私が唄った曲は、『小雨降る径』である。

金子由香利が『初めまして』のタイトルで、アルバムを昭和47年頃に発売した。

この頃の私は、シャンソンに熱中していたので、
レコードが擦り切れる位、聴き込んだひとつの曲であった。

これらの愛聴したレコードは、捨てることが出来ず、
レコード200枚が居間のはずれで、ひっそりとしている。
コメント (2)
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