夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

明日から温泉地に滞在しま~す♪

2005-05-08 18:19:36 | 旅のあれこれ
家内の母と家内とで、温泉旅行に行きます。

家内の父が昨年の秋に死去され、家内の母が一人住まいとなり、

ときたま私共は、三人で旅行に行っています。


今回の旅行は、

『二泊三日』という私の案は、

『四泊五日』の家内の案に妥協しました。

ブログの皆様に逢えなくなる、という主張は、

家内から一蹴されました《泣》

家内は、食事、掃除、洗濯の権利を保有していますので、

怖い存在です《泣》

人生は、実は家内でした・・には、妥協するとき、しばしば有ります《笑》

従って、この日記も13日(金曜日)まで、休載します《泣》


この間、このブログの日記に『中国の発展から、教示してくれること』を

六回に分けて綴りました。

特に最終回は、私には珍しい国家について触れていますので、

ご一読の上、ご笑話頂けたら、幸いです。
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中国の発展から、教示してくれること。  最終回

2005-05-08 16:26:13 | 時事【政治・経済】等
以上、長らく転記してきました。

このレスター・ブラウン氏は、歴史学者のポール・ケネディ氏と同様に、
具体的に数量で今後の中国の発展を示し、地球規模で急速に経済的地位を
向上させた場合、何が起こるかを提示した論文である。

私は、この中国、インドが発展し続けた時、レスター氏も危惧されているが、
ある資源をあらゆる国が同時に争う時、果たして日本は・・当然において、
思考する次第です。

欧米の先進国、中国の国益に基づいた戦略、そして戦術は存在します。
日本の場合は、戦略がなく、戦術のみです。
特に地理的に中国と近い日本は、中国のアジアにおける覇権を目指していますが、
果たして《戦略に近いもの》が、具体的に実施されるでしょうか。

ここ数十年の日本が中国との国家間を傍観して見ていますが、
ちょっと生ぬるい総合外交です。

総合外交は国家間の争いの場合、戦争をくい止める防波堤、
と歴史から私は学んでいます。

果たして日本は、国益がありような総合施策を採ってきたように、
思えない次第です。

戦略なき国家は、オランダが繁栄後、イギリスの国益に基づく戦略で
衰退した例もある。

果たして日本は、たとえば食糧の国家間の争奪の時、対抗し、
国民を餓死させない保障はあるか、という事です。

過去の歴史を学ぶことも重要なことです。


昨今、社会状況を傍観して、山川草木を生活の基軸にしている私が、
ふうっと思った次第ですから、
ご笑話して下さい。
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中国の発展から、教示してくれること。  その⑤

2005-05-08 15:21:08 | 時事【政治・経済】等
しかも我々ほ、地球の自然環境が持続的に再生産できるものを、はるかに超えて消費している。
過剰な伐採や農耕、地下水のくみ上げ、牧畜、漁獲を行う時、
我々は自然の恵みの余禄を消費するだけでなく、その元本をもむさぼっている。

経済と同様に生態系においても、これは破産への道である。


中国は、新たな経済モデルが必要なことを教えている。
それは化石燃料にら依存せず、風力や水力、地熱エネルギー、太陽電池、太陽熱発電、
生物燃料などを含む、再生可能なエネルギー資源を活用する事である。

新エネルギーを探すのは、石油地質学者ではなく、風力気象学者の役割である。

建築の設計には、エネルギー建築学者が参加するようになるに違いない。


この新しい経済の中で用いられる交通手段は、自動車ではなく、
最大限の機動性を図るものになるだろう。

この新経済は、あらゆる種類の資材を再活用し、再循環させる。

工業の製造過程と製品の設計は、ゼロ排気とゼロ廃棄を目標にすることになる。


「現状維持」という選択肢は、もはや命脈が尽きた。
我々は直ちに別の道に向かう必要がある。

石油、穀物、そして原材料の枯渇が、
経済不安と政治紛争をもたらし、
経済発展の基盤となる社会秩序を混乱に緒と陥れる前に、
そうしなければならない。


《続く》
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中国の発展から、教示してくれること。  その④

2005-05-08 14:35:40 | 時事【政治・経済】等
車はどうなるか。
もし中国の自家用車保有台数が、米国並みの一人当たり0.77台になれば、
2031年の総保有台数は11億台となり、今の世界全体の総数7億9500万台を、
はるかに上回る。

これほど大量の車のために一般道路や高速道路、駐車場などを舗装するとすれば、
その広さは、現在の中国の稲作面積に近いものになるだろう。


以上の予測は、中国の使い過ぎを非難するためのものでない。

人類の大きな部分が、地球規模で急速に経済的地位を向上させると、
何が起きるかを知るためのものである。

欧米の経済発展モデルは、化石燃料を基盤とし、自動車に依存する使い捨て経済だが、
これは中国では機能しない。
要するに充分な資源が存在しないからである。

もし中国で機能しなければ、年率7%で経済成長し、
2030年までに人口が中国を追い越すとされるインドでも機能しないだろう。

「米国の夢」にあこがれる、そのほかの発展途上諸国の30億人にとってもまた、
機能しないだろう。

そして、地球規模の経済一体化がますます進み、
縮小しつつある資源をあらゆる国が同時に争う時、
いま豊かな工業社会に暮らしている12億人にとってもまた、
この経済モデルが機能し続けることはないだろう。

それが恐らく、最も重要なことである。


現在の経済モデルでは、経済発展を維持し得ない。
先進諸国がそれに早く気付けば気付くほど、良い結果を全世界にもたらすだろう。

現在の消費水準が地球に及ぼす負担はあまりにも大きく、
現代の産業経済が依存するエネルギー資源と鉱物資源は、
急速に枯渇しつつある。


《続く》
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中国の発展から、教示してくれること。  その③

2005-05-08 13:33:45 | 時事【政治・経済】等
2004年、米国の1人当たり食肉消費量は125キログラムだった。
2031年の中国がこの水準に達するとすれば、
年間消費量は現在の6400万トンから1億8100万トンに増加する。

これは、目下の世界食肉生産量の2億3900万トンの、ほば5分4に相当する。


エネルギー関連の数字は、さらに驚くべきものである。
もし中国が、今の米国並みの割合で石油を使えば、
2031年までに、日量9900万バレルの石油が必要となる。
目下、世界の石油生産量は日量7900万バレルであり、
これを大きく超えるのは無理かもしれない。


石炭も同様である。
もし中国の石炭使用量が、現在の米国並みの1人当たり2トンに達すれば、
使用総量は年間28億トンとなり、現在の世界総生産量25億トンを上回ることになる。


これほど大量の化石燃料を燃やせば、息苦しくなるだけでは済まない。
中国による化石燃料の使用から生じる炭素俳出量だけでも、現在の世界全体と並ぶだろう。
手に負えないほど急速な気候変動が発生し、食糧安全保障を脅かし、
沿岸部の都市を水浸しにするのかもしれない。


また、中国の1人当たり鉄鋼消費量が米国並みに増えることは、
総使用量が、現在の2億5800万トンから、5億1100万トンに跳ね上がることを意味する。これは、欧米先進諸国全体の現消費量に匹敵する。


さらに、近代化のもう一つのむ指標である紙の使用量を見てみよう。
現在、年間わずか27キログラムの1人当たり使用量が、
2031年に今の米国並みの210キログラムに増加すれば、
中国は3億300万トンの紙を必要とする。
これは、目下の世界総生産量1億5700万トンの、ほぼ倍である。
世界中の森林が消えるだろう。


《続く》
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中国の発展から、教示してくれること。  その②

2005-05-08 12:31:00 | 時事【政治・経済】等
中国経済は、1978に大規模改革を初めて以来、
26年間にわたって、年率9.5%の急速な成長を遂げてきた。

今後8%成長を続くとすれば、経済規模は9年ごとに倍となり、
2031年、推定人口は14億5000万の中国人の年間所得は、3万8000ドルに達する。

控えめに6%成長を仮定すれば、経済は12年ごとに倍となり、2040年に、
現在の米国の所得に追い付く。


ここでは8%成長を前提に、2031年の中国が、今の米国並みの貪欲さで資源を
消費すると仮定したい。

肉や牛乳、卵が豊富な米国風の食事を維持するのに必要な、一人当たり穀物消費量は、
現在の291キログラムから935キログラムに上昇する。

2031年の中国は、2004年の3億8200トンを大幅に上回り、
13億5200トンの穀物を消費することになる。

2004年、世界全体の穀物収穫量は、20億トン強だった。
これは、その3分2に等しい数字である。


いま世界に存在する耕地の生産性を高かめることには限界がある。

中国の消費に応えるために10億トンの穀物を追加生産するとすれば、
ブラジルに残存する熱帯雨林の大部分に相当する広さを穀物生産用の耕地に変えることになる。
もちろんこれは、開墾した土地が農耕に堪えることを前提にしての話である。


《続く》
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中国の発展から、教示してくれること。  その①

2005-05-08 11:29:25 | 時事【政治・経済】等
私の机の引き出しから、一枚の新聞記事のあった。
一週間前の読売新聞で、特集・『地球を読む』で、
中国貪欲な資源消費、とタイトルが踊っていた。

ちょっと捨てられないなぁ、と思い改めて再読した。
中々具体的に経済・環境しいては国家の戦略も想像できるので、
私のコメントを含め、転記させて頂くことにする。


レスター・R・ブラウン・氏
  1934年、米国生まれ。農務省局長を径て、74年、ワールドウォッチ研究所の所長。
  2001年5月、米地球政策研究所・所長。


中国版の「アメリカン・ドリーム」は、世界にとって《悪夢》になるのだろうか。

いまや中国は、豊かさの象徴である「米国の夢」を急速に自分のものとしつつある。
すでに何百万もの中国人が、まるで米国人のように肉を食べ、
車に乗り、海外に旅行している。

その背景には、急速な所得の向上がある。
こうした米国型の消費者は、まだ13億の人口のごく一部である。
だが、地球上の資源に対する中国の食欲は、すでに目に見えて大きくなっている。


中国経済における食糧、エネルギー、工業部門に使われる五つの基本材料、
穀物と食肉、石炭と石油、そして鉄鋼の消費量は、石油だけを除き、
すでに米国を上回っている。

中国の一人当たり資源使用量は、いずれ現在の米国並みになるのだろうか。
また、それと深く関連するが、現在の中国人一人当たり年間所得5300ドルが、
3万8000ドルという2004年の米国の数字に並ぶまで、
何年かかるのだろうか。


《続く》
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