夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

東京の郊外は、恵みの雨となり・・♪

2008-03-07 18:20:00 | 定年後の思い
東京郊外の調布市に住む私は、ここ一週間は雨も降らず、
埃っぽい日々が続いていた。

数日前、テレビのニュースで渋谷駅前の夜の7時頃、
小雨の降る情景が写しだされていたので、
私はまもなく降ってくる、と秘かの願いをしていたのである。

結果として、小雨も降らず、少し落胆したりした。

白梅、紅梅、日本水仙が満開にもかかわらず、
しっとりとした潤(うるお)いのある黒土の上で、
凛とした花びらを鑑賞するのが願いであった。

夜のひとときに雨が降り、日中は早春の陽気に恵まれのが、
この時節の最良な状況と身勝手な思いである・・。

樹木、草花、そして人々も全て良し、
と思いながら、この1週間過ごしていた。


今朝の天気予報に寄れば、
本日の夜の9時前後、所に寄ると雨、と報じていたが、
先程の5時過ぎに小雨が降りだしてきた・・。

通勤の方たちで帰宅される方にはお気の毒であるが、
私としては待ち焦がれた恵みの雨となり、
玄関庭の軒下で煙草を喫いながら、樹木を眺めたりしている。

明日の土曜日は12度の陽気となり、
日曜日になると桜の咲く頃の15度の陽気、
と天気予報は報じている。


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我、『かいわれ大根』は日常の友・・♪

2008-03-07 14:19:00 | 定年後の思い
私は定年退職後、日常の買物を担当している身であり、
スーパーのチラシに家内から指定された品以外、
野菜売り場なども寄っている・・。

今の時節は、蕪(カブ)、大根(ダイコン)、白菜(ハクサイ)、キャベツ、
ホウレンソウ等をもとより見たりしているが、
三つ葉、春菊、菜の花、独活(ウド)なども見たりしている。

何より新鮮が優先されるので、鮮度が落ちていると、
晩酌の友が欠けているようで、少し気落ちしたりしている。

こうした折、私は迷わず『かいわれダイコン』に手を伸ばしている・・。


かいわれダイコンは、20数年前頃、家内が購入して、
私はこれ以来好きな食べ物のひとつとなっている。

口に含むと可愛らしい大根のようであり、
一人前に大根の風味、味わいを満喫できるのである。

私が現役時代、上層部の方から、業務改善の指示で、
予算は少なく、早く成果を、
と難題を受けたりすると、
帰宅後の晩酌の時、かいわれ大根を食べたりしている。
そして、一寸の虫にも五分の魂、と心の中で呟(つぶや)いて、
ストレス解消としていたことが多い。


年金生活の今は、NHKのニュースを見ながら、
夕食の折、家内と他愛ない話をしているが、
ときおり政局の混迷のニュースを視聴したりする時、
馬鹿なことを・・と小声で呟いたりしている。

こうした折、無力な国民のひとりとして、
かいわれ大根をつまんで純米酒を呑んだりしている。

幾つになってもストレスを感じたりする時もあるが、
私にとっては心の安定剤の上、何より特有の風味、味わいに魅了され、
今晩もかいわれ大根を一品に付け加えよう、
と思ったりしている。
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蕗の薹(ふきのとう)の想いで・・♪

2008-03-07 07:48:00 | 定年後の思い
私の幼年期は、祖父と父が中心となって農業を営んでいたせいか、
2月頃に宅地の外れに蕗の薹を見かけたりしていたが、
取り残した蕗の薹が日増しに大きくなり、
4月の頃になると蕗の成長を驚いたりしていた。

祖父、父たちは、蕗の薹などで晩酌をし、
蕗になった料理は幼児の私には苦手な食べ物のひとつであった。


私が40代は、民間会社で情報部門に勤務していたので、
4月からの新管理体制など対応で開発・運営などに、
ほぼ毎年一月の頃から多忙な身となっていた。

日曜日に休めればよい期間が多く、睡眠不足もさることながら、
果たして上層部の要請に答えられるかと必死に面持ちで過ごした。

節分を過ぎた頃の日曜日、
昼前に庭に下り立ち、蕗の薹がわずか地上から、
こんにちは、といった表情で小指の先程度の大きさで、
10数個見つけたりする・・。

私は蕗の薹になる前の莟(つぼみ)のような蕗を採り、家内に手渡していた・・。

昼食の前、私は弐合徳利をお燗している時に、
家内に味噌味などで蕗の薹の幼期を簡素に調理して貰い、
私は早春の陽射しの射しこんでる庭を眺めたり、
家内と他愛のない話をしたりして、純米酒を呑んだりしていた。

ほろ苦い蕗味噌を口に含むと、香り、風味はまぎれもなく早春の息吹、
と味わっていたのであった。

昼食後、少し酔った睡眠不足の私は、2時間ばかり昼寝をしたりしている。


私は定年退職後の年金生活の4年生の身としては、

芭蕉を敬愛しじきじきに弟子入りに懇願した
ひとりの俳人の名句が思い出したしている。


思ひ出し 思ひ出し蕗の にがみかな

         詠み人・路通


私は江戸時代の前期に残された名句を呟(つぶや)き、
微苦笑をしたりしている。


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