夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『菜の花』の辛し和え・・♪

2008-03-21 11:04:00 | 定年後の思い
私は年金生活の4年生の身であるが、
夕食の前に晩酌をしている。

ときおりビールも呑むが、殆ど純米酒の辛口を呑んでいる。

私は齢ばかり重ねているが、何かと甘いので、
辛口が心身の波長にあっているのである。


弐合徳利とぐい呑みを選定した後、
お燗をしているが、呑兵衛な私は待ちきれず、
一升瓶からくい呑みに一杯だけ呑んだりしているが、
この後ろめたさが何とも美味を増すのだから、
不思議であると20数年過ぎている・・。


ここ一ヶ月の晩酌の友は、春菊、菜の花が多く、
春の香りに満喫している。

日中、私は買物を担当しているので、スーパーの野菜売場で、
早春の便りを教えられいるのであるが、
最後に三つ葉、春菊、菜の花を眺めたりしている。

特に菜の花が新鮮で300円以内であれば、迷わず購入してしまい、
帰宅後、家内に笑われてしまうのである。


家内が本格的に夕食の準備を台所ではじめた頃、
私は台所の隅の小テーブルでお燗の準備をして、
家内と他愛ない話をしたりしている。

家内は菜の花をよく水洗いし、
湯通した後、辛しと醤油で調味している時、
私は盗み酒のぐい呑みで呑んでいる時が多いのである。

家内が辛しの味を確かめるように、
私に少し箸で菜の花を手渡すのであるが、
『俺は何かにつけて・・甘いのであるから・・
もう少し辛し・・加えて・・』
と私は云ったりしたりしている。

私は居間の食卓テーブルにテーブルマット、料理の受け入れ盆を並び終る頃、
家内から台所から声をかけられて、
私は菜の花の辛し和え、箸などを食卓テーブル運んだ後、
弐合徳利、ぐい呑みも食卓テーブルに置いたりしている。

そして、私はNHKのニュースなどを視聴しながら、
菜の花を頂きながら、人肌に温めた純米酒を呑んだりしている。
私は春の香りを口一杯に広がり、歯ごたえをかみ締めると至福のひとときとなる。

時折、江戸中期の俳人の与謝蕪村が詠んだ、

菜の花や 月は東に 日は西に

と一句を思い出し、春たけなわの光景を思い浮かべたりしている。


私は菜の花に関しては、
特に味もさることながら、胃腸にも良いと信じているので、
よく飽(あき)きないわね、と家内から笑われているが、
3月は殆ど毎晩頂いているのである。


残念ながら菜の花のない時は、カイワレ大根を頂くことが多く、
昨今の政治家の一部の方が心の節度を失くしたニュースなどを観て、
一寸の虫にも五分の魂、
と無力な私でさえ、次回の選挙の時は落選してほしい、
と心の中で呟(つぶや)いたりしている。

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春霖(しゅうりん)の朝を迎えて・・♪

2008-03-21 07:26:00 | 定年後の思い
東京郊外の調布市は、どんよりとした雨上がりで、
ときおり風は吹くので、寒さを感じる朝を迎えている。

一昨日の夜から雨が降りはじめ、
昨日は風もまじり、私はお墓参りを断念したりしていた。

昨夜は雨脚の音で寝付き、今朝目覚めると雨が止(や)んでいたが、
午後の2時過ぎ頃までは、降ったり止(や)んだりし上、
風は吹き、3月上旬の寒さ、と天気予報は報じている。

白梅、しだれ紅梅の花は、残りわずかとなり、
黒土の上に白い花、薄紅色の花びらが散乱し、
日本水仙はくったりと首をかしげている・・。

このような中でも、花梨(カリン)の萌黄色、モミジの可愛らしい幼葉を見せてくれて折、
春の長雨の中、芽吹きの時節となっている。


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