先程、ヤフー・ジャパンが配信している記事の中で、
『 じつは「認知症」を予防する・・・
「自律神経」からみた意外な方法 と題された見出しを見たりした。
私は動顛してしまったりした。
或いは遠い親戚の叔母さんも、身なりも構わず、付近を彷徨(さまよ)い歩き回ったりしている・・、
私の母が生前の時に教えられて、私が中学生の頃に、あこがれの女性だったのに・・、
と私は落胆しながら、悲哀を重ねたりしてきた。
もとより私が、いつの日にか、不明な言動をして、家内はもとより、
兄妹、親戚の御方に、恥知らずのふるまいをしたら・・・、
こうしたことに私は最も恐れているので、何とか
このような深情を秘めている私は、今回の記事を読んでしまった・・。
《・・
「心身の不調は、自律神経が原因かもしれない」、
「自律神経のバランスが乱れている」などと、よく耳にします。
そもそも、自律神経とは、どのような神経なのでしょうか?
簡単に言えば「内臓の働きを調整している神経」。
全身の臓器とつながり、身体の内部環境を守っています。
自律神経に関わる歴史的な研究を辿りながら、
交感神経・副交感神経の仕組みや新たに発見された「第三の自律神経」の働きまで、
丁寧に解説していきます。
*本記事は『自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか』を抜粋・再編集したものです。
☆脳の血流を増やす神経 ─脳内自律神経の役割
皮膚への刺激は、脳にも影響します。
たとえば麻酔したネズミの顔や背中、前足や後足の皮膚を刺激すると、
脳(大脳新皮質)の血流が増えるのです。
特に前足と後足の刺激で、血流が増えます。
これは手足への刺激が、脳を活性化している可能性を示唆しています。
この場合、脳の血流は、どのようなメカニズムで増えるのでしょう?
手足への刺激では、脳血流のみならず、脳内のアセチルコリン、
およびマイネルト核というところから出ている神経の活動も、増えることがわかっています。
その神経の活動が増え、脳内に多量のアセチルコリンが放出された結果、
脳血流が増えているのです。
マイネルト核から出ている神経とは、どういうものでしょう?
マイネルト核というのは、額の少し奥にある場所で、前脳基底部の名称でも知られます。
ここから出ている神経は、大脳全体に広がり、大脳全体の血流を増やしているのです。
この神経は、アセチルコリンを神経伝達物質としているので、
前脳基底部コリン作動性神経などの名前がついています(図3-7)。
前脳基底部コリン作動性神経に、脳血流を増やす働きがあることが証明されたのは1989年。
自律神経と同じ神経伝達物質を持ち、自律神経と同じように血流を調節する働きがあることから、
佐藤はこの神経を、脳内自律神経と称しました。
現在では、この神経が私たちの認知機能を保つうえで、
極めて重要であることがわかっています。
認知症やパーキンソン病などの患者さんでは、脳血流が減ることが報告されていますが、
これは前脳基底部コリン作動性神経が減るため、と考えられているのです。
☆散歩、料理、アロマ……自律神経からみた認知症予防法の効果とは?
昔から、料理や散歩など手足への刺激は、認知症の予防になるといわれてきました。
それは、なぜなのか?
手足への刺激が、脳の血流を増やすという前項のデータは、
その根拠の一つとなりえましょう。
実際、麻酔していないネズミを歩かせてみても、脳血流は増えるのです。
手足だけでなく、咀嚼や耳たぶなど顔面への刺激も、
脳血流を増やすことが明らかにされています。
そういうことを鑑みると、私たちが試合や試験などの前に、
顔を叩いて気合いを入れているのは、
生理学的にも理にかなっているのかもしれません。
先ほどの実験が、ヒトにも当てはまるならば、
寝たきりの患者さんの手や足をさすったり、動かしてあげることで、
運動機能だけでなく、脳機能をも維持してあげられる可能性があるでしょう。
前脳基底部コリン作動性神経は、具体的には
脳内の大脳新皮質、海馬、嗅球の3つの領域に軸索を延ばしています。
大脳新皮質は、認知機能に重要な部位なので、
そこに延びている神経線維が、何らかの理由で損傷を受けた場合には、
認知機能に影響が現れることが推測されます。
一方、海馬に延びている神経線維が減った場合には、
海馬は、記憶と関わりの深い場所ですから、記憶力の低下を招きうるでしょう。
さらには嗅球に延びている神経線維が減った場合には、
嗅球は、匂いの感覚に重要ですから、嗅覚が下がりうるでしょう。
嗅覚機能の減退は、アルツハイマー病の初期症状として知られています。
その理由として、東京都健康長寿医療センターの内田さえ氏が近年指摘しているのは、
前脳基底部コリン作動性神経の損傷です。
じつは前脳基底部コリン作動性神経のうち、
嗅球に延びている線維の数がもっとも少なく、そのため神経に損傷が起きるような病態の際には、
嗅球の機能が、最初にダメージを受けやすいと考えられるのです。
日常生活において、さまざまな種類の香りを楽しみ、嗅覚を研ぎ澄ますのも、
認知症の予防になるかもしれません。
神経というのは、適度に使えば、使うだけ鍛えられるもの、そう考えられています。 ・・》
鈴木 郁子(歯学博士・医学博士・日本保健医療大学保健医療学部教授)
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、歯学博士・医学博士・日本保健医療大学保健医療学部教授の鈴木 郁子さんより、
《・・「認知症」を予防する、「自律神経」からみた意外な方法・・》、
具体的に解説して下さり、何かと無知な80歳の私でも、多々教示されたりした・・。
特に私は《・・マイネルト核というのは、額の少し奥にある場所で、
前脳基底部の名称でも知られ、
ここから出ている神経は、大脳全体に広がり、大脳全体の血流を増やしている・・》、
私は初めて学んだりした。
そして《・・前脳基底部コリン作動性神経は、具体的には
脳内の大脳新皮質、海馬、嗅球の3つの領域に軸索を延ばしています。
大脳新皮質は、認知機能に重要な部位なので、
そこに延びている神経線維が、何らかの理由で損傷を受けた場合には、
認知機能に影響が現れることが推測されます。
一方、海馬に延びている神経線維が減った場合には、
海馬は、記憶と関わりの深い場所ですから、記憶力の低下を招きうるでしょう。
さらには嗅球に延びている神経線維が減った場合には、
嗅球は、匂いの感覚に重要ですから、嗅覚が下がりうるでしょう。・・ 》
このように前脳基底部コリン作動性神経は、
「認知症」を予防する大切な機能を秘めている、と私は学んだりした。