①熱中症が発生しやすい場所
②高齢者や子どもの注意ポイント
③なってしまった時の対処法 について
詳しく掘り下げて見ていきます。
①熱中症が発生しやすい場所
淀川キリスト教病院の救急センター長・夏川知輝医師によると、
梅雨は雨で気温が抑えられ暑さに慣れていないことから、
梅雨明けのいまの時期が熱中症患者が1番多く、注意が必要だということです。
日本医師会の調べによると、熱中症が発生しやすい場所のトップは、
「住居」でした。
直射日光があたる屋外の方が、熱中症になりにくいと思いがちなので、
ご自宅でもぜひ気をつけてください。
②高齢者や子どもの注意ポイント
高齢者や子ども、障害者、かぜやインフルエンザなどで、
脱水症状のある人は、熱中症に特に注意が必要です。
高齢者は、暑さを感じにくく、発汗量が少なく、のどの渇きを感じにくいことから、
エアコンを我慢したり、水分補給を怠ってしまいます。
喉が渇かなくても、積極的に水分補給をする。
暑いときは、エアコンをつける。
1日1回汗をかく運動をして汗をかく習慣をつける。ことを心がけてください。
子どもは、体温調節能力が未発達で、汗をかきにくく、
熱がこもりやすい傾向にあります。
また、気温は地面に近いほど高いことから、
身長が低い子どもは、熱中症になりやすいと言われています。
子どもの熱中症に、大人が気づくための「サイン」があります。
しゃべり方がたどたどしい。
顔が赤い。舌が渇いている。
これらを30分~1時間ごとに大人が確認し、声かけをしてあげることが大切です。
③なってしまった時の対処法
もしも熱中症になってしまったら、まずは水分と塩分を補給してください。
水分だけだと低ナトリウム血症、低カリウム血症になる恐れもあるということです。
そして体を冷やすことも大切です。
緊急の場合には、頭に熱をこもらせないため、まず首を冷やしてください。
三大局所冷却と呼ばれる「首の前面部」、「脇の下」、「脚の前面付け根」を冷やしましょう。
さらに熱中症になってしまったときは、汗をかけなくなっているため、
霧吹きや濡れタオルを皮膚に当てて、疑似発汗をさせることも効果的です。
水が蒸発するときに、体内の熱が気化熱として放出されるので、
濡らしておくことが大切だということです。
(『newsおかえり』7月18日放送)・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。