中国料理「龍鳳」
利用路線の関係で関内駅北口から向かいましたが、場所は伊勢佐木モールのドン・キホーテ前。
「寅馬」さんの入っているビルの2階です。
テーブル席でレイアウトされた店内は昭和の香りが感じられるレトロな雰囲気。
家族連れでも躊躇なく利用できる、ひと昔前の高級中華料理店っぽさが
妙に居心地よく落ち着く空間ですが、それもそのはず、当店は創業1978年という老舗店。
一朝一夕では成り立たない歴史が息づいているのです。
訪れたのは休日ランチですが、ピークタイムを外したため先客はまばら。
「お好きな席にどうぞ」ということで窓際の4人掛けテーブル席を選ばせてもらいました。
テーブルクロス:あり
卓上調味料:あり(醤油、酢、辣油、胡椒)
その他:爪楊枝、紙ナプキン
着座後:割り箸(ロゴ袋入り)、使い捨て紙おしぼり、メニュー
お休みの日の昼酒は最高!もちろん乾杯は生ビール@400×2から。
ランチメニューもありましたが、料理はグランドメニューからのチョイスです。
葱姜牛肚(牛モツ葱あえ)@1,000
仕込みを終え、タイミングよく提供が可能となったベストの状態。
(レンタロー) からしがセットされるだ。
白髪ネギと和え、香菜をトッピングしたハチノスは、臭みなく、味がしっかり
しみて夢心地の柔らかさ。
(寝太郎) うんめーー!!懐に取り込む旨さだね。
丁寧に作った温もりが伝わる味わいは、全く飽きがこないからパクパクと
いくらでもで食べれそうだよ。
また、このままでも十分ですが、からしのちょいつけも許容する包容力があります。
焼売(シュウマイ)@500
メニューによると、伊勢佐木町は日本のシュウマイ発祥の地なのだとか。
餡はネギ、豚肉、干しエビでつなぎのないストロングスタイル。
味付け薄着で余計なことをしない極めた美味さが説得力のある味となり、
辛子醤油との出会いも邪魔にならないのです。
このシュウマイはおみやげにも求められます。
鶏酒湯(キノコと鶏の清酒入りスープ)@1,400
具材は、鶏肉、シイタケ、シメジ、タケノコ。
素材本来の旨味を生かし、塩を最小限にとどめ生姜はほんのりと淡い味わい。
力の抜き加減も見事でいぶし銀のような深みを感じます。
什錦炒麺(五目ヤキソバ)@800
海老、イカ、豚肉、ピーマン、カリフラワー、タケノコ、ニンジン、ジイタケ、白菜、
タマネギ、キクラゲ、青菜と豊富な具材群をかき分けると
ヤキソバは蒸し麺を油通ししているのかしら?
香ばしさがほんのり香る麺は緩いあんかけがムラなく絡まっていますが、
油っこさからくるダメージはなし。
こちらも個々の食材の旨みを生かし、スープに微量の塩で淡い味付けに仕上げています。
食後のお茶は温かいジャスミン茶。
当店は筍山を持っていることでも有名。シーズンに飯友さんからタケノコ宴会の
お声がけをいただいたのに、都合がつかず参加できなかったことが悔やまれてなりません。
帰りがけに聞くと4月末まで、そのあともなんとかGWまでもたせたそうですが、
来年は必ず旬の時期に食べに行きたいと思っています。
会計は、追加ボトルの紹興酒(花彫)を含め1人当たり4,000円(千円未満四捨五入)
当店、春の季節限定がたけのこ料理、秋冬季限定がカキ料理、
またワンタンは9月~4月限定なのだそう。
私のイメージでは当店は有楽町の「慶楽」さん通じるものがあり、日本人の舌に合う
よう程よく融合させていてますが、単なる昭和な日式中華とは位置づけられない
老舗の「風格」を味に感じました。
したがって次のターゲットはワンタン!
「慶楽」さんのワンタンは昔懐かしいお醤油味だけれど、当店のワンタンは?
どうやら筍の春を待たずにお邪魔しそうです。
龍鳳
神奈川県横浜市中区長者町7-112 伊勢佐木センタービル2F
TEL 045-261-0308
営業時間/11:00~15:00 (L.O.14:15) 16:30~22:00 (L.O.20:50)
定休日 水曜日 -店舗情報「食べログ」より-