正社員との収入格差拡大 06年版労働経済白書 (共同通信) - goo ニュース
白書には日本企業は非正規雇用を増やすことで人件費削減や生産態勢の変更がやりやすくなり、国際競争力の回復に役立ったとありますが、いったい何のための国際競争力であり、誰のための国際競争力なのでしょう
か。
非正規雇用の人たちは正社員に比べ結婚していない人が多く、それが少子化を加速する一因になっていると分析しています。しかし、少子化問題に限れば、正規雇用も非正規雇用もありません。多くの若者が子供を産めない状況に追い込まれてしまっています。これが国の政策であり、企業の姿勢だとすれば、早晩【そうばん】私たちの国は元も子も失ってしまうに違いありません。
先日、我が家のすぐ近くのお宅の田中【仮名】さんと世間話をしている中でご子息の話になりました。つい最近、会社を辞めたとのこと。その理由は毎日、夜中の0時を過ぎないと家に帰れなかったからというものでした。お父さんの方から、そんな会社辞めてしまえとおっしゃったそうです。今は警察官目指して頑張っているとのことでした。
正社員になったものの、会社のいいようにこき使われ、会社はいつ倒産・買収されるか分からず、いつリストラの憂き目に遭うかも知れず、誰もが戦々恐々【せんせんきょうきょう】とした日々を過ごしています。それで、どうして安心して子供を産み・育てることができるというのでしょうか。父親の育児参加どころの話ではないのです。
ならば公務員と、警察官・学校の先生・市役所の職員・自衛隊員とかを目指す人が多いというのも無理なからぬ話ではあります。そこには、志【こころざし】もへったくれもありません。
前述の田中さん「警察官なんかって言よったとの(警察官などと言っていましたが)、そがんごと言われんごとなってしもうて(そんなこと言えなくなってしまって)」とお話でした。
1年間に生まれてくる子どもの数は1970年代前半には、およそ200万人程でしたが、昨年は約106万人に減少しています。これには親となる世代の人口規模の縮小と、彼らの子どもの生み方(出生率)の変化が関わっています。出生率は、低下が始まる前、1971年の2,16から、2006年には4割減の1,25になっています。この数値は長期的に人口を維持できる水準といわれる2,07よりかなり低く、人口減少、人口高齢化の促進につながると言われています。
それにしても、政府の少子化に対する無為無策ぶりが信じられません。危機感が感じられません。このままでは私たちの国は凋落【ちょうらく】の一途【いっと】をたどるほかありません。
怖いのは北朝鮮でも中国でもありません。
白書には日本企業は非正規雇用を増やすことで人件費削減や生産態勢の変更がやりやすくなり、国際競争力の回復に役立ったとありますが、いったい何のための国際競争力であり、誰のための国際競争力なのでしょう
か。
非正規雇用の人たちは正社員に比べ結婚していない人が多く、それが少子化を加速する一因になっていると分析しています。しかし、少子化問題に限れば、正規雇用も非正規雇用もありません。多くの若者が子供を産めない状況に追い込まれてしまっています。これが国の政策であり、企業の姿勢だとすれば、早晩【そうばん】私たちの国は元も子も失ってしまうに違いありません。
先日、我が家のすぐ近くのお宅の田中【仮名】さんと世間話をしている中でご子息の話になりました。つい最近、会社を辞めたとのこと。その理由は毎日、夜中の0時を過ぎないと家に帰れなかったからというものでした。お父さんの方から、そんな会社辞めてしまえとおっしゃったそうです。今は警察官目指して頑張っているとのことでした。
正社員になったものの、会社のいいようにこき使われ、会社はいつ倒産・買収されるか分からず、いつリストラの憂き目に遭うかも知れず、誰もが戦々恐々【せんせんきょうきょう】とした日々を過ごしています。それで、どうして安心して子供を産み・育てることができるというのでしょうか。父親の育児参加どころの話ではないのです。
ならば公務員と、警察官・学校の先生・市役所の職員・自衛隊員とかを目指す人が多いというのも無理なからぬ話ではあります。そこには、志【こころざし】もへったくれもありません。
前述の田中さん「警察官なんかって言よったとの(警察官などと言っていましたが)、そがんごと言われんごとなってしもうて(そんなこと言えなくなってしまって)」とお話でした。
1年間に生まれてくる子どもの数は1970年代前半には、およそ200万人程でしたが、昨年は約106万人に減少しています。これには親となる世代の人口規模の縮小と、彼らの子どもの生み方(出生率)の変化が関わっています。出生率は、低下が始まる前、1971年の2,16から、2006年には4割減の1,25になっています。この数値は長期的に人口を維持できる水準といわれる2,07よりかなり低く、人口減少、人口高齢化の促進につながると言われています。
それにしても、政府の少子化に対する無為無策ぶりが信じられません。危機感が感じられません。このままでは私たちの国は凋落【ちょうらく】の一途【いっと】をたどるほかありません。
怖いのは北朝鮮でも中国でもありません。