峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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私たちは いつか来た道を再びたどるのか

2006年08月26日 | 暮らし
安倍氏、自衛隊派遣の恒久法制化に意欲 (産経新聞) - goo ニュース
自民党は国民的人気の高い小泉さんを利用し、じわりじわりとしかし着実に日本を再び国家主義的色合いの濃い国へと導くことに成功しつつあるように思われます。

麻生外相が総裁選立候補を表明した日、彼はテレビ「ニュース23」で、「日中友好は手段であり、目的は日中共益・日中共栄である」と明言していました。特定の国家間の「共益」「共栄」という言葉を国のリーダーが堂々と使い、それを国民が違和感なく受け止める現状を私は憂【うれ】います。
日本が「大東亜共栄圏」というスローガンを唱えていたのは、ついこの前の戦争のときでした。結局、その思想は誰をも仕合せにすることができませんでした。共益・共栄というような思想は世界中の国々、いや地球上すべてのものを含めて考えたときに成立する思想のように思います
私たちの国は先の戦争に対する反省から平和主義を憲法の大きな柱の一つにしています。私たちの国が平和を最優先する思想を持つのであれば「友好」は手段ではなく、目的でなければならないと思います。

麻生外相同様、小泉首相は「日米同盟」という言葉を堂々と口にしてきました。マスコミや評論家がこれを咎【とが】めるのを聞いたこともありません。
しかし、私はやはり違和感を覚えるのです。「同盟」という言葉は、かつての「日独伊三国同盟」を連想させるのです。「共栄」同様、国家間における「同盟」という思想は、互いに相いれないものが向かい合っているイメージへとつながります。
「戦争は嫌だが、止むを得ない」
やがて、誰かがそう言い出しそうな流れにあるように思われます。
コメント (2)
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