土曜日、絵理子さんの恋人である梅田さんが、大学院の修士課程修了を前に一段落したところで絵理子さんと共に遊びに来てくれました。
同じ日、有紀さんも久しぶりに帰って来ました。絵理子さんも有紀さんも正月以来の帰省です。梅田さんは昨夏以来でしょうか。
そんなわけで、この夜は、女房どのが腕をふるったご馳走が食卓に上り、にぎやかな夕食となりました。
いつものように、梅田さんと私はビールをいただきました。やはり、親しく飲める相手がいるとお酒の美味さも格別です。
酒が進むにつれ、私は、いっそう饒舌【じょうぜつ】になります。梅田さんは、彼にとって、さほど面白くもないだろう私の話を、身を乗り出し、視線をはずさず、一生懸命に聞いてくれます。
また、彼は相当いける口のようですが、私の飲むペースに合わせてくれます。私がグラスを空けると、ビール瓶を両手できちんと持ち、注いでくれます。私がビールを注ぐときには、グラスを両手できちんと持ち、受けてくれます。
それらの礼の尽くし様に、彼の人柄がしのばれます。
梅田さんの人となりは、言うまでもなく、ご両親に負うところが大きいのでしょう。それに加え、彼が子供のころからやってきているサッカーや、大学入学当初から続けてきたアルバイト先での先輩・後輩の関係を始め、多くの人との出会いの中で得られた経験が、今の彼をつくっているのでしょう。
いずれにしろ、愛娘【まなむすめ】を大切に思い、愛娘が大切に思う人と酒を酌み交わせる巡り合せを有り難く思います。
ところで、彼が出会ったアルバイトは少し珍しいものでした。
山口県の湯田温泉に常盤【ときわ】というホテルがあります。ここの女将【おかみ】さんは、たいへんユニークな方で、しばしばマスコミにも登場しています。
常盤では、毎夜「女将【おかみ】劇場」というステージが繰り広げられているのですが、その名のとおり、そのユニークな女将さんのオン・ステージで、これが大爆笑の舞台なのです。そのステージで梅田さんは、仲間と共に太鼓をたたいていました。
私たち家族も、そのステージで彼が太鼓をたたいているのを見る機会に恵まれましたが、想像以上のパフォーマンスでした。
湯田温泉に行かれる際は、ぜひ、ホテル常盤へ。
翌日曜日の夕方、3人は再び、それぞれの今の生活の場所に戻っていきました。
絵理子さんと梅田さんは、梅田さんの就職が決まり、自然と結婚に向けて動き始めています。
絵理子さんは、すでに12月までで会社を辞めました。希望した会社に入ることができ、思う存分仕事を行い、新人賞をとったり、月間の売り上げNO, 1をとったり、営業所の成績が日本1になったりと全く悔いのない2年弱を過ごしたと言います。
1月中は引継ぎ等、残務整理をし、2月からは新しい生活に向けて、新たな取り組みを始めているようです。
桜の花の咲く4月、若者の新たな旅立ちが、そこここで始まります。
同じ日、有紀さんも久しぶりに帰って来ました。絵理子さんも有紀さんも正月以来の帰省です。梅田さんは昨夏以来でしょうか。
そんなわけで、この夜は、女房どのが腕をふるったご馳走が食卓に上り、にぎやかな夕食となりました。
いつものように、梅田さんと私はビールをいただきました。やはり、親しく飲める相手がいるとお酒の美味さも格別です。
酒が進むにつれ、私は、いっそう饒舌【じょうぜつ】になります。梅田さんは、彼にとって、さほど面白くもないだろう私の話を、身を乗り出し、視線をはずさず、一生懸命に聞いてくれます。
また、彼は相当いける口のようですが、私の飲むペースに合わせてくれます。私がグラスを空けると、ビール瓶を両手できちんと持ち、注いでくれます。私がビールを注ぐときには、グラスを両手できちんと持ち、受けてくれます。
それらの礼の尽くし様に、彼の人柄がしのばれます。
梅田さんの人となりは、言うまでもなく、ご両親に負うところが大きいのでしょう。それに加え、彼が子供のころからやってきているサッカーや、大学入学当初から続けてきたアルバイト先での先輩・後輩の関係を始め、多くの人との出会いの中で得られた経験が、今の彼をつくっているのでしょう。
いずれにしろ、愛娘【まなむすめ】を大切に思い、愛娘が大切に思う人と酒を酌み交わせる巡り合せを有り難く思います。
ところで、彼が出会ったアルバイトは少し珍しいものでした。
山口県の湯田温泉に常盤【ときわ】というホテルがあります。ここの女将【おかみ】さんは、たいへんユニークな方で、しばしばマスコミにも登場しています。
常盤では、毎夜「女将【おかみ】劇場」というステージが繰り広げられているのですが、その名のとおり、そのユニークな女将さんのオン・ステージで、これが大爆笑の舞台なのです。そのステージで梅田さんは、仲間と共に太鼓をたたいていました。
私たち家族も、そのステージで彼が太鼓をたたいているのを見る機会に恵まれましたが、想像以上のパフォーマンスでした。
湯田温泉に行かれる際は、ぜひ、ホテル常盤へ。
翌日曜日の夕方、3人は再び、それぞれの今の生活の場所に戻っていきました。
絵理子さんと梅田さんは、梅田さんの就職が決まり、自然と結婚に向けて動き始めています。
絵理子さんは、すでに12月までで会社を辞めました。希望した会社に入ることができ、思う存分仕事を行い、新人賞をとったり、月間の売り上げNO, 1をとったり、営業所の成績が日本1になったりと全く悔いのない2年弱を過ごしたと言います。
1月中は引継ぎ等、残務整理をし、2月からは新しい生活に向けて、新たな取り組みを始めているようです。
桜の花の咲く4月、若者の新たな旅立ちが、そこここで始まります。