峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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きっと 今のままではいけないのだろう

2007年03月13日 | 民生児童委員
昨日、地方議員が議会に出席するたびに交通費などの名目で支給される「費用弁償」について触れましたが、具体的に長崎県の例を示してみましょう。

長崎県は、県議会議員(定数51)の費用弁償として9.600万円(2005年度決算ベース)を支給しています。そのうち、年4回の定例会に交通費や宿舎費の名目で支払われる額が約5.580万円に上っています。
もともと十分に支払われているだろう報酬【ほうしゅう】に加え、いったい、これらの費用が本当に必要なものかどうか、さらに、一般質問や委員会が開かれない休会日にも、つまり、議員が登庁しない日にも居住地の市役所・町役場から県庁までの距離に応じ、1人当たり1日、9.200円~16.300円が定額支給されているということを庶民の暮らしと照らし合わせ、それが適当であるのか否【いな】か、みんなで考えていかなければならない問題だと思います。

ちなみに、残りの費用弁償約4.020万円は主に正副議長の出張公務、議員の陳情【ちんじょう】活動、委員会視察などに使われたとされています。これらの使途【しと】、中身についても疑問が募【つの】ります。

私は民生委員として、生活保護の申請をされる方、経済的な理由によって就学が困難と認められる児童・生徒の保護者に対し、新入学用品費・給食費・学用品費・修学旅行費などを自治体が援助する制度である準用保護の申請をされる方、また、年末の歳末助け合い募金の分配に該当【がいとう】される方々等のお世話をさせていただく立場にありますが、彼らの暮らしぶりと、優遇された議員のそれとの隔【へだ】たりを考えるとき、これが果たして民主国家なのだろうかとさえ思うのです。

議員は何のために、そして、誰のために存在するのでしょう。
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