峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

広場を夢見て⑦

2010年10月21日 | 町内会長
それは2007年4月13日の町内会長会での総務理事とのやりとりから始まった。広場を夢見て
あれから3年半、とうとう夢見てきた「僕らの広場」が先月末の町議会で承認され、現実のものとなることが正式に決まった。

私たちの町内会に町議はいない。有力な商工業者もいない。行政や議会に「顔が利く」人など1人もいない。
そもそも、町内会のみなさんが広場の存在を渇望しているわけではなかった。したがって町内会全体としての運動の盛り上がりなどなく、総会を始め班長会や各種行事の折に進捗【しんちょく】状況を話してもまったく反応がなかった。
しかしそれは、それぞれの家庭がそれどころではないほどの経済的、あるいは精神的に進退きわまるような状況を抱えていることによるものだったり、端【はな】からそんな話がうまくいくはずなどないといった「お上」に対するあきらめ、絶望からくるものだったのかもしれない。
そんな中、女房どのと町内会副会長の2人だけは、折々の私の報告に一喜一憂してくれた。

土地購入だけで1千万円を超える事業がとんとん拍子で決まるわけがないのは分かりきったことだった。
ゴールが見えたときも、逆にゴールが見えなくなったときもあった。ただ、あらゆる機会をとらえ、その時の町長、副町長、議会議長、町議、町内会長仲間のお1人おひとりにいかに私たちの町内会に「広場」が必要かを丁寧に話し、ご理解を得ることだけを続けてきた。
そのうちに、あまりしつこいのもどうかと、こちらがその話を遠慮していると先方から「広場」の話をしていただけるようになった。地主さんに対しても誠実に接することを心がけてきた。

最後のひところがりを得ることができた今、いろいろと思うところがある。それは、熱意・共感・信頼・忠実・決断、そして希望。
貴重な経験をさせていただいことに感謝している。
コメント
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