一昨昨日、買い物に行く途中、道で転倒されたご婦人は83歳のお一人暮らしです。すっかり足腰が衰えられ、平坦な道を歩くのさえ容易でない状態です。
しかし、彼女は配食サービス【町が行っている福祉サービスの1つで、高齢者のお宅へ昼食・夕食を届けるというもの。安否の確認にもなっています。1食600円のうち町が半額負担しています】を受けることを心良しとせず、1週間に3度ほど、歩いてすぐの店まで買い物に出かけ、ご自分で料理を作って召し上がっておられます。
いたずらに行政に頼ることなく、また、子供たちに頼ることなく、自立・自活の道を歩まれるお姿は気高ささえ感じられるほどです。
ところが、そのような尊厳ある彼女の生き方を脅【おびや】かす問題が浮上してきました。
彼女のご自宅は、4軒のお宅がひとかたまりとなった高台にあります。出かけるには坂道を下りて行かなければなりません。短い坂なのですが、手すりも何もない83歳のお体には極めて危険な通路です。
そこで彼女は裏口から出て、手を付くことのできるブロック塀【べい】のある裏道を利用しておられました。
しかし、その裏道で1ヶ月ほど前、小さな溝に足を取られ転ばれました。幸い怪我【けが】はありませんでした。
そして一昨昨日、再び、その道で転倒されたのです。奇跡的に今回も外傷はありませんでした。しかし、一歩間違えば命取りになるような事故です。
ただ、その坂道に手すりさえついていれば、転倒の危険度はうんと低くなります。けれども、お隣さんにもお話を伺っているうち、その通路はそのお隣さんの私有地だということが分かりました。自分のところで手すりをつける気はないが、町がつけてくれるならば、それは拒【こば】まないと言われます。
一昨日午前中、建設課に出向き、事の経緯を話したところ、いつもお世話になっている係長と主任が図面を抱えて午後一番に現場まで足を運んでくれました。
表も裏道も、私有地になっていました。私有地に町が手すりを付けるのは難しいとの見解です。
「通路は私有地だが、実際は公道として使われている」
その問題の坂道のある一角4軒のうち、1軒だけ2世代同居で、あとの3軒は高齢者のお一人暮らしです。
これからの高齢者の保健福祉を考えるとき、国・県・町にとって、何より高齢者本人にとって、なるべく健康で在宅で自立・自活できることが望ましいに違いありません。
個人の自立した暮らしを行政が最小限支援する。それが、これからの少子高齢化社会のこの国のイメージだろうと思います。
福祉課は、どう考えるだろうかと思い、昨日、福祉課に出向き、課長に時間をとってもらいました。
福祉課長と意見交換しながら今回のケースを考えていきました。
最終的に福祉課長の提案は、施工【せこう】を町内会でやってくれるならば、手すりを設置するための原材料は行政で負担できるだろうというものでした。
何でもかんでも行政に頼るのはよくない。自分たちでできることは自分たちでやるという思想が大切だと考えている私は、喜んでその提案を受け入れました。
町内会には、いろんな人材がいるはずです。さぁ~、ちゃんとした耐震構造の手すりを取り付けてくれる人を探さなければいけません。
しかし、彼女は配食サービス【町が行っている福祉サービスの1つで、高齢者のお宅へ昼食・夕食を届けるというもの。安否の確認にもなっています。1食600円のうち町が半額負担しています】を受けることを心良しとせず、1週間に3度ほど、歩いてすぐの店まで買い物に出かけ、ご自分で料理を作って召し上がっておられます。
いたずらに行政に頼ることなく、また、子供たちに頼ることなく、自立・自活の道を歩まれるお姿は気高ささえ感じられるほどです。
ところが、そのような尊厳ある彼女の生き方を脅【おびや】かす問題が浮上してきました。
彼女のご自宅は、4軒のお宅がひとかたまりとなった高台にあります。出かけるには坂道を下りて行かなければなりません。短い坂なのですが、手すりも何もない83歳のお体には極めて危険な通路です。
そこで彼女は裏口から出て、手を付くことのできるブロック塀【べい】のある裏道を利用しておられました。
しかし、その裏道で1ヶ月ほど前、小さな溝に足を取られ転ばれました。幸い怪我【けが】はありませんでした。
そして一昨昨日、再び、その道で転倒されたのです。奇跡的に今回も外傷はありませんでした。しかし、一歩間違えば命取りになるような事故です。
ただ、その坂道に手すりさえついていれば、転倒の危険度はうんと低くなります。けれども、お隣さんにもお話を伺っているうち、その通路はそのお隣さんの私有地だということが分かりました。自分のところで手すりをつける気はないが、町がつけてくれるならば、それは拒【こば】まないと言われます。
一昨日午前中、建設課に出向き、事の経緯を話したところ、いつもお世話になっている係長と主任が図面を抱えて午後一番に現場まで足を運んでくれました。
表も裏道も、私有地になっていました。私有地に町が手すりを付けるのは難しいとの見解です。
「通路は私有地だが、実際は公道として使われている」
その問題の坂道のある一角4軒のうち、1軒だけ2世代同居で、あとの3軒は高齢者のお一人暮らしです。
これからの高齢者の保健福祉を考えるとき、国・県・町にとって、何より高齢者本人にとって、なるべく健康で在宅で自立・自活できることが望ましいに違いありません。
個人の自立した暮らしを行政が最小限支援する。それが、これからの少子高齢化社会のこの国のイメージだろうと思います。
福祉課は、どう考えるだろうかと思い、昨日、福祉課に出向き、課長に時間をとってもらいました。
福祉課長と意見交換しながら今回のケースを考えていきました。
最終的に福祉課長の提案は、施工【せこう】を町内会でやってくれるならば、手すりを設置するための原材料は行政で負担できるだろうというものでした。
何でもかんでも行政に頼るのはよくない。自分たちでできることは自分たちでやるという思想が大切だと考えている私は、喜んでその提案を受け入れました。
町内会には、いろんな人材がいるはずです。さぁ~、ちゃんとした耐震構造の手すりを取り付けてくれる人を探さなければいけません。