1人で出かけるときはもちろんだが、女房どのと2人で近場に出かける際も大抵ウインドを用いた。
冬場にルーフを開け放して走るのが好きだった。
冷え込みが厳しい日でも足元に暖気を当てていれば、セーターの上からジャンパーをまとうくらいで十分だった。
用もないのに無性にオープンにして車を走らせたい衝動に駆られ、女房どのが買い物に出かけるのに合わせ、1人で気の向くままドライブすることもあった。
昨年12月にタイヤを新しいのに交換し、今年1月に車検を受けたばかりだった。だが、あることから思い立ってウインドを手放すことにした。
これまでのどの車もそうだったように、手放す前日、ウインドをピカピカに磨き上げた。車内も埃1つ無いよう掃除した。
今、ウインドはアルベグランデの展示場で再び新しい人との出会いを待っている。