ゴルフをなさったことがおありでしょうか。
一昨昨日の早朝、マスターズゴルフをテレビ観戦しました。
その日は4日間のトーナメントの最終日、最終組でスタートしたタイガー・ウッズさんが残り2ホールとなった17番・パー4、440ヤードのミドルホールのティーグラウンドに立ったとき、トーナメントリーダーのザック・ジョンソンさんとの差は2打でした。
その時点でジョンソンさんは、すでにホールアウトしています。ウッズさんの実績からしてみれば、残り2ホールでの2打差は十分射程圏内でした。
さて、ウッズさんの17番のティーショットはフェアウェイを確実にとらえます。彼のドライバーの平均飛距離は317ヤード(約290m)、セカンドショットの地点からショートアイアンでピンをデッドに狙っていける位置まで運んでいました。
グリーン付近はピンフラッグの揺れ具合からして少し強めのフォロー(追い風)のようでしたが、決して難度の高いショットではありません。ここでバーディがくれば、プレーオフも見えてきます。現に彼は2日目にここでバーディをとっています。
いよいよウッズさんのセカンドショットです。美しいフォームから弾き出された白球を、彼は自信に満ちた表情で追います。彼のみならず、だれもがピンそばツーオンと思った次の瞬間です。カメラは表情をこわばらせ、何か口走っているウッズさんをとらえていました。
高い放物線を描きながらピンめがけて飛び出したはずのボールは、なんと、グリーン手前のバンカーにつかまっていたのです。
彼ほどのプレヤーが、あの距離であれ位の風の計算を間違えるはずがありません。的確なクラブ選択であり、スイングだったはずです。それなのに何故…。だれよりも、彼自身がそう思っていたに違いありません。それは、ショット後の彼の様子からして明らかでした。
このトーナメントの解説をしていたのが中嶋常幸さんでした。彼は、私がゴルフに夢中になっていた30年ほど前、ジャンボ尾崎選手、青木功選手と共にその頭文字から「AON」と称され、一時代を築いたトッププレーヤーでした。もちろん、マスターズにも何度か出場しています。
彼は、これまで日本ツアーで48勝を挙げています。しかし、まったく勝てない時期がありました。スランプの原因は、理想を追求してのスイング改造にあったと言われてきました。だが、実は、そうではなかったことを先週土曜日の夜のNHK・BS「スポーツ大陸」を見て知ったばかりでした。
数々の挫折から這い上がり、昨年、52歳でレギュラーツアーとシニアツアーの両方を制して見事に復活してきた彼が今、再び注目を浴びようとしています。
その中嶋さんが17番のウッズさんのセカンドショットを見て「自分の力ではどうにもならない部分がある」と解説したのでした。
その一昨日前に、彼の半生を追ったテレビ番組を見ていた私には彼の言葉が重く響きました。
この日、勝利の女神は、米ツアー1勝のザック・ジョンソンさんに微笑むよう約束されていたのでしょうか。
ザック・ジョンソンさんは、優勝後のインタビューで、これまで彼を支えた人たちの名前を挙げて感謝の意を表し、最後にイエス・キリストに感謝すると述べました。
また、別のインタビューでは「調子は上がっていた。自分以外の力が後押ししてくれているように感じた」とも語っています。
それは、中嶋さんの言う「自分の力ではどうにもならない部分がある」というのと通底しているように思われます。
そして、先のインタビューでジョンソンさんはこう結びました「私は、ただアイオワ州出身の男です」と。
背後で、ボストンのフェンウェイ・パークで行われているボストン・レッドソックス対シアトル・マリナーズ戦のBS放送が始まりました。
メジャーリーグがますます面白くなってきましたね。
1回の表、早くも注目の松坂投手とイチロー選手の対決です。
一昨昨日の早朝、マスターズゴルフをテレビ観戦しました。
その日は4日間のトーナメントの最終日、最終組でスタートしたタイガー・ウッズさんが残り2ホールとなった17番・パー4、440ヤードのミドルホールのティーグラウンドに立ったとき、トーナメントリーダーのザック・ジョンソンさんとの差は2打でした。
その時点でジョンソンさんは、すでにホールアウトしています。ウッズさんの実績からしてみれば、残り2ホールでの2打差は十分射程圏内でした。
さて、ウッズさんの17番のティーショットはフェアウェイを確実にとらえます。彼のドライバーの平均飛距離は317ヤード(約290m)、セカンドショットの地点からショートアイアンでピンをデッドに狙っていける位置まで運んでいました。
グリーン付近はピンフラッグの揺れ具合からして少し強めのフォロー(追い風)のようでしたが、決して難度の高いショットではありません。ここでバーディがくれば、プレーオフも見えてきます。現に彼は2日目にここでバーディをとっています。
いよいよウッズさんのセカンドショットです。美しいフォームから弾き出された白球を、彼は自信に満ちた表情で追います。彼のみならず、だれもがピンそばツーオンと思った次の瞬間です。カメラは表情をこわばらせ、何か口走っているウッズさんをとらえていました。
高い放物線を描きながらピンめがけて飛び出したはずのボールは、なんと、グリーン手前のバンカーにつかまっていたのです。
彼ほどのプレヤーが、あの距離であれ位の風の計算を間違えるはずがありません。的確なクラブ選択であり、スイングだったはずです。それなのに何故…。だれよりも、彼自身がそう思っていたに違いありません。それは、ショット後の彼の様子からして明らかでした。
このトーナメントの解説をしていたのが中嶋常幸さんでした。彼は、私がゴルフに夢中になっていた30年ほど前、ジャンボ尾崎選手、青木功選手と共にその頭文字から「AON」と称され、一時代を築いたトッププレーヤーでした。もちろん、マスターズにも何度か出場しています。
彼は、これまで日本ツアーで48勝を挙げています。しかし、まったく勝てない時期がありました。スランプの原因は、理想を追求してのスイング改造にあったと言われてきました。だが、実は、そうではなかったことを先週土曜日の夜のNHK・BS「スポーツ大陸」を見て知ったばかりでした。
数々の挫折から這い上がり、昨年、52歳でレギュラーツアーとシニアツアーの両方を制して見事に復活してきた彼が今、再び注目を浴びようとしています。
その中嶋さんが17番のウッズさんのセカンドショットを見て「自分の力ではどうにもならない部分がある」と解説したのでした。
その一昨日前に、彼の半生を追ったテレビ番組を見ていた私には彼の言葉が重く響きました。
この日、勝利の女神は、米ツアー1勝のザック・ジョンソンさんに微笑むよう約束されていたのでしょうか。
ザック・ジョンソンさんは、優勝後のインタビューで、これまで彼を支えた人たちの名前を挙げて感謝の意を表し、最後にイエス・キリストに感謝すると述べました。
また、別のインタビューでは「調子は上がっていた。自分以外の力が後押ししてくれているように感じた」とも語っています。
それは、中嶋さんの言う「自分の力ではどうにもならない部分がある」というのと通底しているように思われます。
そして、先のインタビューでジョンソンさんはこう結びました「私は、ただアイオワ州出身の男です」と。
背後で、ボストンのフェンウェイ・パークで行われているボストン・レッドソックス対シアトル・マリナーズ戦のBS放送が始まりました。
メジャーリーグがますます面白くなってきましたね。
1回の表、早くも注目の松坂投手とイチロー選手の対決です。