【写真は、一部完成した飛び石です】
県内で中高生の自殺とみられる死が相次ぐ中、学校事故や事件で子どもを失った遺族らでつくる全国学校事故・事件を語る会(代表世話人・内海千春さんら二人、事務局兵庫県たつの市)は13日、県教委に子どもの自殺防止に向けた緊急アピールを提出した。
アピールでは「長崎県では7月から10月にかけ7人の中高生が自ら命を絶った。いまや緊急事態だ」と指摘。「指導やいじめで自殺に至った場合、学校は事実を隠ぺいし責任回避している。こうした対応は親の心情を深く傷つけ、新たな悲劇を生み出している」と学校の対応を批判している。
その上で▽学校問題が絡む自殺について、専門家による中立、公正な原因調査▽明らかになった事実の親への公開▽調査を踏まえた再発防止策の実行―など四点を求めている。
昨年3月に自殺した長崎市の中学2年、安達雄大君=当時(14)=の両親ら県内の会員3人が県教委を訪問。アピールを読み上げ県教委の担当者に手渡した。母親の和美さん(44)は「短期間で7人が亡くなるのは長崎の教育に何か問題があるとしか思えない。今の再発防止策に現実の事案とのずれを感じる。個々の子どもの問題にしないでほしい」と訴えた。
県教委義務教育課の江頭明文参事は「再発防止策を検証しながら進めたい」と答えた。(10月14日付長崎新聞)
先月・9月28日に佐々中学校の授業参観があり、1年4組の教室を訪れました。くるみさんもこのクラスの一員です。
廊下から何気なく教室の中を見回すと、教室の後ろの壁に墨【すみ】の跡【あと】も鮮やかにクラスの子供たちの名前が書かれた大きな模造紙が貼られてありました。
「峰野くるみ、峰野くるみ…」ン?くるみさんの名前をそこに探したのですがありません。そんなはずはありません。ここはくるみさんの属するクラスです。ちゃんと本人が席に着いています。
そこで、もう1度、今度は丁寧【ていねい】に文字を追っていきました。「峰野くるみ、峰野くるみ…」やっぱり、ありません。そこにくるみさんの名前は書かれてありませんでした。
それは、おそらく入学式に備えて書かれたものなのでしょう。くるみさんは転校生です。後から、1年4組に加わりました。だから、書かれてなくて当然です。
ちょっと待ってください。くるみさんがこのクラスの仲間に加わったのは7月です。もう3ヶ月も経っているではありませんか。
授業参観後、ホームルームにやって来られた担任のTさんは、廊下で学級懇談会を待つ保護者を一瞥【いちべつ】しただけで挨拶もされず教室に入っていかれました。
Tさんが教室に入るとすぐに廊下側の窓が閉められました。授業参観に来ているのに何故、廊下から教室の中を見えなくするのだろう。風もないのに変だな?その時は、漠然【ばくぜん】とそう思いました。
ところが、後に4組の子供たちに聞いてあっけにとられました。Tさんは「親がうるさいから閉めろ」と命じられていたのです。ちなみにTさんは女性です。子供たちの話によると、子供たちを「お前ら」と呼ばれるそうです。
4組の子供たちが言うにはTさんは、いつも「キレている」そうです。ある子供が「こっちが気を使わなければならない」とこぼしていました。
学級懇談会の席では、くるみさんの名前が書かれてない件は触れませんでした。Tさんを糾弾【きゅうだん】するつもりはないからです。
その日、帰宅後、くるみさんに自分の名前が書かれていないことをどう思うか訊ねてみました。「べつに…」という答えでしたが、快くは思っていません。ただ、あの人が担任なんだから、そんなことは当然のこと。そんなことを気にしていたらやっていけないという感じで受け止めています。
もし、クラスみんなの名前が書かれてあるのに、自分の名前だけが書かれていないものが教室内に大きく掲示されているとしたら、あなたはどうでしょうか?
多感な思春期の多くの子供たちにとって、このような問題は深刻です。そんな生徒の気持ちをTさんは、思いやることができないのです。なんという、デリカシーのなさでしょう。カウンセリングマインド【子供の人間性を尊重し、子供の視点に立って彼らの直面する悩みを解決しようとする心の在り方】どころの話ではありません。
子供たちの話によると、1年生の4クラスすべての教室に同じものが貼ってあるそうです。入学式後、くるみさんを含め、3名の転校生がいるそうですが、他の2人も同じ目にあっているようです。
悲惨なことにTさんだけではないのです。むしろ、Tさんは教職員の間では頼りにされているように見受けられます。
くるみさんは、このことをTさんに言わなくていいと言いました。しかし、これは、くるみさんだけの問題ではないことを話し、理解を求めました。
他のクラスで、転校してきたばかりの女子生徒が教室に入れず、いわゆる保健室登校をしている事実があります。
きょう、ようやくそのことをTさんにお話することができました。
きちんと受け止めていただきたく丁寧【ていねい】にお話をして、他のクラスでもすぐにそれぞれの生徒の名前を加えていただくように学年の担任で話し合ってほしいとお願いしました。
Tさんは「忙しくて忘れていました」「合唱コンクールの実行委員として頑張っていますよ」「手が届かないものだから」「すみません」などと言われました。
1年4組には、クラスに学校に登校できない生徒が2名います。
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クラスに登校出来ない生徒が二人もいるなんて、なんて深刻な状況ではありませんか。全ての面に、担任の先生のデリカシーのなさが胸に痛みます。私も子供の授業参観を欠席したことがありません。二人の子供たちには、多くの先生に巡り合いました。残念ながら、信頼してお話できた先生は少なかったです。生徒が気をつかう先生とは、想像するだけで怖いですね。
それは、政治家も然【しか】り、医者も然りです。
私たちは、だれをも信頼できぬ不幸な時代を生きています。