峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

大棋士への一歩

2008年09月26日 | 将棋
きょうは地域デイサービスの日、朝からあわただしくしていた。
夕方6時過ぎ、小学生を送り出した後、一息ついたところで「そうだ、王位戦だった!」と大急ぎでパソコンのスイッチを入れようとしたところへ、深浦さんのお義姉さんからの電話。
「防衛できました」
ひとしきり電話口で喜び合った。

このところ、羽生挑戦者は王位戦を含めて10勝1敗と勝ちまくっていた。さぞや気勢が上がっていたことだろう。
一方、我らが深浦王位は3連敗と気がふさぐような情況で王位戦最終局を迎えていた。

お義姉さんからの電話の後、あらためてネット中継につないだ。
深浦王位は「序盤で強い指し方をされ、角桂交換を余儀なくされました」とインタビューで語っている。やはり、羽生挑戦者は一気呵成【いっきかせい】に勝負に出たのだろう。それに対し、王位は怯【ひる】むことなく果敢に戦った。

敗れた羽生挑戦者は「封じ手前後で細かい工夫が必要だったかもしれません。最後も勝つ順があったかもしれませんが、わかりませんでした」と語っている。

羽生挑戦者の玲瓏【れいろう】の境地を、深浦王位の執念が凌【しの】いだ。

大きな重圧を撥ね退け、困難な防衛を見事に成し遂げた深浦王位の新たな歴史が始まろうとしている。

深浦さん、おめでとうございます。
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