峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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消防団魂

2010年01月06日 | 町内会長
午前10時から行われた出初式に出席した。
小雪が舞う中、スーツの上からコートを羽織って出かけた。1年を通して、たとえどんなに寒くてもスーツの上にコートを重ねることはないが、出初式だけは別だ。町内会長になって初めて出初式に参列した際、寒さが骨身に沁みた。寒空の下、1時間半ほどパイプ椅子に座っているのはさすがに参る。

受付でカイロをもらった。元より暑がりで、寒い日の外出でも、たいてい屋内から車、降りてすぐに屋内というパターンなので、まったく寒さ対策を考えたことがない。自宅にも買い置きのカイロがあるのだが女房どの専用で、私は1度も使ったことがない。
そのためカイロを持参することなどまったく念頭になかったが、後でこれに助けられた。

式中、ずっと、舞う雪に気を奪われていたが、佐々町消防団団長の団員に対する訓示が心に留まった。
それは二十数年前の災害時でのこと、若き日の団長の不注意から仲間が激流の中に落ちた。仲間は今にも激流に飲み込まれそうになっている。と、その瞬間、別の仲間がその激流に飛び込み、間一髪のところで仲間を助けた。

団長は、その経験を通し、いざ事に当たるときには細心の注意が必要であること、また、人の命を守るためには勇気が必要なことを学び、その後、それを肝に銘じ消防活動を行っていると穏やかに団員に語った。

彼らは、命がけで私たち地域住民の生命と財産を守ってくれている。団長の訓示は私の胸を打ち、彼らに対する感謝の気持ちと敬意を新たにしてくれた。

式典終了後、各分団は町の中心街をパレードする。他の来賓のみなさんと共に沿道に出、各分団の団員の勇姿に声援を送った。
その後、佐々川で7分団による一斉放水のデモンストレーションが行われた。

行き過ぎた資本主義と政治の貧困が地域社会までをも崩壊の危機にさらして久しい。ボランティアである消防団員の成り手も減少し、高齢化している。
私の住む町内会を管轄する第6分団で、ご商売をしながら親子2代に渡って消防団員を務めてこられているお宅のお父上お二人と話をしたが、お二人とも、ご子息の仕事のことを心配されていた。

尊い消防団員の心意気が大切にされるような社会であることを望む。
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2 コメント

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感謝 (松本幸生)
2010-03-12 10:39:48
有難う御座います。
多くの方が町内会長のブログを読んでいただきたいと思います。
消防団の一員としてお礼を申し上げます。
返信する
こちらこそ (峰野裕二郎)
2010-03-12 17:14:32
分団長、有り難うございます。
思いがけなくコメントをいただき、驚き、嬉しく存じます。
返信する

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