絵理子さんの結納が済んだ翌々日、くるみさんの入寮日だった。
絵理子さん、有紀さんと上の2人ともが高校生から寮生活を送ってきた。入寮に際し、何をどう準備すればいいのか女房どのはすべて承知している。入寮の前日、1日だけで支度は整えられたようだった。
3月31日、女房どのが昼から休みを取って帰宅したところで、愛車デリカに荷物を載せ、大村へ向かった。
この日も大村湾は波穏やかだ。「春の海ひねもすのたりのたりかな」蕪村も、こんな海を見ていたのだろうか。
寮に着くと、顔なじみの寮母さんが迎えてくれた。橘寮は全室個室で、新3年生が7名、新2年生が8名、新1年生は4名の小さな女子寮だ。玄関を入ると正面のホワイトボードに「ようこそ橘寮へ」という歓迎の言葉と共にくるみさんの名前を始め新1年生4名の名前が記してあった。
橘寮の先輩になる有紀さんは、ここでかけがえのない友情を育んだ。くるみさんは、どんな3年間をここで過ごすことになるのだろう。
絵理子さん、有紀さんと上の2人ともが高校生から寮生活を送ってきた。入寮に際し、何をどう準備すればいいのか女房どのはすべて承知している。入寮の前日、1日だけで支度は整えられたようだった。
3月31日、女房どのが昼から休みを取って帰宅したところで、愛車デリカに荷物を載せ、大村へ向かった。
この日も大村湾は波穏やかだ。「春の海ひねもすのたりのたりかな」蕪村も、こんな海を見ていたのだろうか。
寮に着くと、顔なじみの寮母さんが迎えてくれた。橘寮は全室個室で、新3年生が7名、新2年生が8名、新1年生は4名の小さな女子寮だ。玄関を入ると正面のホワイトボードに「ようこそ橘寮へ」という歓迎の言葉と共にくるみさんの名前を始め新1年生4名の名前が記してあった。
橘寮の先輩になる有紀さんは、ここでかけがえのない友情を育んだ。くるみさんは、どんな3年間をここで過ごすことになるのだろう。