雨の朝は静かでした。プラスチックのごみを出す日でした。これがないと曜日ボケが始まりそうです。お孫さんとごみを出しにくるおじいちゃん、よく会います。お孫さんは幼稚園にでもいくのかピンクのリックを背負ってかわいいです。「お孫さんか」可愛いのだろうな と思います。私の周りのおじいちゃんたちも「孫には勝てぬ」と言っています。
子供がいないから当然孫もいません。子供のことは「半分、あおい」ではなく、全部暗いです。33のときに、子供が産めなくなり、たぶん一生で一番泣いたのではないでしょうか。「お子さんは?」とか「お孫さんは?」という質問は「いえ・・・」と答えてお話の仲間に入れません。子育て、孫守りをできない人生は、やはりコンプレックスを感じました。「半分、あおい」で考えれば、産めないという 人生を体験してはいるのですが・・・。
聖書に「山の上の説教」というのがあり、「悲しむ人々は幸いである。その人たちは慰められる」というところがあります。なんとなくわかったつもりでしたが、今日、雨に濡れる可憐な百日紅の花を見ながら、すとーんと心に落ちました。子供がいなくても、孫がいなくても、十分幸せなのです。病気になってわかることが、誰かを失ってわかることがたくさんあります。それは宝物かもしれません。
秋の雨はやさしい雨音でした。