西の方の空がオレンジ色に広がっている。家のシルエットとそのコントラストがうつくしい。朝はほんわりと暖かく、山々は霞んでいたが、お昼ごろからくっきりした稜線を表した。だいぶグリーンの山肌が紅くなった。いいお天気なので運動のために、買い出しに出かけた。田んぼは来春への準備を始めている。とんびが大きく輪を描きながら、悠々と飛んでいる。豊かでのどかな農村の風景だ。
TV番組でコロナウイルス禍で帰省できない人が、両親等「手紙」を書くようになった という話をしていた。それも毛筆で。そこで言われていたのが、相手を「慮る」力だと。思い出すのが、美空ひばりのAIで歌った「あれから」の歌詞の、「あれからどうしていましたか?」だ。手紙を書く相手に「お会いしてからしばらく経ちますが、どうしていましたか?」慮る。相手の現在の環境を「配慮」して書くというのか・・・。
どこまでも自分の想像なので、相手がどうかはこちらの主観だが、それを思って書くのとそうでないのでは違うような気もする。「どうしていますか?」という想いが伝わればいいのではないだろうか。それは自分の手で、筆なりペンを握って書くのとタイピングするのとでは、なんとなく違う気もする。下手な字でも一生懸命に書く。
いつも「どうしているのかな?」と思えることの、しあわせを感じながら・・・。