一昨日から雪模様だった。幸い特に大雪でもなく、東京で経験したレベルだった。ただ、北陸線からくる電車の遅れでダイヤが乱れるので出かけるのは厳しいものがある。
昨夜は、コンサートのお手伝いだった。降っていた雪が淡雪で、降っても降っても地面に積もらない。そんな感じの1日だった。心が塞ぎそうだった。誰を責めるでもなく、ただ雪が地面にとけるようだった。きっと、こんな思いがコロナの医療現場にはあるのではないかと思った。自分たちの努力ではどうしようもない感染拡大に、怒りよりも襲ってくる無力感と戦いの日々ではないだろうか。
昨日の朝、遅れている電車の中で、大家さんから電話があった。お赤飯が届いたので召しあがりませんか、だった。夜に帰るので帰りに寄ります とお返事をした。帰りも予定よりもはるかに遅くなり、ご迷惑ではと、明日頂きに行きますとメールした。半日動き回って空腹のまま冷蔵庫のような道を歩いて帰宅した。家も冷蔵庫だ。明かりをつけて少しすると、これからでも大丈夫ですか?と大家さんからメールが入った。1つだけ頂いたクリスマスの和菓子をもって、お赤飯をいただきに行った。お嬢さんが届けに出るところだったのでびっくり。
お茶をいれて、頂いた包みを開けると、たくさんのお赤飯と大安の漬物、なかなか買えなかった鯖寿司があった。涙が出た。人生は淡雪ではない!!