玄関の戸を開けると、ストックの花の香りがしてきます。春の香りです。疲れた身体に潤いを与えてくれます。
今日は朝から佐々木朗希選手のドジャーズ入りのインタビューが流れていました。最初は緊張気味で神経質そうな表情でしたね。ロッテに入団して1年はかごの鳥のように大事に育てられていた、と聞きましたが、昨夜のNHKの密着取材では腕の筋を痛めていたとか。大事を取っていたようです。腕がいつおかしくなるかわからないという恐怖があったようです。そういう意味からの、海外へ行くのを急いだとか。大谷選手も山本由伸選手もいることですから、安心なのではないでしょうか。成長が楽しみです。
男の顔は履歴書、といいますが、USAでも殿堂入りしたイチロー選手がとてもいい表情だな、と思いました。年齢とともに、深みを増し、それでいて男の色気が健在なのですね。そのインタビューの一言一言には、イチローでないと語れない意味深いものがありました。私が記憶に強く残ったのは、満票でなく1票足りないことについてのコメントでした。
「1票足りないのは、凄く良かったと思います」で始まる言葉です。「それを自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんです。これとそれとは別の話なんですけど、不完全であるというのはいいなって。生きていくうえで不完全だからっ進もうとできるわけです」イチローが言うと重さが違いますね。彼ほど完璧を求めた男はいないでしょうから。
この言葉を前にして、何か言うことはできないのですが、99.7%でも凄く良かった、と言える・・・。私もこの頃50%でも凄く良かった、と思うのです。行きたい方向に行こうと思える。それが希望となって、進んでいける。単純にうれしいです。