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身代わり

2017-06-27 23:08:17 | 日記
 久しぶりに都内へ出かけた。渋谷の街を歩く人は、半分が外国籍の人のようだ。お友達の会社の税務申告だった。彼女も私も学生時代を渋谷で過ごしていた。変わってしまった渋谷の街で学生時代の思い出の店の話をしていた。喫茶店も多くコーヒーが150円くらいだった。最近は胸キュンにはならないが、20年前くらい前まで、渋谷は思い出の場所だった。学生時代から30年近く心に住んでいた人がいた。その人との思い出の場所だ。

 いま、ホームページを作ってもらっている人その人に似ていた。びっくりしたが、仕事の仕方はその人とはまったく違っていた。わかりやすくいえば、ぐーたらでごまかせるものならごまかしていこう だ。なにか余計許せなくなったが、仕事が仕事だけにデータを引き継ぐまでは我慢我慢だ。

 そんなときに、ドラマ「ブランケット キャット 身代わり」を見た。老人ホームへ入れなくてはならない認知症のおばあさんを持つ家族が、おばあさんが家で最後に過ごすときを楽しくと かわいがっていた猫と似た猫を探してくる。そして、孫の結婚を心配するおばあさんのために婚約者も身代わりの人に頼んで安心させようとする。でも、おばさんは気がついていた というストーリーだった。私はどきりとした。40代までは結婚ですら、「身代わり」のその人に似た人を探しただけに過ぎなかったのかと。よく親友に言われた。「真知子さんは○○さんがYさんと背格好が似ていなかったら結婚しなかったわよ」と。

 似て否なるものか・・・とホームページを作ってくれる人のことから思った。単に「身代わり」を求めていたのか・・・。容姿が似ていたに過ぎないのか・・・・。

 まったく容姿が似ていなくても、どんなときでも受け止めてくれて、大事なことにきちんと答えてくれる人がいたとしたら、それは私が求めていた本質で「身代わり」などとは言えないだろう。その人はその人、そしてほとんど思い出さないもの。目の前の人は目の前の人、本物なのだと。

  
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