黙っていれば 丸く収まる

今日は仕事がお休みなので、たまっている家事をしなくてはと計画を（というほどでもないのですが）立てました。掃除だけはきちんとしたものの、あとは計画倒れ。でも、今日でなくてゆっくりとできる日にしようという知恵？もつきました。ということで、午後はソファーで音楽を聞きながらのんびりでした。ようするに頭と心を休ませたいのです。副交感神経が優位になると気持ちが落ち着くようです。そのようなときに、ひとのあいを感じることができるようです。やさしいこころに包まれているようで。

私の場合は、自分でストレスの中にいたような気がします。不器用なのかどうなのかはわかりませんが、人の悩みまでしょい込んでしまいます。それもあって、カウンセリングの仕事から離れました。

昔、どこかで聞いた話ですが、ある国の王様の悪政を批判して多くの人が捕らえられ、処罰されました。ある男が、処罰されるときに「自分は王政に批判する行動は何もしていないのに、なんで捕らえられるのか」と言ったそうです。王様は「お前の罪は、何もしなかった罪だ」と言われたとか。この話はお聞きになったことがあると思います。知っていて、何もしないことは罪なのだという話を、ジャニーズの性的虐待で問題になっていますね。これだけの大きな問題が、多くの人によって黙殺されていたと・・・。あたかもそれが普通だったように語られます。

性に関することが、タブーでありすぎたのか？なんでも臭いものには蓋をする国民性なのか？海外では、偽証罪が問われることがおおいですが、この国は自分の証言に誠実ではないことが多いのですね。

自分が黙っていれば、丸く収まる的な考えは、私には多くありました。争うことがいやであったことも事実です。でも、それでは「正義」は存在しませんね。

今日は、空の頭でこんな反省をしました。

ドトールコーヒーの15分

エプロンをして台所に立ちます。何か新鮮な気分です。元夫と一緒に忙しく働いていたころは、帰宅するとすぐに冷蔵庫を開けて、食材を取り出したものです。元夫は冷蔵庫からビールを取り出すとTVのスイッチを入れていたのですが。笑。今は、仕事から戻ると6時半ごろ。まず、飲み物を持って、パソコンの所へ。メールのチェックと迷惑メールの削除です。一息ついて、台所へ。この帰宅してからの15分ぐらいが、モード切替です。

田舎町の困ったところは、ドトールコーヒーのような気軽にコーヒー1杯のお店がないことです。昔、ダブルワークの時は、仕事が終わると次の仕事先まで急いで、近くのコーヒーショップで一息して家庭教師の顔になります。男性もちょっと一杯（アルコール）といけないときは、30分でもコーヒーなどを飲んで帰宅するとか。「仕事と恋は家庭に持ち込まない」などという言葉がありますね。都会には、秘密の隠れ家のような落ち着いたお店があります。

気楽に気分転換ができるお店としては、ドトールコーヒーは私には手軽でした。特にコーヒーがおいしいわけではありませんが、現実をちょっと離れてみるにはいい環境です。ほんの少しの気分転換で、ものごとにリズムが出るような気がします。今日も少し思考が止まりましたら、先輩が「聞き流す技術も必要よ」と。

元夫の望んでいたことは、急いで夕飯の支度をすることではなくて、きっと一緒にビールを飲んでほしかったのだなぁと思うのです。

こころのきずが癒えるには

リックを背負って後ろから見ると高校生のように（ちょっとオーバー）、夕暮れのなかを自転車を飛ばします。今日は、上着がないと肌寒いくらいです。帰宅したら、メールを書こうと急ぎます。

ジャニーズの性的虐待や強制わいせつ行為などいままでどちらかというと表き出にくかった問題が報道されています。特にジャニーズの問題は聞くたびに加害者に吐き気がするような嫌悪と怒りが湧いてきます。そして、同罪のマスメディアに対しても。

心理学で学んだことの中に、例えば、虐待を3歳から6歳まで受けたとすると、その心のトラウマから解放されるまで最低3年はかかり、普通は倍かかる（6年くらい）と言われています。それは偏桃体と言われるところに情動の記憶として残るそうです。同じような場面に遭うと、フラッシュバックするのはそのためだそうです。元ジャニーズで被害者として声をあげた人たちは、ずっと心から離れず持ち歩いていると言っています。取り返しのつかない少年時代であり、青年時代であり、成人としての人生なのだと思います。

心の傷は誰もが持ち歩いていることだと思います。今もウクライナでは愛する人を失った悲しみに暮れている人がいます。それは何かによって癒される問題ではないのですが、時間をかけて誰かがその悲しみに寄ろ沿って歩けば、少しずつ癒えていくもののでしょう。そういう意味での心理学（カウンセリング）は日本では遅れています。

キリスト者の私は、毎朝、イエス様やマリア様にお祈りします。マリヤ様にはどうか哀しみくれる人の心に少しでも明るいあたたかい光を届けてくださいと祈ります。その哀しみや苦しみは、愛によってすこしずつ癒えていくもののように思います。私がそうであったように。

今は、喜びのメールを書けるようになりました。

二人の食卓（９）

雷雨注意報が出ていました。黒い雲と風は強くなりましたが、雨も雷もやってきません。それは幸いなのですが、蒸し暑いこと。やっと朝夕は過ごしやすくなりましたのに。髪を切りに行くことができ、すっきりしました。ほんの少しの贅沢でシャトレーゼでお菓子を求めました。あたたかいお茶やコーヒーがおいしい季節になりました。先日求めた湯飲み茶わんは、背が高くてたっぷり入ります。淡い草色と黄色の夫婦茶碗がお気に入りになりました。

「お茶、いれましょうか」と危ないおばあさんになります。家には私しかいないのに・・・。人恋しいからとかではなく、我が家では一つの儀式なのです。だらしなくなりやすい一人暮らしをなんとか保つための儀式というのか。もう何年続いているのかわかりません。それが日常になっています。友人たちは馬鹿にしていますが。わからなくてもいいのです。そこに生まれる暮らしの豊かさがあるのですから。

『ひとりを慎む』は、母が残してくれた言葉です。朝晩働き続けていた私の暮らしは、ともすると粗雑になりそうでした。「食べる」は動物にも使いますが、「食事をする」は動物には使わない、という話を以前礼法の先生にお聞きしました。犬が餌を食べるですが、犬が食事をするとはいいませんね。人は、ただ、食べるだけではないということを言われました。

夏の暑さで何も作りたくない、食べたくないときでも、相棒に「ごめんなさいね。・・・」を危ないおばあさんは話しました。そうめんの夕飯でもなんとか形になりました。

「ねぇ、品のいいおばあさんになったでしょ」と、おばあさんは髪型を相棒に見せるのでした。

 

 

いまは もうあき

台風13号は進路から離れた地域に豪雨をもたらしました。ちょうど進路にあたる静岡県の藤枝市に行っていました。木曜日7日は、曇りでシニアサッカーの取材でしたのでちょうどいいお天気でした。グラウンドにいる間も、天候を気にしていました。予報は雨でした。8日は、早朝は小雨でした。千葉や東京の雨の様子を見て、新幹線が止まって帰れなくなるといけないと早めに帰宅しました。東海・近畿は晴れていました。帰宅してしまったことが申し訳なく思いました。

　今はもう秋　誰もいない海　　　知らん顔して人が行き過ぎても

　わたしは忘れない　海に約束したから　つらくてつらくても　死にはしないと

そんな歌を思い出しながら新幹線に乗っていました。覚え間違っていたのは「泣きはしないと」と思っていました。死にはしないとだったのだ・・・。

怒りやつらい、苦しいというような感情がこころにあるときは、その場を離れてみることが大事と思うようになりました。その感情が強い時は、つらくてもだれかに電話したりしないと。益々、その感情が強くなる気がします。ともかく、違うことを始めることだと。藤井聡太七冠は、ストレスがあった試合の後は10時間はしっかり眠るとか。眠ることでギアを入れ替えるのでしょうね。買い物に行く、散歩に行く、映画を見る、おいしいものを食べる等々、意識してそうするといいような気がします。マイナスの感情にとらわれないことでしょうか。

今日は、教会に祈りに行きました。なんとお御堂の玄関の天井が崩れていてお御堂には入れず。陶器を買いに行くと、お取り寄せになると・・・。

でも、今年の冬は海を見に行こうかななどと気ままな旅を思いつきました。一人でもさびしくないから。