のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

名前バトン

2006年06月01日 23時30分02秒 | バトン
どう考えても、一つ前の記事で終わると
意に反してワタクシの人格が伝わりそうなため
溜め込んでいたバトンを引っ張り出してきました。
バトンってこういうとき、とっても便利☆

本日、使わせていただくのはエビマユさんからいただいた名前バトン。
自己紹介バトンがどこかで「名前バトン」という名前に
変わってしまったらしいです。まさに伝言ゲームの世界ですねー。

Q1.回す人を最初に書いておく(5人)。
   バトン返しで みゃ!
   いや、今更自己紹介?!って思う気持ちは分かるけど・・・。

Q2.お名前は?
   のりぞう。
   なぜか学生時代からこういうあだ名ばかりつけられてました。
   オトメなあだ名も一度ぐらい経験してみたいもんです。

Q3.おいくつですか?
   27歳です。
   最近「まだ大丈夫ですよ」と言われます。
   「まだ」って何?!

Q4,ご職業は?
   会社員。
   学生さんや若者さんと縁が深い仕事です。

Q5.ご趣味は?
   読書。映画鑑賞。
    履歴書に書いてたら絶対に「無難なヤツ書いてきたなー」
    と思われそうですけど。でも、本当なんです!
    信じてくださいっ。

   手紙を書くこと。文章を書くこと。
    学生時代の友人と未だに手紙の出しあいこしてます。
    定期的に届く手紙がかなり楽しみです。
    妹とも交換日記つけてます。走り書きですけど
    ものすごい本音がまみれてて一番笑えます。

Q6.好きな異性のタイプは?
   色々ありますが、一番は「動揺が顔に出ない人」。
    詳しくは、先日、いただいた恋愛バトンへどうぞ。


Q7.特技は?
   愚痴や悩みや他人のコイバナを面白がって聞ける。
    ・・・・聞いてもらった人が嬉しいかは甚だ疑問ですが。

Q8.資格、何か持ってますか?
   持ってます。
   でも、ずっとほしいと思ってる資格は未だに取れてません。
   今年の秋こそ、絶対に!
   
Q9.悩みが何かありますか?
   田舎に帰ると必ず
   「嫁き遅れのかわいそうな子」扱いをされること。

   もうすぐお盆ですねー。。。。

Q10.お好きな食べものとお嫌いな食べものは?
    好き:カレーライス。もち米。
        日本人です。米、大好き。
    嫌い:白和え。
        給食大好きで毎日、お変わりしてましたが
        この食べ物は給食のせいで嫌いになりました。

Q11.貴方が愛する人へ一言。
    愛する人たちには、一言と言わず
    たくさん言いたいことがありますが
    こんなところで伝えず、直接、顔を見てお話いたします。

Q12.回す人5人を指名すると同時に、
    その人の紹介を簡単にお願いします。

    ◆みゃ:恋愛偏差値の低いワタクシの友人の中では
        トップクラスで恋愛上手な方だと思います。
        仕事もプライベートも直球勝負。

イノセント・ボイス~12歳の戦場~/2004年メキシコ

2006年06月01日 22時15分45秒 | 映画鑑賞
■ストーリ
 「神様、聞こえますか?
  僕は戦わないといけないのですか?」

 1980年、中米の小国エルサルバドルは政府とゲリラの
 内戦下にあった。11歳の少年チャバが住む小さな町は、軍とゲリラの
 勢力のほぼ境界線にあり、銃撃戦がなかば日常的に行なわれている。
 勿論、チャバの家にも銃弾は日々撃ち込まれる。そんな中でも
 友だちと遊び、初恋も芽生え、子どもらしく暮らすチャバ。
 しかし兵士が足りない政府軍は、12歳になった子どもたちを
 強制的に徴兵していた。やがて学校が閉鎖され、チャバの12歳の
 誕生日も迫ってくる。

■感想 ☆☆☆☆☆☆
 「ホテルルワンダ」を見たときに自分の無知を恥じた。
 1990年代と言う遠くない過去にも関わらず、全く知らなかった
 遠い国の出来事。関心さえなかった自分を恥じた。

 しかし、結局のところ、私は自分の周囲のことしか見えてないのだと
 改めて思い知らされた。
 エルサルバドルという国にいたっては、国の名前を聞いたことが
 あるくらい、おおよその位置さえも分からない。
 背景事情もまったく分からないまま、ただポスターに記されていた言葉

 「神様、聞こえますか?
  僕は戦わないといけないのですか?」

 という言葉とあどけない子供の空が見上げている物悲しい表情に
 惹かれて映画鑑賞にいたった。

 帰宅後、すぐに背景を調べたところ、この映画が描いた内戦は
 80年代、世界恐慌によって職を失った貧しい農民たちが、
 こぞって反政府組織に身を投じ、その農村ゲリラに対抗して
 アメリカが政府軍を支援して繰り広げられていたものらしい。
 13歳でアメリカに亡命したオスカー・トレスが彼の少年時代の
 体験を基に脚本を書いたという。

 私はこの映画で「絶望」を見た。
 体験をしてもいないのに「絶望」を語るのはおこがましい。
 けれど、実世界で「絶望」など意識をしたこともなく、
 「悲惨」という言葉を実感したこともない私にとって、
 この映画の中で描かれている状況は「絶望」以外の何物でもなかった。

 夕方まで学校の友人と遊んでいた場所が夜になると戦場になる。
 夕食を食べている最中に、突如、家の中に銃弾が飛び込んでくる。
 仕事から帰ってくる度に、子供たちの命の無事を願いながら
 ドアを開ける。一瞬一瞬が緊迫し、常に日常と隣り合わせの
 ところに「死」が存在する。

 子供たちは、12歳になれば自分たちも必ず戦争に参加しなければ
 いけないことをきちんと分かっている。それは逃れられない現実。
 それでも、子供らしく毎日を楽しむ。逃れられないからこそ、
 子供らしく笑って過ごそうとする。しかし、決して無邪気には楽しめない。
 ちょっとした異変に敏感に反応し、常に死を意識している毎日。
 見ている私までもが、こうやって子供が遊んでいるときも
 いつ戦闘が始まってもおかしくないの状況なのだという緊張を強いられる。

 やがて訪れる決定的な「子供時代との決別」。
 優しく見守ってくれた神父も初恋の女の子も同級生も周囲から消え、
 チャバは雨の中、声も出さずにただただ静かに涙を流しながら、
 彼にとって小さな小さな希望の象徴だったラジオを川に投げ捨てる。

 祈りや人々の思いの無力さを思い知らされる。
 優しい祖母が吐き捨てるようにつぶやく。
 「祈らない。この戦争は神に祈っても終わらない。」
 死を覚悟して神父は民衆に生きる権利を訴える。
 「祈るだけでは戦争は終わらない。
  もはや祈るだけでは足りません。」

 エンドロールが流れる中、改めて哀しさがこみ上げてきた。
 帰り道、暗い道を安心して歩ける環境に
 途中で寄ったスーパーで流れる明るい音楽に
 平和のぬくもりを感じ、また涙がこみあげてきた。

氷菓 / 米澤穂信

2006年06月01日 22時12分25秒 | 読書歴
■ストーリ
 いつのまにか密室になった教室。
 毎週必ず借り出される本 。
 あるはずの文集をないと言い張る少年。
 そして 『 氷菓 』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実。
 何事にも積極的には関わろうとしない省エネ少年奉太郎。
 彼は周囲のちょっとした謎について考えることを面倒くさいと思いつつも
 同級生の「気になるんです!」という一言の迫力によって、真相を
 紐解いていくはめになる。

■感想 ☆☆☆*
 「古典部」シリーズ第一弾。
 すっかり「好きな作家」になってしまった米澤さんの作品である。

 日常の謎に軸を置きながらも、高校生活を満喫している主人公たちの
 成長を見ることができる青春小説でもある。
 「季節限定」シリーズの主人公たちは「小市民」を目指して
 穏やかに高校生活を送ろうとしていたが、このシリーズのの主人公
 奉太郎は「省エネ」を目指して、日々を無難に過ごそうとする。
 モットーは
 「やらなくてもいいことなら、やらない。
  やらなければいけないことは手短に。」

 多くの青春小説がやらなくてもいいことに情熱を注ぎ込む
 若者であったり、自分が巻き込まれたわけでもないのに積極的に
 事件に飛び込んでいく好奇心旺盛な若者だったりするのとは
 なんとも対照的だけれど、その過剰に熱くない姿勢に
 素直に共感できた。

 けれど、彼のモットーは古典部の仲間と過ごすことによって、
 徐々に壊されていく。「季節限定」シリーズの主人公が
 ゆるぎない信念を持って小市民を目指しているのに対して、
 奉太郎は自らのスタイルに疑問を持ち続けている。
  高校生たるもの、「薔薇色」の青春を過ごさなくて良いのか?
 

 勿論、「薔薇色」だと思うのは自分自身。
 周囲からはわからなくても本人が楽しいと思っていれば
 それはそれで「薔薇色」の生活といえる。
 けれども どこかにある「不完全燃焼」の日々に対する
 ほんの少しの焦りと周囲の人との比較によるコンプレックス。
 このあたりが由緒正しい「青春モノ」の雰囲気をかもし出している。
 彼のその迷いに共感し、同じ時間を過ごすことができた。

 ひとつめの謎、ふたつめの謎は本当に些細な謎で
 奉太郎に分析力があることを示す「プロローグ」のようなもの。
 そして、古典部全員で臨む33年前の古典部の真実。
 よくよく考えるとどこまでもほろ苦い結末は「青春」の残酷さを
 よくあらわしていて、この苦さこそが米澤さんの作風なんだろうな、と思った。

ブルーローズの謎 / 松本祐子

2006年06月01日 22時10分22秒 | 読書歴
■ストーリ
 童話作家の叔母・沙那子と、絵本「風の中のミユリ」の
 作者 桐原の葬儀に参列した未散。ひとりだけ「青い花」を
 供えた叔母は、葬儀の後行方不明になってしまう。
 未散と魔法の花シリーズ第2弾。  

■感想 ☆☆☆☆
 第1作で少したくましくなった未散がますます大人になっていく
 第2作目。今回は未散ひとりで「魔法」と対決する。

 第1作目では、サナおばさんが本当に魔法を使っているのか
 ただ単に植物の知識が豊富で、ちょっと勘が鋭いだけなのか
 「魔法」の匂いをぷんぷんとにおわせながらも、結局は真相を
 曖昧に終わらせていた。今回もハリーポッターーのように
 派手に魔法による戦いを繰り広げるわけではない。

 魔法の根底にあるのは「人の心」。
 良くも悪くも強い思いは何らかの力を有する。
 思いやりや愛情であれば良い方向に、恨みやねたみであれば
 悪い方向に何かを動かす魔法となってしまう。
 そのため、ヒロインは魔法によって悪と対決するのではなく、
 知らず知らずのうちに誤った使い方をしてしまうことになった
 魔法の使い手の心の傷を探り当てることになる。

 魔法はあくまでも小道具。
 日本ものの魔法譚は洋物よりやや地味ではある。
 けれど、人の心と未散の成長に重点を置いて丁寧に追っている
 この物語がやはり好きだな、と思った第2作だった。