■のりぞう的2006年春クール2位
■木曜深夜放送
■出演:黒川智花、木村多江、草笛光子
荻野目慶子、ブラザートム
■脚本:成井豊、真柴あずさ(キャラメルボックス)
■ストーリ
架空の町「佐々良」を舞台とした加納朋子の「ささらさや」と
「てるてるあした」が原作。「てるてるあした」のヒロイン
照代(黒川智花)の物語を縦軸に「ささらさや」の主人公
サヤ(木村多江)のエピソードを織り込んでいる。
照代は裕福で順風満帆な人生を送っていたが、両親の倒産を機に
「親も友だちもお金もない」生活に落ち込む。遠い親戚である
久代(草笛光子)を頼って「佐々の館」という下宿やに
住むことになった照代。そこには“少女の幽霊”がいる上
照代には“奇妙なメール”が届く。
■感想
大好きな小説のドラマ化ということもあって、楽しみにしてました。
小説の感想はこちら。
しかも脚本は大好きな劇団キャラメルボックスの脚本家さんコンビ。
成井さんが描く作品には共通して、現実世界で出逢うのは
難しいぐらいの人の「優しさ」や「真心」が描かれていて、
その世界観が見事に加納さんの原作と融合されてました。
黒川智花さん、木村多江さん、ブラザートムさんと
昨年同じ時間帯で放映されていた「雨と夢の後に」で
出会ったことのあるメンバーで安心して見れたし。
(こちらの作品の感想はコチラ)
もっとも黒川さんに関しては、当初、照代を演じるには
かわいすぎるのでは?と違和感を感じていましたが。
それでも、愛情に飢えている女の子を繊細に演じていて、
憎まれ口を叩かずにいられないところとか
気が強そうなところまで原作どおり。
最後には思いっきり照代をサヤさん目線で見守ってました。
エピソードひとつひとつが「人の優しさ」とか
「親子の絆」をテーマにしていて、見終わった後
ほんの少し優しい気持ちになれました。
架空の町「ささら」での人と人との触れ合い方も好きでした。
みんながおせっかいでぶっきらぼうで、
自分の生活を大事にしていて、でも、よそ者の照代のことも
ちゃんと面倒を見てくれて。
その面倒も「自分にできないことはしない」という
潔い親切でとても心地よいもので。
久代さんの教え子が照代を自分の職場で働かせてあげるけど
決して照代を甘やかさない。人手が足りてきたら、きちんと
解雇もする。そういうべたべたに甘えてないけれど
思い合っている町の人々が素敵でした。
最終回、久代さんがなくなったとき、その知らせを聞いた
教え子たちが自分たちの職場で、家で、久代さんの家の方角を
向いて深々とお辞儀をする場面はもっとも涙がこみあげてきた
よい場面でした。
そして、ラスト。ドラマの世界観が見事に描かれていた
主題歌で更に泣かされました。
「人はもっと優しくなれるでしょう?
大切な人 大事にしようか
口に出して言えないことでも
触れるだけで運命超える
明日を生きよう どんな明日でも」
BY平川地一丁目「運命のむこう」
おそらくこのドラマを見たことがない人でも
この曲のメロディラインと歌詞で切ない気持ちになれるはず。
とにかく登場人物がみんな優しいファンタジーでした。
「その優しさこそがファンタジーなのかも」と思ってしまう
現代ってせちがらいなー。
■木曜深夜放送
■出演:黒川智花、木村多江、草笛光子
荻野目慶子、ブラザートム
■脚本:成井豊、真柴あずさ(キャラメルボックス)
■ストーリ
架空の町「佐々良」を舞台とした加納朋子の「ささらさや」と
「てるてるあした」が原作。「てるてるあした」のヒロイン
照代(黒川智花)の物語を縦軸に「ささらさや」の主人公
サヤ(木村多江)のエピソードを織り込んでいる。
照代は裕福で順風満帆な人生を送っていたが、両親の倒産を機に
「親も友だちもお金もない」生活に落ち込む。遠い親戚である
久代(草笛光子)を頼って「佐々の館」という下宿やに
住むことになった照代。そこには“少女の幽霊”がいる上
照代には“奇妙なメール”が届く。
■感想
大好きな小説のドラマ化ということもあって、楽しみにしてました。
小説の感想はこちら。
しかも脚本は大好きな劇団キャラメルボックスの脚本家さんコンビ。
成井さんが描く作品には共通して、現実世界で出逢うのは
難しいぐらいの人の「優しさ」や「真心」が描かれていて、
その世界観が見事に加納さんの原作と融合されてました。
黒川智花さん、木村多江さん、ブラザートムさんと
昨年同じ時間帯で放映されていた「雨と夢の後に」で
出会ったことのあるメンバーで安心して見れたし。
(こちらの作品の感想はコチラ)
もっとも黒川さんに関しては、当初、照代を演じるには
かわいすぎるのでは?と違和感を感じていましたが。
それでも、愛情に飢えている女の子を繊細に演じていて、
憎まれ口を叩かずにいられないところとか
気が強そうなところまで原作どおり。
最後には思いっきり照代をサヤさん目線で見守ってました。
エピソードひとつひとつが「人の優しさ」とか
「親子の絆」をテーマにしていて、見終わった後
ほんの少し優しい気持ちになれました。
架空の町「ささら」での人と人との触れ合い方も好きでした。
みんながおせっかいでぶっきらぼうで、
自分の生活を大事にしていて、でも、よそ者の照代のことも
ちゃんと面倒を見てくれて。
その面倒も「自分にできないことはしない」という
潔い親切でとても心地よいもので。
久代さんの教え子が照代を自分の職場で働かせてあげるけど
決して照代を甘やかさない。人手が足りてきたら、きちんと
解雇もする。そういうべたべたに甘えてないけれど
思い合っている町の人々が素敵でした。
最終回、久代さんがなくなったとき、その知らせを聞いた
教え子たちが自分たちの職場で、家で、久代さんの家の方角を
向いて深々とお辞儀をする場面はもっとも涙がこみあげてきた
よい場面でした。
そして、ラスト。ドラマの世界観が見事に描かれていた
主題歌で更に泣かされました。
「人はもっと優しくなれるでしょう?
大切な人 大事にしようか
口に出して言えないことでも
触れるだけで運命超える
明日を生きよう どんな明日でも」
BY平川地一丁目「運命のむこう」
おそらくこのドラマを見たことがない人でも
この曲のメロディラインと歌詞で切ない気持ちになれるはず。
とにかく登場人物がみんな優しいファンタジーでした。
「その優しさこそがファンタジーなのかも」と思ってしまう
現代ってせちがらいなー。