のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

たのしいムーミン一家/ヤンソン

2007年05月05日 13時17分27秒 | 読書歴
■ストーリ
 長い冬眠からさめたムーミントロールと仲よしのスナフキン、
 スニフが、海ベリの山の頂上で黒いぼうしを発見。ところが、
 それはものの形をかえてしまう魔法のぼうしだったことから、
 次々にふしぎな事件がおこる。

■感想 ☆☆☆☆
 大変、有名な児童書にも関わらず、一回も読んでいなかった
 このシリーズを教会仲間が一気に貸してくれました。
 なんとなく食指が動いていなかっただけに、読めるのか
 不安でならなかったのですが、さくさく読めてます。

 リンドグレーンさんの一連の作品が好きな方
 特に「やかまし村」シリーズがお好きな方なら
 まちがいなくこのシリーズも好きだろうな、と思われます。
 「やかまし村」シリーズが引き合いに出されるほど
 実に人間臭い物語です。ムーミントロールというファンタジー
 世界の住民を中心とした物語ですが、描かれているのは
 ちびっことちびっこを取り巻く大人の日常です。

 ごくごく普通の何気ないちびっこの日々の風景を
 魅力的に活き活きと飾り気なく描いている作品。
 それぞれが自分勝手に、自分の好奇心の赴くままに
 落ち込んだりわくわくしたり、喧嘩したり
 じゃれあったりしながら過ごしています。

 ムーミンママの絶妙の自分勝手さがとにかく魅力的です。
 なんてったって、夏の暑さのせいで気が短くなり
 喧嘩ばかりしているちびっこたちに
 「おまえたちがしばらくよそへ行ってくれると
  ありがたいわ。」
 と、言い放ち、ほらあなへのキャンプを勧めちゃうのです。
 ちびっこたちが出かけると、ごきげんで家の中を
 歩き回り、お昼寝をするのです。素敵!
 こんなふうに気負うことなく、ちびっこたちと向き合える
 心の余裕って必要だな、としみじみ思いました。

 ただいま、一冊目を読み終えて、なんでもっと早く、
 ムーミン谷に遊びに行かなかったんだろう、と
 心から後悔している所です。

踊る大捜査線TheMovie/1998年日本

2007年05月05日 13時15分36秒 | 映画鑑賞
■踊る大捜査線TheMovie
■ストーリ
 湾岸署管轄内で警視庁副総監がゴルフの帰りがけに
 拉致される事件が発生。捜査本部が湾岸署に置かれる
 ことになるが、上層部の縦割りにより捜査は難航する。
 一方、同時期に管内では猟奇殺人事件の被害者が川で
 発見されて青島達は捜査に当たる。

■感想 ☆☆☆☆
 何度目だっけ?見返すのって、というぐらい見てます。
 なのに、ついつい黄金週間の深夜、浮かれた気持ちで
 また見返してしまいました。何度見ても好きなんです。
 やはりスピンオフ作品より本編が魅力的。
 メリハリつけた作品展開に笑って泣いてどきどきして、
 何度も何度も感情を刺激されます。

 何回見ても飽きません。
 でもって何度見ても和久さんの姿にほろりと
 させられます。いいなぁ。ダンディだなぁ。
 もう絶対に続編が作られることはないだろうな、と
 思うだけに見てると少し寂しくなります。
 もっとも和久さんのいない続編が作られたほうが
 寂しさに拍車がかかると思うのですが。

 ドラマ版、再放送してくれないかなー。 

福耳/2003年日本

2007年05月05日 12時51分29秒 | 映画鑑賞
■福耳
■出演
 宮藤官九郎、田中邦衛、高野志穂、宝田明
 司葉子、谷啓、坂上二郎、
■ストーリ
 浅草の高齢者向けマンションで働くことになった
 フリーターの青年・高志は、転職早々、亡くなったばかりの
 住人・藤原の幽霊に取り憑かれる。藤原は同じマンションに
 住む女性への思いが未練となっていたのだった。渋々その成
 就に協力する高志だが、彼自身にも気になる女性がいた。

■感想 ☆☆☆☆
 年の功という言葉をしみじみと考えさせられた作品。
 お年寄りってすごいんだ、年を重ねるって素敵なことなんだ
 と心から思えた。元来、自分より年下の子が生まれついた
 才能と並外れた努力で活躍している様子を見るのが好きだ。
 ものすごく応援したくなる。彼らのきらきらした輝きを
 見るのがすきなのだ。
 この作品では、私が普段好んで見るそういった不安定で
 あやういきらきらしたものとは正反対のものを見せつけられた
 気がする。大先輩方が長年培ってきたもの、存在感から
 発せられるいぶし銀のような輝き。安心して見られる
 どっしりとした厚み、重みのある演技。それぞれの役者さんが
 もつ魅力が反映された役柄。どこをとっても素敵だった。
 そして、何より、出演者全員が生き生きと楽しそうに
 その場の舞台を作り上げていた。演じていた。

 何より「北の国から」以外の作品で田中さんを久しぶりに
 見ることができたことが嬉しい。「北の国から」という作品
 は嫌いではないけれど、人間があまりにも生々しく自然に
 描かれているため、見ていてたまに苛々するのだ。辛くて
 たまらなくなるのだ。
 この作品での田中さんは恋をしていて、好きな人の前で
 どぎまぎしたり、彼女と颯爽と社交ダンスを踊ったり
 かわいらしくてかっこいい。一方で自分が乗り移ってしまった
 フリーターの若者を暖かいまなざしで見守り、
 生きていくことは、見えない未来を信じること、
 怖いと感じてもいいこと、ただ先には進まなければ
 いけないことを優しく諭してくれる。その言葉がまったく
 説教臭くないところが田中さんの魅力なんだと思う。
 かと思えば、ひとつの体を共有するために起こる混乱を
 実にコミカルに演じてみせる。

 田中さんだけでなく、宝田さんのはじけた演技も見所の
 ひとつ。とにかく老人ホームの住人ひとりひとりがみな
 魅力的でここの様子をもっともっと見たかった。
 作品のテーマは「老い」と「死」と「生きること」。
 これらは隣り合わせで考えるべきほぼ同じテーマなのだと
 思う。生きることは老いに向かうこと、死に向かうことだから。
 特別に考えず、自然に受け入れていいものなのだろうと
 見終わった後に穏やかな気持ちで思えた。

 映画終盤でこの映画のタイトルにもなっている「福耳」という
 ネパールの作者不詳の詩が田中さんの味わい深い声で朗読される。
 その詩も朗読の声も本当に印象的だった。

 福耳
    耳を澄ませば聞こえるものがある。
    それは、生きてきた証(あかし)
    それは、生きていく証(あかし)
    チョモランマの頂の向こうから聞こえる
    遠い昔の初恋のささやき
    いつの日かやってくる君との別れの泪声

プリティ・ウーマンごっこ

2007年05月05日 01時23分23秒 | 日常生活
黄金週間二日目はたいていのオンナノコが一度は憧れる
プリティ・ウーマンごっこをして遊びました。
他人のお金で両手に抱えきれないほど買い物をして、
うきうき気分を味わえるという、まさに夢のような一日。

こんなに大量の買い物をするのって初めてかも☆
・・・とうきうき気分を持続させながら思い返したところ
初めてではないことに思い当たりました。
学生時代、修学旅行で親戚一同へのお土産に
大量のお菓子を購入したっけ。
おっと、そういえば、お正月に東京ねずみーらんどと
京都へ旅行した際も、大量にお土産を購入したっけ。
お金を使うことに対してビビリな割には
欲望に弱い人間です。

そんな欲望まみれの人間にとって
他人様のお金でお買い物ができるなんて
まさに夢のような出来事。まさにお姫様体験!
テンション跳ね上がりです。




もっとも、すべて結婚式の二次会の景品です。
他人様の懐に入っていくものばかりです。
のりぞうの手元には残りません。・・・オソラク。

というのも、のりぞうは二次会の幹事をするにも関わらず
ゲームに参加する気、満々だからです。
もうおひとりの幹事殿は良心の塊のような方なので
「幹事が参加して、当たってしまったら
 その場の空気の盛り上がりに欠けるだろう。」
と、実にまっとうな判断を下して、
辞退されるようなことをおっしゃっていましたが
のりぞうにはそんなまっとうな判断力はございませんっ!

参加者全員、蹴散らしてやる!
そんな意気込みで、二次会の景品もほぼ全て
のりぞう「も」欲しいもの、をコンセプトに選びました。

「あ!それ欲しいです。一度ぐらい、食べてみたい。」
「それは自分では買いませんけど、もらえたら嬉しいっ!
 ありがたく受け取ります♪でも自分では買えないかなぁ。」
思いっきり自分の好み優先で景品選びに余念のないのりぞう。
そんなのりぞうの姿に
「おまえはそれもあたるつもりか。」
「おまえは、まだ参加する気か。」
と新郎様も、やや、いえ、かなり呆れ気味のご様子。

だって、やるからには楽しまないと!
当たるかも!と思うだけで、
数倍増量の楽しさが味わえるんです。


・・・ま、ご心配なく。
のりぞう、生まれてこの方、こと物欲が絡むことに関しては
運がよかった試しがありませんから。
ついでに言うと「競争」と名のつくものも
全般的にほぼすべて苦手ですから。