のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

メイド刑事/早見裕司

2007年07月30日 23時49分06秒 | 読書歴
■メイド刑事/早見裕司
■ストーリ
 警察庁長官・海堂俊昭邸付のメイド、若槻葵17歳。
 普段は国家特種メイドとして海堂邸で働いているおとなしい少女だが
 メガネの奥に隠された正義の魂が燃え上がるとき、重合金製の
 クイックルワイパーがうなりをあげる。警察庁特命刑事若槻葵。
 人呼んでメイド刑事参上。「悪党ども、冥土(メイド)が待ってるぜ!」

■感想 ☆☆☆
 あらすじを読んだだけで、突っ込みどころ満載ですが
 読んでいても、突っ込みどころ満載でした。
 だからと言って、面白くなかったわけではなく
 人物造詣は丁寧で、言葉も丁寧で、大変面白く
 あっという間に読み終えました。

 物語は連作短編集。1冊の中に3つのお話が入っています。
 毎回、主人公、葵が「何か事件が起きている」と思われる家庭に
 メイドとして潜入し、事件を探り、事件の首謀者を成敗します。
 ワンパターンだけれども、そこには色んな要素が盛り込まれていて
 飽きることなく、読み進められました。

 ぜひ、ドラマ化して欲しい。
 スケバン刑事なみに仰々しく思いっきり真面目に
 そしてB級テイスト漂うドラマ作品にしてほしいものです。
 なんせ、敵を倒す武器が超合金のクイックルワイパー、
 敵から逃げるために張る煙幕はゴキブリ退治の殺虫剤です。
 悪巧みをしている輩たちの前に、「この先、冥土」と書かれた
 木の杭(冥土の一里塚)と共に登場し、決め台詞を言い放つ。
 その決め科白もメイドだけに「悪党ども、冥土が待ってるぜ!」

 絶対、楽しめるドラマになるのに。
 友達と数時間は盛り上がれるドラマになりそうなのに。
 本の方も、ものすごく楽しく読みました。
 人生に疲れたときに読み返したい。

 現在、4巻まで発売中。
 でも、この表紙の作品を本屋で購入する勇気がありません。
 疲れたときは、図書館でこの本を探します。

環境が人を育てる

2007年07月30日 23時28分23秒 | 日常生活
先週の金曜日、飲み会の話の流れで
のりぞうがぼそっと

「実は、毎週、『笑点』録画してるんですよね。
 あの番組、大好きなんです。」

と告白したところ、その場にいた人たちに大爆笑されました。




!!
え?その反応の意味がワカリマセン。
録画してまで見る人っていうのは珍しいだろうなぁと
思っていましたが、そこまで爆笑するほど面白いのかしら?
「日曜の夕方に、のりぞうがひとりで見てる」
というオプションがついたから?

ま、なんにせよ、のりぞうは「笑点」大好きです。
落語家さんたちの話しっぷりが大好きです。
たとえば、しょうもない駄洒落であっても
それをおかしく伝えることができる語り口に知性を感じます。
漫才も好きですが(コントは作りこみすぎていて、やや苦手です。)
落語は漫才よりも更に背景の描写を細かく
そして人物のやりとりを丁寧に伝えなければ
お客様にわかっていただけなくて、
なおかつ説明によってお客様を飽きさせるわけにはいかなくて
そういった鍛錬を何十年も続けていらっしゃる
落語家さんたちの語り口は渋い味わいがあって、より一層好きです。

なんてね。
要は面白いもの大好きなんです。
若者の笑には今ひとつついていけてませんが
こういう笑いは大好きー。

思うに、のりぞうのこの「渋好み」は絶対に環境のせいなのです。
小さい頃から両親と一緒に見ていたのは
父親好みの時代劇と母親好みの2時間サスペンス劇場でしたから。
「水戸黄門」「大岡越前」「八百八長夢日記」
「女ねずみ小僧」「暴れん坊将軍」「遠山の金さん」
「三匹が斬る」・・・・そりゃ渋好みになるわ。

やはり、小さい頃の教育や環境は大切です。
もっとも、「なんでもっと若々しく育ててくれなかったんだ?」
という思いはあまりありませんが。
(あくまでも「あまり」ないだけで、たまに「イマドキ」といわれる
 女性になってみたかった!!と痛切に思うこともあるわけです。)
むしろ、いろんな世界を与えてくれた両親には感謝。

でもね。やはり日曜の夜に「笑点」を見ながら
ひとり声出して笑う女性って怖いと思う・・・。
ベタな笑いなんで「笑点」を見て大爆笑ってあまりないのですが
先々週、楽太郎さんと昇太さんとたい平さんの応酬に
思いっきり声出して笑ってしまいました。
笑った後に、ほんの少し「やっちゃった・・・」という
気持ちに襲われたのは何でだろう。