のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

無精者ですから。

2008年11月05日 23時45分32秒 | 日常生活
先週末、会社の先輩からメールが届きました。

「休日にごめんなさい。
 どうしても思いついたら言いたくて。
 今日、テレビを見てて思ったんだけど、
 菊川怜とのりぞうって似てるよね。」

・・・うーん。
菊川怜さん、ですか。
綺麗な人だなぁ、とは思うのですが、好きではないのです。
と、いうよりも「好き」とか「嫌い」とか、
そういった感想を持ったことがない方なので
正直、このメールを喜んでいいのやら、
憤慨したほうがいいのやらが分かりません。
さて、どう返信しよう。

とりあえず母親に自慢をし、反応を伺ってみました。
「会社の先輩から、菊川怜さんに似てるって言われちゃった。
 ・・・でも、菊川さんのこと、好きも嫌いもないっちゃんねぇ。
 これって、喜んでいいこと?それとも喜ぶべきこと?」

母上の回答。
「は?意味がわからん。
 菊川さんって美人よ?似とうわけないやん。
 その人、おかしいんやないん?」

・・・・母上、娘に対して、情け容赦なし。
さすが、我が母上。
いっそ清々しいぐらいです。
・・・・ふん。

週明けて、昨日。
メールをくださった先輩を久々に社内で見かけました。
このところ、ずっと出張だったらしく
同じフロアなのに影も形も見当たらなかったのです。
これは、「菊川さんに似てる」のが
褒め言葉なのかどうなのか伺うチャンス!

・・・と、勇んで話しかけようとした瞬間にふと、
メールの返信をこれっぽっちもしていなかったことを思い出しました。

うっわー。
あのメールっていつもらったっけ?
土曜?日曜?あれ?
で、今まで何のアクションもなし?
うっわー。先輩に対して、なんと失礼な。
すぐにでも返信せねば。

と、慌てふためいた瞬間、タイミングよく先輩と目があうワタクシ。
思わず条件反射でにっこりと微笑みながら、そっと自席に戻るワタクシ。
・・・まだ仕事中だしね。
メールの返信すらしていないワタクシに話し掛ける権利はないわ。

とぼとぼと席に戻り、はやる気持ちをおさえ
定時後まで待ってから返信メールを飛ばしました。
勿論、母上に一蹴されたこともご報告。

先輩からの返信メールは時を待たずして到着しました。
「返信ありがとう。でも、もしかしたら
 今日、俺と目があったから、
 メールの存在を思い出したのでは・・・。」





・・・・見抜かれてる。しかも、あっさりと。

■本日の教訓
 メールの返信はお早めに。
 返信する前に遭遇してしまった際は、
 いっそ開き直って堂々と話しかけちゃいましょう。

晩夏に捧ぐ/大崎梢

2008年11月05日 23時16分53秒 | 読書歴
87.晩夏に捧ぐ ~威風堂書店事件メモ(出張編)~/大崎梢
■ストーリ
 今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める威風堂の元同僚、美保から
 杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、
 通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に
 立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて
 助けに来い、というのだ。
 杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。
 そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺された
 という老大作家の死に纏わる謎だった。

■感想 ☆☆☆
 「威風堂」シリーズ2作目。初の長編作品だ。
 本屋を離れて出張してしまうため、他の2作品ほど、
 本屋にまつわる話はちりばめておらず、中盤は「謎」に話の大方が
 費やされてしまう。
 それが推理小説としての正しい形だとわかってはいるのだけれど、
 この作品に限っては、「本屋ならでは」のエピソードから離れてしまうと
 このシリーズの世界観も変わってしまうようで、 とても残念。

 ただ、書店員、杏子さんが自分の店を離れて、他の書店を訪れる場面は
 話の筋にはまったく関係ないにも関わらず、かなりのページが割かれていて
 そこは「本屋好き」にはたまらない個所となっていた。
 杏子さんの本屋を見る目、本屋を楽しむ感覚、そのこだわりと熱意は見事。
 そうそう!一口に本屋さんと言っても、その店によって雰囲気はバラバラで、
 自分にとって居心地の良い本屋さん、長時間は楽しめない本屋さん
 ついつい買いたくなる本が揃っている本屋など、色々とあるんだよね!
 その店ごとの特色を見極めるのも面白いんだよね!と共感しながら
 その箇所を楽しんだ。

 こういった本屋エピソードが見事に謎と結びついているところが
 1作目、3作目と2作目の違いかもしれない。
 それでも、十分に楽しめたし、杏子さんと多恵ちゃんのコンビは素敵だった。