のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

経験値重ねてます

2010年06月08日 23時58分57秒 | 日常生活
出社と同時に部長から呼ばれました。
思い当たることが盛り沢山のワタクシはおそるおそる出頭すると
なんのことはない。今後の作業変更についてのお話でした。

慎重派、かつ完璧を期すメンバが現在受け持っている
慎重に慎重に進めなければいけないけれど
でも急いでもほしいのよね、という業務を引き継ぎ、
楽観的、かつ大雑把でザルといわれるワタクシが受け持っている
失敗がなくて当たり前なのよ!丁寧にやんなきゃいけないのよ!
という運用業務をその方に渡すことになるのだとか。

つまるところ、業務交代です。
適材適所、という言葉が頭をよぎりましたが
決して、ワタクシは適所に配置されたわけではなく
ワタクシがいた場所に適材が配置されたわけでして
しかしながら、ではワタクシは一体、どこが適所なのか
何に対して適材なのかと問われると言葉に詰まるわけで。

・・・自分探しの旅に出るしかないな。
と、他愛もないことを考えながら部長の話を聞いておりました。
連絡事項は既に伝え終わった部長が困り顔でおっしゃいます。

「なんかねー。彼が(今回、ワタクシと業務を交代した先輩。)
 今、悩んどうみたいなんよ。
 失敗があっちゃいかん、間違いがあっちゃいかん
 という気持ちが強いあまり、ひとつの作業に
 必要以上に多くの時間をかけとるみたいなんよ。
 失敗なんかしてもいいやんねぇ。」

・・・いいやんねぇ、って同意を求められても。
失敗を繰り返しているワタクシとしては
その尻馬にのれないわけでして。
「失敗なんてしてもいいやんねぇ。」と胸を張って言えるのは
その「失敗している輩を暖かく見守っている人」であって
決して「失敗している本人」ではないと思うのです。
本人がその言葉を口にしたら、開き直り以外の何者でもないのです。

小心者のワタクシ。開き直ることはできず、相槌も打てず
愛想笑いをするしかなくなりました。
ははは・・・と笑っていると、部長が爽やかな笑顔でおっしゃいます。

「失敗は重ねれば重ねるほど、怖くなくなるけんね。
 のりぞうくんなんて、もう失敗はまったく怖くないやろ。
 そんなもんとって、失敗なんて。よかったねー。失敗たくさんできて。」

太鼓判を押されました。
まったく嬉しくないし、
聞きようによっては嫌味にしかとれないような言葉ですが
そして、どう考えても喜ぶべき言葉ではないはずなのですが。
部長は、満面の笑み。どうやら褒めてくださっている模様。
「潔く失敗する」ことが
ワタクシの長所としてカウントされている模様。

人間は「慣れる」生き物なのです。
部長は。
ワタクシによって、随分と失敗に寛容になりました。
失敗に免疫もできました。