週に一度、行われる情報共有会議に参加しました。
会議終了間近、先輩が年休の取得を部長に願い出ました。
なんでもこのたび、めでたく娘さんが結納されるんだとか。
おめでとうございまーす!
みんなで口々に祝福の言葉をかけていたところ、後輩さんが
「今でもまだ結納って一般的なんですか?するものなんですか?」
という素朴な疑問を口に出しました。
「うーん。やっぱりするところのが多いんやないかねぇ。」
「うちは、嫁さんのお義父さんが厳しかったけんねぇ。
せんわけにはいかんかったっちゃんね。」
「俺んときもまだまだ一般的やったねぇ、みんなしよった。」
と人生の大先輩方が口々にご自身の経験談を話してくださり
最終的に「でも、まあ、相手次第。相手の親御さん次第だよね。」
という結論に落ち着きました。
「のりぞうくんたちも近いやろうけん。
すぐに分かるよ。結構、疲れるとよ、色々と。」
と例によって、「いつもの」話の展開になり、私もまたいつものごとく
「あははー。まだまだまったくその兆しはありませんけどね。
予定はまったくありませんから、結納の心配もする必要がありません。」
と笑って受け流しました。
話のきっかけを作った後輩さんも責任を感じたのか
「できれば、結納しなくてもいいって言ってくれる人と知り合いたいですね。
面倒ですもん。やらないでいいなら、やらないにこしたことないなー。」
と話をひきとってくれました。なんていい子なんだっ!
先輩方も
「確かにねー。
やらんでいいなら、やりたくないねぇ。」
「私も娘がせんっち言ったら、それでもいいっち言うもんねぇ。」
「面倒やんねぇ。」
と話にのっかってくださいました。
と。
「いや!やっぱり絶対にしたほうがいいって!!」
と突如、力強く宣言する声。
へ?結納ですか?
したほうがいいですか?やっぱりけじめって必要でした?
と思わず聞き返したところ
「だってねー。俺、嫁さんの姉さん見るのがものすご辛いもん。」
と真面目に返されました。
嫁さんのお姉さま・・・?
先輩方は結納をされたのに、お姉さまは結納されなかったんですか??
なんでまた?
と、聞き返しているにも関わらず。
なんだか思うところがものすごーーーーーーーーーくあるようで、
自分の世界に入り込んで力説を続ける先輩。
「何が辛いってさー。
お姉さんが俺んちにくるわけよ!
他に行くところがないんやないかいな?
で、俺の子どもたちをめちゃめちゃかわいがるわけよ!
もう、俺、見よって痛々しいもんねー。あれは本当にやめたほうがいい!」
そうですかー。
といつもは奥の奥の奥のほうに隠しこんでいる引き出しを開けて
埃をかぶっているなけなしの愛想笑いを引っ張り出す私。
「そうなんよ!
でも、仕方がないところもあるっちゃんね。
嫁さんたちの叔母さんもずっと独身やったみたいやけん。
やっぱりねー。身近にそういう人がおったら、見習うっちゃろうねー。
やけん、のりぞうくんもキャリアウーマンしとったら
姪御さんとか影響受けるけんね。気をつけんと。責任おっきいとよー。」
・・・。
あのー・・・。
背負う責任が壮大すぎて、まったくもって想像の範疇にありませーん。
1年後の自分のことだって皆目検討つかないってのに
まだ生まれてもいない姪っこちゃんの未来
(しかも確実に20年以上後の未来!)なんかに責任感じられるかっつーの!
大体、いつあたしがキャリアウーマンになってるんだっつーの!
あたし、会社に通ってはいても真面目に働いたことなんて
1秒たりともありませんからねー!
と鼻息荒く過ごしましたが。
すんでのところで実に日本人らしいアルカイックスマイルで
実に穏やかに(表面上は)会議をやり過ごすことができました。
でもね。
本日の会議から学ぶところは大きかったなー、と。
既に甥っ子君を猫っかわいがりにかわいがっている伯母としては思いました。
なまじ自覚があるだけに、普段は気にも留めない言葉が
思いっきり胸につきささっちゃいましたわ。
ホント、気をつけようっと。
上半期決算の報告なんかより
百倍ぐらい心に残る会議となりました。
いやー、有意義だった。
会議終了間近、先輩が年休の取得を部長に願い出ました。
なんでもこのたび、めでたく娘さんが結納されるんだとか。
おめでとうございまーす!
みんなで口々に祝福の言葉をかけていたところ、後輩さんが
「今でもまだ結納って一般的なんですか?するものなんですか?」
という素朴な疑問を口に出しました。
「うーん。やっぱりするところのが多いんやないかねぇ。」
「うちは、嫁さんのお義父さんが厳しかったけんねぇ。
せんわけにはいかんかったっちゃんね。」
「俺んときもまだまだ一般的やったねぇ、みんなしよった。」
と人生の大先輩方が口々にご自身の経験談を話してくださり
最終的に「でも、まあ、相手次第。相手の親御さん次第だよね。」
という結論に落ち着きました。
「のりぞうくんたちも近いやろうけん。
すぐに分かるよ。結構、疲れるとよ、色々と。」
と例によって、「いつもの」話の展開になり、私もまたいつものごとく
「あははー。まだまだまったくその兆しはありませんけどね。
予定はまったくありませんから、結納の心配もする必要がありません。」
と笑って受け流しました。
話のきっかけを作った後輩さんも責任を感じたのか
「できれば、結納しなくてもいいって言ってくれる人と知り合いたいですね。
面倒ですもん。やらないでいいなら、やらないにこしたことないなー。」
と話をひきとってくれました。なんていい子なんだっ!
先輩方も
「確かにねー。
やらんでいいなら、やりたくないねぇ。」
「私も娘がせんっち言ったら、それでもいいっち言うもんねぇ。」
「面倒やんねぇ。」
と話にのっかってくださいました。
と。
「いや!やっぱり絶対にしたほうがいいって!!」
と突如、力強く宣言する声。
へ?結納ですか?
したほうがいいですか?やっぱりけじめって必要でした?
と思わず聞き返したところ
「だってねー。俺、嫁さんの姉さん見るのがものすご辛いもん。」
と真面目に返されました。
嫁さんのお姉さま・・・?
先輩方は結納をされたのに、お姉さまは結納されなかったんですか??
なんでまた?
と、聞き返しているにも関わらず。
なんだか思うところがものすごーーーーーーーーーくあるようで、
自分の世界に入り込んで力説を続ける先輩。
「何が辛いってさー。
お姉さんが俺んちにくるわけよ!
他に行くところがないんやないかいな?
で、俺の子どもたちをめちゃめちゃかわいがるわけよ!
もう、俺、見よって痛々しいもんねー。あれは本当にやめたほうがいい!」
そうですかー。
といつもは奥の奥の奥のほうに隠しこんでいる引き出しを開けて
埃をかぶっているなけなしの愛想笑いを引っ張り出す私。
「そうなんよ!
でも、仕方がないところもあるっちゃんね。
嫁さんたちの叔母さんもずっと独身やったみたいやけん。
やっぱりねー。身近にそういう人がおったら、見習うっちゃろうねー。
やけん、のりぞうくんもキャリアウーマンしとったら
姪御さんとか影響受けるけんね。気をつけんと。責任おっきいとよー。」
・・・。
あのー・・・。
背負う責任が壮大すぎて、まったくもって想像の範疇にありませーん。
1年後の自分のことだって皆目検討つかないってのに
まだ生まれてもいない姪っこちゃんの未来
(しかも確実に20年以上後の未来!)なんかに責任感じられるかっつーの!
大体、いつあたしがキャリアウーマンになってるんだっつーの!
あたし、会社に通ってはいても真面目に働いたことなんて
1秒たりともありませんからねー!
と鼻息荒く過ごしましたが。
すんでのところで実に日本人らしいアルカイックスマイルで
実に穏やかに(表面上は)会議をやり過ごすことができました。
でもね。
本日の会議から学ぶところは大きかったなー、と。
既に甥っ子君を猫っかわいがりにかわいがっている伯母としては思いました。
なまじ自覚があるだけに、普段は気にも留めない言葉が
思いっきり胸につきささっちゃいましたわ。
ホント、気をつけようっと。
上半期決算の報告なんかより
百倍ぐらい心に残る会議となりました。
いやー、有意義だった。