太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

なんでアタシが?と思ったとき

2021-11-22 16:16:03 | 日記
職場で、そこにあるべきでない商品が放置されていることがよくある。
買うつもりで持ち歩いていて、気が変わり、
元の場所に戻すのがめんどくさいか、どこにあったかわからないかで、手近なところに放置するのだ。
店員に「これは買わないことにしたので」と言って手渡してくれる人もいないことはないが、
たぶんそういう人は、販売の仕事をしているのではないかと思う。
忙しいときなど、同僚たちはイライラしながら、それをもとに戻す。


前の職場だった本屋でも、同じことがあった。
すべての本は規則に則って棚に収まっているのだが、本を手に取ったあと、適当に棚に入れたり、平台に置いたりする人がいる。
1日に何度も同じ棚の本を整理せねばならず、それは終わりのない作業のように思えた。
あるとき、オーナーが

「それを片づけるのも僕らの仕事だから」

と言ったとき、「ああ、そうか」と自然と腑に落ちて、それからは以前ほどストレスにならなくなった。
オーナーのことは好きじゃなかったけど、その点だけは感謝している。


大昔のことだが、俳優の奥田瑛二さんの妻である安藤和津さんの講演会に行った友人が、

「安藤さんて奥田さんに靴下を履かせてあげるんだって。それを聞いた人が、なんでそこまでしなきゃならないのよ、って怒ったら、
『いいじゃないのー、それで幸せならやってあげれば』って言ったんだって。
自分がそこまでできるかわからないけど、気の持ちようだなあって感心しちゃった」

と言ったことがあった。

どうせやるなら、「なんでアタシが?!」と思いながらやるより、平常心でやるほうが、どれだけ精神衛生上いいかわからない。
なにをどんな気持ちでやるのかは自分で決められるのだから、わざわざ嫌な気分を選ぶことはない。
まあ、いつもいつもそれができているわけじゃないけれど。


さっきスーパーマーケットで、ナッツの棚にソーセージが放置されていた。
冷蔵品を常温の棚に放置する、その無神経さ。
ここで働く人たちも、ストレスにならない方法を見つけてくれているといいなと思いつつ、ソーセージを冷蔵コーナーに戻しに行った。