太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

猫シッター

2011-09-26 10:30:03 | 絵とか、いろいろ
夫の叔母夫妻が、仕事で家を空ける間、夫と私が猫シッターとして滞在することになった。

叔母宅はコンドミニアムで、プールやジャグジー、テニスコートが使えるので意気込んでいたのだが、
泳げない私は、一人でプールに入ってもつまらないし
炎天下のジャグジーは暑くて入っていられないし
テニスも一人じゃ無理なので、どれも無駄であった。(それでもジャグジーは、日が暮れてから数回入った)


DORY

タフ猫ドリーのお昼寝


叔母夫妻は、海洋調査の仕事をしており、
世界中の海を調査するため、船での生活が長かった。
数年前、陸に上がり、ハワイに定住することに決めた。

ドリーは船時代からのペットで、何回も海に落ちて、1度は自力で上がってきたというタフ猫なのである。


猫大~好き!なのに、猫アレルギーという残念な体質の夫は、
ドリーをなでるたびに手を洗い、それでも目のふちを赤くしながら
「かわいいなー、ドリー」と触りたがる姿が痛々しいったらない。


私は犬しか飼ったことがないので、猫との暮らしは新鮮だった。

犬好きは、犬の忠誠心にぐっとくる。
「忠犬ハチ公」がいまだに人気があるのも(ハリウッドでリメイクまでされるとはね)、そういうことだろう。
私は「赤穂浪士」にも、同じ場所をぐっと押されるような気がする。

猫は(ドリーは)自分中心で、いつでもお相手できますぜ体制の犬とは違う。
それでも、ドリーが幸せそうなら私も幸せな気持ちになる。





ドリーのスケッチ


わたしたちも、自分中心でいいんだなぁー。
私も、外側に評価を求める時代が長かったけれども、もっと自分で自分を認めて、
自由にしてあげていいんだな、と改めて思うのであった。


〔おまけ〕

叔母宅からの眺望

ディカフェ

2011-09-25 12:58:39 | 英語とか日本語の話
午後の深い時間にシアトル系のカフェに行った。

「ディカフェの、アイスカフェモカの・・・」

イケメン(これ死語?まだいける?)のお兄さんが、空のカップ片手にポカンとしている。

この「ポカン顔」を、もう何回見たことか・・・・・
これは、何を言っているかわかりませんよ、のサインなのだ。
ディカフェ がわからなかったに違いない。
助けを求める人もなく、思いつく限りの発音で攻めるしかない。


「ディ カフェ?」

「?」

「ディ カ フェ?」

「??」

「ディーーーカーーフェ?」

「???」

お兄さん、困った顔をして固まっている。
もうディカフェじゃなくてもいいような気もしてきたが、私にも意地ってもんがある。

「ディーーッ キャッ」

途端に彼の顔がぱぁーーっと明るくなった。

「OH!!!!ディーーッキャッ!!OK、ディーッ キャッ」

そしてカップに書く私の名前を聞いたので、

「ヒロコ(私の本名ね)」

と答えると、うれしそうにカップに書いてくれた。


そうか、ディ を強く言って、カフェの フェは発音しないぐらいでいいんだな、とインプットしながら待つこと数分。
名前を呼ばれた気がして取りに行き、受け取ったカップを見て、思わず落としそうになった。

そこには   KILOKO と書かれていた・・・・・・・

キロコ って、キロコ って、あーた・・・・


確かにヒロコは発音しにくい音らしい。
夫の甥っこなどは、 へーぅろぅこおぅ と言うので、呼ばれていることに気づくまで時間がかかった。


そういえば。


いつだったか、4歳の女の子と遊ぶ機会があり(どんな機会だ)

TURTLE(亀)の発音を何度も直された。



レストランで、サーモンを頼んだら、焼き加減を聞かれたこともあったっけ。

サーロインと聞こえたのね。


最初の頃はへこんだこともあったけれど、
通じなかった発音は、夫と(半ば喧嘩ごしで)特訓するとして、笑い話にしてしまったほうが健康によろしい。


というわけで、日々笑い話のストックが増えてゆくのである。




AM 6:00

2011-09-24 12:46:24 | ハワイの自然
朝5時55分じゃ、ダメだ。

5時58分でもダメ。


6時ちょうどになると、 ピィーーホロホロッピピピッホゥ

と誰かがさえずり、それを合図に、一斉にジャングル中の鳥が目を覚ます。

くわっくわっ  とか

ほっほほーー ぷーぷか とか、およそ日本にいた頃は聞いたことがないような声ばかり。

それが日が暮れるまで続く。


ハワイには蛇がいない。
(それでもたまに、どうにかして持ち込まれた蛇捕獲というニュースがある)

だから鳥パラダイスなのだ。




↑これ、ジャングル




もちろんジャングルはウチの土地じゃないのだが、手前の庭との境目がなく、だらだらと続いている。

いつだったか、入り口まで探検に行ったものの、蚊の大群と、草いきれなんてもんじゃない、

息苦しいほどの濃い木々の空気に怖気づき、そうそうに戻ってきた。




1週間、毎朝私はこの「6時起床」の鳥たちを観察してみたが

ほんとうに毎日、きっちり6時に一番鳥が鳴くのだ。


どうして彼らには時間がわかるのだろう??

ま、時間という観念で一日を区切っているのは、人間の都合だけか・・・・・



小さな体でアラスカ⇔ハワイを往復する プロバー という鳥や(同じ場所に戻ってくる)

動物や自然は不思議でいっぱいだ。







個性

2011-09-23 15:23:04 | 日記
ハワイに移住して半年たらずの シロ です。



日本を離れるときに、決めてきたことがある。

「日本だったら ~~ なのに」と思わないようにしよう、ということ。

日本の方が便利で、サービスもよくて、いいものが一杯あるに決まってる。
日本語だって通じるしね。

私がそう決めてきても、それでも、ハワイは私を驚かせてくれることをやってくれる。


夫の銀行口座をふたつに分けようと銀行へ行った。

個別のデスクに案内され、いかにもベテラン風のデボラがにこやかに挨拶をした。
まず、2週間ぐらい前に頼んだキャッシュカードが、まだ来ないことを伝えると、
しばらくPCのキーボードを叩いたあと、爽やかな笑顔で
「そういうリクエストは受けてない」
と言う。
10日でできると言ったのに・・


なんのこれしき。
改めてリクエストすれば済む話だ。

さて
口座の確認をしていたデボラが、夫の社会保障番号が違う、と言い出した。

PCの画面を見ながら、夫に番号を口頭で言わせ、眉間にすーっと皺を寄せてこう言った。

「あなた、アメリカ市民??」

さすがの夫も返す言葉がないみたいだった。
ハワイで生まれて、10年以上同じ口座を持っていて、いまさらアメリカ市民かって聞かれるなんて。

結局、ただの登録ミス。

「あらぁー、なぜ違ってたのかしらね、ヘンね」

笑っていいところなのか?(たぶん、笑っていいとこなんだろう)

けして小さな銀行じゃない。全米でも上位ランクの銀行なのだ。


とにかく。


キャッシュカードは、普通預金じゃなく、定期預金口座のカードにしてもらい、
きっちり10日後にそれは届いた。


いざ、カードを使ってみると・・・・・





あはは~~  それは普通預金のカードだった

うん、そんな気がした。
定期口座でって念を押した時に、ちょっと不安になったもん。
もうめんどくさいから、そのまま使っている。


きっとこんな話もてんこもり。


だけど、これってこの国の個性なんだろなーと思う。
シッカリ者で気がきく日本と、陽気で細かいことが苦手なアメリカ。


そう思えば腹もたたず(と思いたい)