太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ジュディスのふるさと

2017-01-15 18:52:12 | 日記
イギリス人の友人のジュディスが、ふるさとの写真を見せてくれた。






カレンダーの写真かと思った・・・


イギリスでも、ノルウェーに近いシェトランド諸島だ。

ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターが愛した湖水地方も素敵だけれど

また違った魅力がある。


「なあーんにもないのよねぇー」


それは謙遜でもなんでもなく、ほんとに何にもない。

おそらく100年前と景色は変わってないのではないか。

いい釣り場がたくさんあって、美味しい魚には不自由しない。


「ハワイは小さすぎて刺激がないって言う人がいるけど、ココに比べたら広いわよ」


そうかもしれん。

こういう街(ていうか村?)で暮らす生活を想像してみるが、うまくいかないので

ここで生まれて育ったジュディスの子供時代を想像してみる。

太陽が沈めば真っ暗で、朝日が昇れば活動が始まる。

ゲームセンターもコンビニもショッピングモールもない。


「小さい子供には、けっこう楽しいもんよ。遊ぶところには困らないしね」


まるで『大草原の小さな家』じゃないか。

それか、『赤毛のアン』か。


「おばあちゃんが焼く、木いちごのパイがほんとうに美味しくてね。今でもあれを超えるものは食べたことがない」


こんな景色の、石と木でできた家の、こじんまりとしたキッチンにあるオーブンで

じっくり焼いた木いちごのパイが、美味しくないわけがない。


なにもかもが違う。

生まれも、育ちも、言葉も、なにひとつ重ならない同士が、

どうしてこうして出会って友達になれるのか不思議。





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知らないことだらけ

2017-01-12 08:25:12 | 日記
早朝のウォーキングをしていたら、山の上に大きな月が出ていた。

もうすぐ満月になる、ほぼまん丸の月。

月光浴の気分で、月を見ながら歩いていると、月は思いがけず速い速度で山に近づいてゆき

半分も歩いた頃には、すっかり山の陰に隠れてしまった。

地球は意外と速く回っているんだなあ。



どのぐらいの速さでまわっているんだろ???



そこで家に戻ってからネットで調べてみた。

そしてみつけたのが 学研のKIDZNET

それによれば


地球は24時間で1周していて(それはかろうじて知っていた)、24時間で4万キロ。

時速にすると1700km。新幹線が280キロだから、その新幹線の6倍の速さでまわっている。

これは赤道地点での速さであるので、日本列島ではもう少し遅い。




なるほど!!!!


新幹線の6倍に速さで私もまわっているのか。



このサイト、なんとも興味深いことがたくさん書いてある。

どうして海の水はしょっぱいのか。

どうしてファクシミリで文字が送れるのか。

どうして鏡にものが映るのか。

どれもこれも知らないことだらけじゃないか。

私はこんなにも知らないことの中で平然と生きていたのか。




時間があったら、じっくり読んでみるとたのしいと思う。



それにしても、パソコンの普及はすごい。

私が小学生の頃は、百科事典を広げるしかなかったものが、

瞬時にわかるんだから。






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誇り

2017-01-11 16:56:21 | 日記
友人の話。



友人が、国籍がアメリカではない女性と友達になった。仮にEさんとしよう。

Eさんは、自分の国では政府の機関で働いていた。

事情があってハワイに来たが、言葉の関係もあって、自国のような仕事には就けなかった。

それでEさんは、自国にいる家族にお金を送るためにレジや掃除など3つの仕事をかけもちし、1日中働いた。

そしてある時期から、フリーランスでお金持ちの家を掃除するハウスキーパーの仕事を始めた。

明るくて、よく気がつき、真面目なEさんは、どんどんお得意さんがついて、

引き受けられないほど仕事が増えた。

Eさんは、自分の家族や親戚だけでなく、友人の子供に何年間もずっと援助をしていたそうだ。

生活物価が異常に高いハワイで、人の面倒までみるのは大抵なことじゃない。



友人は、Eさんが人から仕事を聞かれると

「私の仕事は掃除なの」と明るく答えているのを見て、どうして堂々と人に話せるのか聞いてみた。

もちろんそれは失礼な質問であろうことも承知で、

それでも聞かずにはいられなかった。

するとEさんは笑って、きっぱりと言った。




「私はね、自分のことは自分で評価するのよ。他人になんか評価させない。それだけよ」




ガツンときた。


頭を瓦で殴られたようだった。

自分のことは自分で評価する。

字面ではわかっている。

けれど、私は気がつくと、自分の評価を他人に明け渡している。

外側から自分を見て、評価しようとしている。

スピリチュアルの入り口で、『自分のことを愛しましょう』という段階があるけれど、

鏡を見て「あいしているよ」と言うとか、

自分を喜ばせることをするとか、そういうことではないのだ。

口先や、うわべの態度でいくら取り繕っても、

自分の価値を自分で認めていなかったら、なんにもならない。



それは自信とはちょっと違う。

誇りとか、愛とか、そういうもの。

たぶん。


今日からでも遅くはない。

他人に明け渡した評価を、取り戻すのだ。

私は私をもっと評価していい。

心がふっと弱くなるときもあるだろう。

そうしたら、また取り戻せばいいのだ。






この話を記事にすることを、友人に話してなかった。

でも、どうしても書きたかったから、事後承諾ということで。






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ひとつの幕引き

2017-01-10 16:57:01 | 日記
12月28日だったか。

それは昨年最後のワイキキのギャラリーで働く日だった。

ふと、ほんとうに、ふっと



「そうだ。辞ーーめよ」



と思った。

実を言えば、ギャラリーに行きだして2ヶ月ぐらいで、火曜日が憂鬱になっていた。

3時から9時までの6時間、自分の作品を制作できるとはいえ、

売り上げがなかったら気持ちは落ち込むし、かといって売ろうとして売れる値段のものでもなし、

片道45分かかる道のりも、10時に帰宅してシャワーを浴びて、

翌朝3時半に起きるのも、なんだかしんどい。


それでも続けたのは、辞めるのに正当な理由を、それは自分に対しての理由を見つけられなかったからである。


せっかくの縁なのだし、と思う。

始めたことを簡単に辞めるのはよくない、と思う。

せめて1年は続なくては、と思う。

でも心は、「ああまた火曜日かー」と思っている。



12月28日、ギャラリーに到着するまでは、辞めるつもりはなかった。

しかし突然それらが吹っ切れて、目の前がクリアになった。



憂鬱になるということは、私は楽しくないってことだ。

楽しくないってことは、気分がよくないってことだ。

気分がよくないことは、やらなくていい。


一応、オーナーに話す前に、私を紹介してくれたマイクにそのことを伝えたら、

マイクもギャラリーを辞めるのだという。

寝耳に水だ・・・・



そして年明けて最初のギャラリーの日。

ギャラリーに行くと、なにかがとっても違っていた。

オーナーの次にたくさんの作品を置いていた、エドの作品が跡形もなく消えていた。

その代わり、1ヶ月前に新しく入った写真家の作品が、大方を占めている。

今年、ギャラリーの売り上げはひどい有様で、オーナーは経営のパートナーを探していて、

エドに声をかけたのだが彼は断り、そして撤退していった。

そして、どうやら写真家がパートナーになったということのようだ。

オーナーに、辞めることを告げた。

普通、仕事を辞める時には『2週間NOTICE』という暗黙のルールがあり、

辞める2週間前に意志を表明することになっているので、2週間後、つまり1月17日を最後の日にするつもりでいた。

オーナーは一瞬黙って、そして言った。


「そうね・・わかるわ。誰だってボランティアで働くのは嫌だもの・・わかったわ。

それでどうする?今日で最後にするの?」

(え、今日で辞めていいの?)

「じゃあ、そうしようかな。それでいいなら」



そういうわけで、1月3日を最後に、もうワイキキに行かなくてよくなった。

この開放感たるや!!

ちょうど半年続けた自分を褒めよう。

とてもいい経験をした。

オーナーのクリスティーンも含め、才能あふれるプロの仕事を間近で見たし

いろんな人に会って話すこともできた。

これでこの幕はおしまい。

引続き、職場では私の作品を売るが、

次になにが待っているのか、のんびり観察することにする。








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喉元過ぎれば・・

2017-01-08 09:54:22 | 日記
ここ数日、さすがの私も寒いと思う。

どのぐらい寒いかというと、

’1年のうち360日は上半身裸で寝ている夫が、半袖のTシャツを着ている



これはわかりづらいか。



じゃあ、

・シャワーを浴びたあと、肌寒くてブルっとするので、思わずバスローブを羽織る

・サンダルを室内履きにしているが、フリース風のスリッパを履く

・カウチでテレビをみるときにブランケットにくるまっている

・猫たちがベッドの中に入ってきて寝る


そして今日、いよいよユニクロのヒートテックを着ている。

朝食に使ったトースターの上に、猫が陣取るのも毎朝恒例になった。

我が家には暖房器具というものがない。

両親側の家では毎日暖炉に火を入れていて、その暖かさにそこを離れがたくなるのであるが、

こんな日は1年に数日なので、結局なにも買わずに過ごしている。



職場に来る旅行客の人々は、暑いと思ったハワイの寒さに戸惑う。

ホノルルは、ここよりずっと気温が高いのでタンクトップでバスに乗り、

バスを降りて身震いする。



といっても、所詮ハワイである。

年末年始に帰省した友人が、日本の寒さを完全に舐めていたと言った。

友人は今まで子供の夏休みにあわせて帰省していたため、日本の冬は8年ぶり。

「いてもたってもいられないぐらい寒かった。もう冬に帰省するのはコリゴリ」

そう言っていた彼女も、ハワイに戻ってくれば「寒い寒い」と言っている。

喉元過ぎれば寒さ忘れる。







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